■2005年11月26日(土) 【Jリーグ第33節 FC東京×川崎】
●今季ホーム最終戦となる川崎戦、先週のアジパンダ見逃しを反省し、先着25,000名様にプレゼントの「ユニホーム・デザインバッグ」を手に入れるため早めにスタジアムに出かけた。川崎とは隣町のチーム同士ということで多摩川ダービーな訳だが、アウェイ側はそれほど埋まっている訳でもなかったようだ。結局入場者数は24,000人余りということで、別に無理しなくてもバッグはもらえたんだったが。
●FC東京はルーカスをケガで欠くためササを先発させた。トップ下にはやはり負傷欠場の馬場に代わり前節から栗澤が起用されている。最近好調であることもあり、またホーム最終戦であることもあってか、どこか楽観的な雰囲気で始まったこの試合、ササは序盤から積極的にゴールへ向かうが、いかんせんルーカスがいないことで効果的なポストプレーができず、川崎の運動量も豊富でFCはなかなかペースをつかめないように見えた。
●先制点は川崎に入った。22分、中村がペナリティ・エリア右外から芸術的なミドル・シュートを放ち、これがそのままゴール・イン。狙ってくるとは思わなかったね、あれは。見事だとしか言いようがなかった。我々としては前半のうちに追いつきたいところだったが、前半は流れを呼び寄せられないまま0-1で終了。FCは中盤でも積極的にボールを競っていたが、戻りの早い川崎を相手に攻めあぐねる展開で、途中から栗澤を右サイドに回し阿部とササのツートップにしたものの決定的なチャンスは作れなかった。
●あまり負ける気はしなかったが、後半に入ってももどかしい試合が続く。57分には栗澤に代えて戸田を投入。だが、流れが変わったのは70分に梶山に代わって宮沢が入ったときだろう。残り時間が少なくなってパワープレー的に前がかりになった状況では、宮沢の正確なロングパスとササの決定力が生きる。78分、ゴール前に上がったボールをササが頭で決めて同点に。FCはその後も中盤でのボール奪取から川崎ゴール前で何度も決定機を作ったが、川崎の必死のディフェンスもあり、最後の押し込みが決められず結局1-1でタイムアップとなった。
●この試合、ホーム最終戦であり勝ちたかった試合だったし、実際にも終盤のチャンスのどれか一つを押し込んでいれば十分に勝てた試合だった。やはりササは最初から使うと今ひとつうまく周囲になじんでいないように思う。FC東京は初めから前線に点取り屋を一人残しておくほど中盤から後ろに余裕のあるチームではなく、全員で守備をし、走りまわり、ボールを奪ったらかさにかかって攻めるチーム。終盤のようにとにかく点を取りに行く荒っぽい展開になればササも生きるが、ルーカスのような献身的なチームプレーを彼に求めるのは酷だし、また得手でもないだろう。
●あと、今日の梶山は不用意なワンタッチプレーで簡単に相手にボールを渡してしまう悪いクセが出ていたと思う。梶山のところでボールが収まらないとどうしても全体がバタついてしまう。特に今日はポストのルーカスがいなかったので、ボールが落ち着かず、苦しい戦いを強いられたと思う。馬場は覚醒したが梶山はまだしばらく修行が必要ではないか。最近かなりよくなってきてはいると思うが。次節は最初から宮沢で行きませんか。
●採点。
土肥(2.5)、加地(4)、ジャーン(4)、茂庭(4)、藤山(4)、今野(3.5)、梶山(4.5)、阿部(4)、栗澤(3.5)、鈴木(4)、ササ(3.5)
●ああ、あと書き忘れたけど、今日のジャッジはひどかった。取るファウルと取らないファウルの基準がまったく分からなかった。まあ、ジャッジがまともなときは何も書いてもらえず、ひどいときだけ批判される割に合わない商売ではあると思うけどさ。
●試合後に原監督の挨拶があった。
●FCの順位は9位で変わらず。今日の引き分けで6位は無理になってしまったが、次節勝って7位を目指そう。
●さて、その他の試合だが、優勝争いが前節にも増してすごいことになってしまった。首位ガンバが千葉に敗れ、セレッソが横浜と引き分けたため、セレッソが勝ち点差1の首位に立った。この他にも鹿島が清水と引き分け、浦和が磐田に勝ったことから、3位から5位には浦和、鹿島、千葉が首位からの勝ち点差2で並んだ。最終節、この5チームすべてに優勝のチャンスがあるということになった訳だ。
●一方、残留争いの方だが、17位読売は16位柏との直接対決に1-5と完敗し、降格が確定した。ダービーの相手がなくなるのは寂しいが、別に1年でJ1に戻ってこようとかがんばらなくていいのでゆっくりしてきて欲しいものだ。一方、柏の方も15位の清水が引き分けたので16位が確定、J2の3位チームとの入れ替え戦に回ることが決まった。柏は2年連続の入れ替え戦出場となった。J2の方では仙台と甲府の間で熾烈な3位争いが繰り広げられているようだ。
●ところで、FC東京がアモローゾを獲得するという不穏な噂があるらしい。僕が知っているのはBVBにいたときのアモローゾだが、正直言って嫌いな選手なのでFCには来ないで欲しい。ちょっと引っかけられただけで大げさに転んでファウルをもらいに行くような選手はFC東京には要らない。守備だってまともにやるとは思えないし、FC東京の今のプレースタイルには合わない人だと思う。ケガも多いし、BVBとも最後はカネでもめたんじゃなかったっけ。
●グラードバッハは日曜日開催のアウェイ戦でヘルタと戦う。今夜はJスポーツでシャルケ×ブレーメンでもまったり見るか…。
■2005年11月23日(水) 【Jリーグ第32節 新潟×FC東京】
●さて、このところ公式戦10試合負けなしのFC東京、英国週間となった今週は新潟でアウェイ戦を戦うことになった。今年はアウェイの試合もかなりがんばって見に行った訳だがさすがに新潟まで行く元気はなくMXTVでのテレビ観戦となった。MXTVを見るために1年ほど前にベランダにUHF用のアンテナを取りつけたのだが今ひとつ写りがよくない。本当ならNHK-BSかJスポーツでやって欲しいところだが、まあ、優勝にも残留にも関係のない試合なので仕方ないか。
●試合は前線に外国人だけを残して後は引きこもる新潟の守備と高い位置からのプレスでボールを奪っては攻撃を繰り返すFCとの戦いという展開になった。しかし、今日のFCはボールを奪ってからの攻撃が荒く、すぐに不用意な形でボールを奪い返され、そこから前線のファビーニョやエジミウソン、アンデルソン・リマにパスを通されて決定的なピンチに陥ることも幾度となくあった。敵が勝手に外してくれたりポストに救われたりしたが、攻め上がったときの工夫がちょっと足りない気はした。
●とはいえ、その割にあまり負ける気はせず、点はいつ入るのかなという楽観的な気分で見ていたのだが、両チーム無得点のまま前半を折り返し、後半に入ってもなかなか点が入らない。FCは51分、鈴木に代えてササを投入し1点を取りにかかった。その後も引き気味の新潟を攻めあぐねる時間が続いたが、77分、サイドからのクロスを梶山が落としたところをササがノートラップで直接シュート。これがゴールネットに突き刺さりFCがついにリードを奪った。
●その後も何度か惜しいシーンはあったが結局追加点は挙げられず、1-0で2連勝となった。FC東京はこれで公式戦11試合負けなし(7勝4分)、勝ち点を45と伸ばし順位を9位に上げた。次節が川崎との直接対決であることを考えるとこれで2試合を残して6位までは射程に入った。ここまで来たら残り2試合全部勝ってしまおう。セレッソには気の毒だが、まあ、ガンバには勝ったんだし鹿島にもアウェイで引き分けてるんだから許してくれるだろう。
●今日はボールの収まりの悪い、何となくバタバタした試合のように僕には見えたのだが、結局こういう試合を救ってくれたのはササの一発だった。ササはチームに連動して動くというよりゴール前で張っていて転がってきたボールを確実にたたき込むのが仕事。そういう意味で今日はまさに期待されている仕事をした訳だし、こういう局面でササを使う原監督の考えは正しいと思う。打率は悪くてもホームランで決定的な得点をたたき出してくれる野球の助っ人みたいなものだろう。
●さて、その他の試合だが、優勝争いが大変なことになっている。ガンバと鹿島が負け、セレッソが引き分け、千葉が浦和に勝ったため、首位ガンバと2位セレッソが勝ち点で並び、そこから勝ち点2差で鹿島、さらに2差で浦和と千葉が並ぶという状態になった。残り2試合で勝ち点差4の中に5チームがひしめき、そのすべてにまだ優勝の可能性がある訳だ。ガンバ×千葉の直接対決も残っているため何が起こるか最終節まで分からない。これも1シーズン制にしたからこその面白さじゃないか。
●一方、残留争いの方だが、17位の読売と16位の柏がともに引き分けたため、今節での降格決定はなかった。しかし読売はこれで15位以上がなくなり、残り2試合に連勝した上で柏が最終節で鹿島に負けた場合しか16位になるチャンスもないという状況になった。柏の方は残り2試合を大差で連勝し、15位の清水が大差で2連敗するしか15位になるチャンスがない。柏×読売の直接対決が残っているのでどうなるか分からないが、柏が入替戦、読売は降格という可能性が高くなったようだ。
●そういえば第31節の後、浦和のブッフバルト監督がこんなことを言っていたようだ。
「1シーズンをひとつのチームがホームアンドアウェイで戦ってこれで優勝を争うというのは全世界で当たり前になっていますけれども早くこうなってくれないかなと前から思っていました。カップ戦ではないのですから1試合2試合で決めるのではなく、リーグ戦というのは長いリーグを戦って最後に勝ち点の多いチームがリーグのチャンピオンというのはあまりにも当たり前のことだと思っています。(中略)1シーズン制にする前に、専門家の方々が1リーグ制にするとつまらなくなるという批判もあったと聞いているがそんなことはないと思う。これが世界のサッカーの通常だと思っています」。
ふむふむ。そうだろう、そうだろう。
●さて、ここで心あるJリーグファンに朗報だ。J1では来季から1試合にエントリーできる選手の数を現在の16人から18人に増やす。11人は先発なので、ベンチに7人入れられるということだ。僕が長い間提唱してきたアイデアをようやくJリーグも認める気になったらしい。これで選手起用の選択肢はグッと広がるし、若手や控え選手の出場機会は確実に広がるだろう。ベンチ入りの段階で切り捨てられていた選手も、増枠の結果ベンチ入りできれば、試合展開次第で出場の機会が巡ってくる可能性は高まるからだ。
●あとはテレビ中継で審判のオフサイド判定を必ず検証することと、シーズンを夏に開幕することだな。
■2005年11月20日(日) 【ブンデスリーガ第13節 グラードバッハ×レバークーゼン、Jリーグ第31節 FC東京×千葉】
●水曜日に行われた日本×アンゴラはまだ録画を半分しか見ていないのだが、あれだけ前半いい形で攻めながら得点できなかったのは不甲斐ない。最後に1点取って、形はどうであれ結果を出したということはとても重要だが、それにしてもあの決めきれなさはワールドカップの本番では致命的な弱点になり得る。高原も柳沢も居残りでシュート練習した方がいいんじゃないか。
●さて、インターナショナルを間に挟み2週間ぶりとなったブンデスリーガ、我がグラードバッハは2試合続けてのホームでレバークーゼンと対戦した。この試合、Jスポーツでの中継がないばかりか、「bundesliga.de」のウェブ・ラジオ中継でも単独中継の投票に僅差で敗れ、各スタジアム持ち回りのコンファレンス中継だけとなった。
●仕方なく「kicker」のティッカーとコンファレンス中継で試合の流れを追っていたのだが、冬時間になると時差が8時間であり、後半が始まるのは既に夜中の12時半ということで、後半の途中で眠気に負けてしまった。単独中継ならまだしもコンファレンスでは中継の順番が回ってくるのは7回に1回、どこかのスタジアムでゴールがあるとそっちに中継持って行かれるし(ブレーメンが6点も取ってた…)。
●肝心の試合の方は、レバークーゼンが5分にCKからロルフェスのゴールで先制。しかしそれでガックリ来ないところが今のグラードバッハの強さというか6位の自信というか単に調子に乗っているだけという話もあるのだが、15分にはヤンセンに続く若きスターであるポランスキがロケ・ジュニオールの股を抜くシュートを決め、グラードバッハは早い時間帯に追いついて試合を振り出しに戻した。
●その後も試合はテンポの速い展開となったものの、前半優勢に試合を運んだグラードバッハも、後半盛り返したレバークーゼンもともにチャンスを作りながら得点できず、結局1-1の引き分けに終わった。もしかして僕が起きてちゃんと試合をフォローしていたら勝っていたかもしれないと思うと申し訳ない。やっぱり最後まで聴いておくべきだったか…。
●ケッペル監督談話。
「我々は我々より高いポテンシャルを持ったチームと戦った。後半はもはや互角に戦えていなかったが、それでもこの引き分けは妥当な結果だ」
●グラードバッハはこれで2試合続けてホームで引き分け。DFBポカールを入れれば公式戦4試合で2分2敗と今ひとつの成績だ。確かに相手がヘルタ、BVB、HSV、レバークーゼンと上位ばかりだし、2敗はどちらもアウェイだからそれほどひどい状態という訳でもないのかもしれないが、次がアウェイでのヘルタ戦であることを考えればこの試合は何とか勝っておきたい試合だっただけに痛い。まあ、以前のHSV戦で解説の鈴木良平さんが言っていたように、グラードバッハとしては今季の目標(降格の心配のない安定した中位の確保)からみれば一つでも勝ち点を積み上げておくことが重要なのだし、まだ6位なのだから悲観することはないけどさ。
●その他の試合の結果。マインツ×フランクフルトではマインツのノヴェスキが3分、6分と立て続けにマインツのゴールに自殺点を決めるという珍事があった。このまま負けるとちょっと可哀想な試合だったが、マインツは後半そのノヴェスキのゴールで1点を返し、終了間際にはジダンがさらに得点を挙げて最終的には2-2の引き分けとなった。何というか、自作自演な試合だったようだ。
●首位バイエルンはアルムでビーレフェルドと対戦、ビーレフェルドは前半を0-0でしのぎ、後半先制したものの、ピサロのゴールで追いつかれ、ロスタイムに再びピサロの勝ち越しゴールを食らって半分手にしかけていた勝ち点1を失ってしまった。バイエルンて本当に可愛気のないクラブだな。ラウテルンは激しい最下位争いを繰り広げているニュルンベルグとの直接対決にホームで1-3と惨敗、ヘンケ監督は試合後に解雇された。どうかこの勢いでしっかり降格して欲しいものだ。
●ニュルンベルグはすったもんだの末にハンス・マイヤーを新監督に迎えて臨んだこの試合で今季2勝目を挙げた。ニュルンベルグは嫌いだがハンス・マイヤーが監督では一応気にせざるを得ないなあ。同じように成績不振でラポルダー監督が解雇の危機にあるケルンはホームにシャルケと2-2で引き分け。クラニーのゴールで先制された後、意地で逆転したものの、終盤に追いつかれての引き分けは痛い。ラポルダーの留任を希望するが難しいかも。
●で、ここからはJリーグの方。前売りの残り枚数から見て大した入りじゃないだろうと思っていたら結構いっぱいで驚いた(26,000人)。30分くらい前に入ったのだが、先着1万名に配られる味の素製品もゲットできなかった。アジパンダももういなくてがっかりした。千葉の応援もそれなりに入っていたが、やはり最近好調なのでFCのファンがしっかり来ているのだろうと思う。
●試合は両方ともよく走り、前線から積極的にプレスをかけるテンポの速い試合となった。中盤ではFCの方がルーズ・ボールを拾うが、カウンターから決定的なチャンスを作られることもあり、前半はほぼ互角でスコアレスのままハーフタイムに。先制点は後半開始間もない51分、今野のクロスから梶山がたたき込んでFCがリードを奪った。
●しかし、この時間帯でのリードは戦い方が難しかった。まだ守りきって勝つという時間帯ではないし、かといってササを投入する局面でもない。決して引いた訳ではなく、引き続き前に出ようとの意識は感じられたが、64分、ゴール前で数的優位の状況を作られハースに押しこまれてしまう。これで試合は再び振り出しに。
●ここであきらめないところが今のFCだろう。運動量の多い試合で徐々に足も止まりつつあったが、それでも途中出場の栗澤、ササが相手をよくかき回し、中盤での競り合い、ルーズボールの拾い合いにも身体を張った結果、84分に阿部のゴールでFCが再び勝ち越し。残り時間も引きこもらずよく前線にボールを運んで耐え、2-1でリーグ戦の不敗を9と伸ばした。
●この試合、前線からプレスをかけて千葉に自由につながせないという戦術がよく全員に徹底されていて、非常に見ごたえのあるモラルの高いゲームだったと思う。左サイドの鈴木、藤山の崩しも機能していたし、ルーカスの献身的なポストも光った。しかし、何よりこの日の功労者は今野だろう。ここ一番のポイントでのインターセプト、ボールを奪うスキル、そして積極的な攻撃参加とゴールへの意識。中盤の底を梶山とともに支えた今野が文句なしに今日のMOTだ。終盤、一人で右サイドを駆け上がったプレーには本当に涙が出た。そうだ、土肥のセーブも素晴らしかった。
●採点。
土肥(2)、加地(4)、ジャーン(3.5)、茂庭(4)、藤山(3)、今野(1.5)、梶山(2.5)、阿部(3.5)、馬場(4)、鈴木(3)、ルーカス(3)
●これでFCは公式戦ここ10試合で6勝4分と負けなし。特にここ7試合では5勝2分と絶好調である。一時は降格圏に低迷した順位も10位まで上げてきており、今日の勝利で残留は確定した。残り3試合、降格も優勝も関係ない中でモラルの維持が難しい状況ではあるが、7位は現実的に目指せると思うのでできるところまで上に行きたい。金沢や石川、戸田といったキープレーヤーがいなくても勝ち続けるタフさは嬉しい。
●上位の方ではガンバが負け、鹿島が引き分け、セレッソが勝ったので、2位と3位が入れ替わり、首位から3位までが勝ち点2という混戦になった。最終節のセレッソ×FC東京はもしかしたら重要な試合になるのかもしれない。一方、残留争いでは神戸、読売、柏が揃って負け、この結果神戸は降格が確定、読売も16位以下がほぼ確定した。柏も2年連続の入れ替え戦出場が濃厚だ。
●ムカつくのはNHK-BSの「速報!Jリーグ」。いくら優勝も残留も関係ない中位どうしの試合だからといって、FC東京×千葉の試合だけ映像なしの結果読み上げのみというのはどういうことだ。J2ですら全試合映像ありでダイジェストしているのに、あんまりだ。石山愛子じゃなければもう来週から見ないところだぞ。
■2005年11月14日(月) 【Jリーグ第30節 鹿島×FC東京】
●鹿島は遠いので観戦は見送った。茨城県って首都圏じゃないよね。外出先から帰ったらちょうど6時。MXTVの生中継もちょうど終わったところだった。日曜日21:00のJスポーツの録画中継まで結果を見ずにいられる自信もなかったのでウェブで確認したら1-1だった。先制されたが追いついて引き分けは、まあアウェイであることも考えれば悪くない結果だろう。
●という訳で日曜日の夜に一応Jスポーツで試合を見た。試合開始からしばらくは結構押しこんでいたと思うんだけど、セットプレーから失点してリズムが悪くなったと思う。それでも前半のうちに追いついたのは最近の好調さの現れかもしれない。後半は茂庭がアクシデントで交代してから防戦一方だったけど、こういう試合をきちんと引き分けたのはエラかった。浅利のシュートはステキだった。茂庭のねんざ心配。
●ガンバに勝ったのだから鹿島にも勝ちたかったが、鹿島としては先制しながら追いつかれ、FCの3倍以上のシュートを撃ったのに勝てなかったこの試合は痛い引き分けだろう。FCとしてはアウェイでのこの勝ち点1は満足すべきものだと思う。これで残り4試合、降格の心配はほぼなくなり、残り試合を千葉(H)、新潟(A)、川崎(H)、セレッソ大阪(A)と戦うことになる。
●最終戦となるセレッソ大阪戦は長居まで見に行く予定。北田辺で生まれ育った僕としては長居公園というのは懐かしい地名だ。もうチケットも買ってある。新幹線も押さえた。試合の後は実家でゆっくりしよう。今年はホームはほとんど皆勤だしアウェイも首都圏の試合はかなり行った。締めくくりの最終戦はやっぱり行かなきゃだろ。
●ところで16日のアンゴラ戦にFC東京から土肥、加地、茂庭が召集されたが、加地と茂庭はともに右足首のねんざということで練習には合流していないようだ。ワールドカップならともかく練習試合なのに無理することない。それにしても代表の新ユニの試着にだけ呼ばれて試合には召集されない今野が可哀想…。
●この週末、実はインターナショナル・ウィークだったようでヨーロッパではワールドカップ予選のプレーオフが行われた。開催国で予選免除のドイツは、既に本選出場を決めているフランスと親善試合を行いスコアレスドローに終わったようだ。グラードバッハからはヤンセンとノイヴィルが召集され、ヤンセンは左SBでフル出場したが、ノイヴィルは出番がなかったようだ。テレビで見たいなあ。
●尚、ドイツ代表はワールドカップ直前の来年5月末、レバークーゼンで日本代表とテスト・マッチを行う。本選はいいからこっちを観たい気がする。だれか僕の代わりに会社に行ってくれないかなあ。
●グラードバッハは土曜日にレバークーゼンとホームで対戦。ウェブラジオの投票をしっかりやらねば。Jスポーツで生中継してくれればいいんだけど、さすがに3週続けてグラードバッハはないだろうからな。
■2005年11月3日(木) 【天皇杯4回戦 FC東京×福岡】
●FC東京にとっては今季の天皇杯初戦となるこの試合、相手は現在J2で昇格に向け2位につけているアビスパ福岡。事前の情報通り、福岡は昇格を確実にするためリーグ戦に集中するということで、この試合を「捨てた」。前節のJ2、京都戦に先発したメンバーのうち、今日先発したのはDFの山形ただ一人だけ。外国人選手も含め主力の多くはベンチにも入っていない(ということは東京遠征に帯同していないということだろう)。FC東京は福岡の二軍と戦うことになった訳だ。
●一方FC東京は前節のガンバ戦で足を負傷した戸田の代わりに鈴木が左サイドに入った。ケガから復帰の加地はベンチスタート。天皇杯は主催が日本サッカー協会なので試合運営もふだんのリーグ戦とはかなり勝手が違う。客の入りも全然で(発表では7,000人強)、かなりまったりした雰囲気の試合となった。試合前の「You'll Never...」も歌う機会がなかった。
●さて、試合の方だが、前半は今ひとつの出来。一応FCが攻めてはいるのだが、今ひとつ集中力に欠けるのか最後のところでカットされ、なかなかシュート・チャンスを作れない。逆にカウンターを許して危ない形になることも何度かあり、J2の二軍相手に圧倒的、という展開には全然ならない。総じて千載一遇の公式戦出場機会を与えられた福岡の選手に気合い負けしている感じ。ルーカス、馬場を中心にボールをつなぎ、主に左サイドの鈴木から組み立てるが決定機のないまま0-0で前半を終えた。
●FCは後半開始から金沢を下げて加地を投入した。これで右サイドに張った阿部が生きるようになったのか、前半よりは動きがよくなったというかようやく力の差が出てきたというか。52分、鈴木のクロスに阿部が頭で合わせてついに待望の先制点を獲得すると、その5分後には左寄りのポジションで得たFKを鈴木が左足で直接狙った。ボールは壁に当たって軌道が変わったものの、そのままGKの頭を越えてゴール・イン。この追加点で試合の流れは一気にFCに傾いた。
●その後もFCはササを投入して攻めに出るが、徐々に攻撃が荒っぽくなり、攻めるのか守のかの意思統一も今ひとつはっきりしないところがあって、いくつかの決定的なチャンスを決めることができない。ササは天性のシュート・センスを何度か見せたが、結局ゴールを割ることはできず、逆に何度か敵の拙攻に助けられるシーンもあって、2-0のまま試合は終了した。勝ちはしたが、前半のじれったい展開といい、2-0にしてからのアイデアのない戦いぶりといい、相手が明らかに格下であることも考えれば決して満足できる試合ではなかったと思う。
●採点。
土肥(3.5)、藤山(4)、ジャーン(3.5)、茂庭(4)、金沢(4)(46.加地(4))、今野(3.5)、梶山(4)、阿部(3.5)、馬場(3)、鈴木(3)、ルーカス(4)
●さて、次の5回戦はJリーグ閉幕後の12月10日、愛媛県で行われる。相手は浦和×山形の勝者ということで、今日のハーフタイムに途中経過が電光掲示板に出たときには山形が1-0でリードしており盛り上がったが、結局浦和が2-1とマリッチの2ゴールで逆転勝ちしたようだ。昨年の天皇杯も浦和にやられているので、今年は是非勝たなければならない。もう今季のタイトルはこれしか残ってない訳だし。愛媛は遠すぎて行けないが是非勝って準々決勝(12月24日の埼玉スタジアム)に帰ってきて欲しい。
●今日はその他の試合でもJ1のクラブが順当に勝ったようだ。