■2004年12月19日(日) 【天皇杯準々決勝 さいたまパジェロ×FC東京】
●ナビスコ決勝の再現となった準々決勝は、不幸にもさいたまのホームで行われることになった。南北線終点の浦和美園が最寄駅だがまずこれが遠い。駒込から乗り換えたがいったいいつになったら着くのかと思うくらい次から次へと駅が出てくるし、駅間も長い。自宅の最寄駅からiPodで聴いていたアルバムが1枚終わってしまった。
●で、ようやく駅に着いたのだがここからスタジアムまでがまた遠い。見たところ土地は余っているようなのだから、もう少し駅に近いところに建てるか、スタジアムに近いところに駅を作ればいいのではないかと思うがいかがか。今からスタジアムを駅の近くに持ってくるのは結構大変だろうから、電車を延伸してサッカーやるときだけ使う臨時駅を作るのがいいのではないかと思う。
●さて、ようやくたどり着いたさいたまスタジアムはサッカー専用だし新しくてなかなかいい感じである。味スタも中途半端なトラック状のスペース(あれはいったい何なんだ)を削ってサッカー専用にして欲しいものだと思う。しかし、この日はメインスタンドとバックスタンドの上層(2階)を開放しておらず、FCのファンはゴール裏の狭いスペースの押し込められてとても窮屈だった。
●僕は試合の1時間前に着いたがアウェイ側自由席は既に結構満員。僕は一人だったので何とか空いている席を見つけて座ることができたが、それ以降もどんどん人が来てたくさんの人が難民状態。浦和ファンとの間の緩衝帯として確保してあった席をFC側に開放したものの吸収しきれず、結局通路で立ち見の人が出る始末に。まあ、席を確保していても結局立って応援していたのだから同じといえば同じだが。
●後半の半分が終わったところでようやくFCファンにバックスタンド上層を開放していたが遅きに失した感じ。アウェイ側ゴール裏の東半分に浦和ファンを入れちゃったから修正がきかなくなっちゃったのな。上層を浦和に開放して、アウェイゴール裏は全部FCに割り当てるべきじゃなかったと思う。だって前売りの枚数とか把握してるんでしょ、普通。
●で、試合は1-2で負け、FCのシーズンは終わった。エメのいないさいたまと茂庭、金沢のいないFCとでは実力的にはほぼ拮抗していたと思うが、アウェイでもあり、迫力的に負けてしまった感じ。石川の先制点は流れるようなパス交換からビシッと決めたファインゴールで、これで行けるかと甘い期待も抱かせたが、3分後に田中達也にやられて追いつかれたのが痛かった。その後の苦しい時間帯を何とか守りきったものの残り5分で今度はアレックスにやられ、ケリーの決定的なシュートがバーに嫌われた時点で万事休す。
●全体としてはしっかり戦っていたとは思うけど、今日の試合は、中盤でのつぶしをさせないために裏のスペースへ長いボールをどんどん放り込んで勝負して行くという話だったのに、それが全然見られなかったような気がするのは僕だけか。無駄な横パスが多くいくつかそれをカットされてのピンチもあった。
●あと、トーナメントなんだから、残り5分で1点負けてたら、例えばジャーンを上げてガンガン放り込むとかそういう必死さが見えてもよかったのになと思う。せっかく前田に代えて近藤も投入してるんだし、もはやパス交換やサイドからの崩しをやっている場合じゃないだろう。そういえばFCのパワープレーって見たことない気がするな。
●ところで、こないだのドイツ戦といい今日といい、最近の加地君結構切れてるよね。代表の自覚?
●負けてしまったのでケリーは今日が最後になった。バーに嫌われたシュートが決まっていたら延長になっていたし、また展開も違っていた訳で本人もすごく悔しそうだったけど、まあ、仕方がない。来季からケリーなしで戦うのは心許ないが、馬場の成長に期待するか。もうちょっとフィジカルとか貪欲さを身につけてくれたらセンスはいいんだけど。
●という訳でFCのシーズンは終わり、ブンデスリーガもウィンターブレイクに入り、プレミアムだった日本×ドイツも終わったので、僕としてはサッカーはしばらくオフに入る。
■2004年12月18日(土) 【ユルゲン・クリンスマン監督談話】
●それにしても横浜は寒かった。スタジアムの外より中の方が風が回って激寒。せっかくグラードバッハのユニを来て行ったのに、それどころじゃなくて分厚いアーミージャケットかぶって、それでも寒くてガタガタ震えながら見た。何だったんだ、あの寒さ。
●さて、「J's GOAL」でクリンスマン監督の試合後記者会見のコメントが聞けるんだけど、そこでの通訳がちょっと足りないと思うので、聞き取って訳してみた。
「全体としてはもちろん非常にポジティブな結果だった。アジア・チャンピオンに横浜で3-0で勝つということは特別な経験だ。監督として言うとすれば、このチームがどのように一歩ずつ進歩してきたかということ、能力のある若い、新しい選手を統合できたかということで、パトリック・オヴォモイェラ、クリスチャン・シュルツといった選手だけでなく、一歩ずつ一緒に成長してきたこのチーム全体が高い評価に値すると思う。試合前、チームにはただ簡単に8月に自分たちがどうであったかということ、オーストリアとの最初のテストの前からここまで一歩ずつ進歩してきたということを考えるように言った。これまでにも何度か言ってきたことだが、何か素晴らしいものが育ってきている、このチームと一緒に戦えることは非常に誇るべきことだと思うし、また非常に楽しいことでもあるということが今日また確認できた。2日前にここへ来たばかりで時差もあったが、だれ一人として不平も言わず、強い意志を持ち、一人一人が目標をきちんと自覚し、自分のやるべきことをやろうと試み、忍耐し、細かい困難も克服してきた。前半は押し上げのできない局面もあったが、スピードを上げることだけを要求した結果、後半になると最初の得点が入るのは時間の問題だと思って楽しめた。両方のチームの間に1クラスと言っていいくらいの差があったということを実証できたと思う」。でもこれをその場でやれと言われても無理だろう。通訳って難しい。
●それにしても「両チームの間にほぼ1等級に相当する差があったことを裏書きできた」とクリンスマンははっきり言ってたぞ。
●で、今日はこの試合のテレビ中継を録画で見たんだけど、アナウンサーひどいよね。「日本のペースになってきました」、「日本が主導権を握りつつあります」…。どこをどう見たら日本が主導権を握りつつあるように見えたんだろう。あと、「本気モードのドイツ」、「ベストメンバーのドイツ」…。「本気モード」はともかくとして(予選がないからな)、少なくともベストメンバーではなかったよな、全然。
●明日は天皇杯準々決勝、さいたま×FC東京を見に行く。
■2004年12月16日(木) 【日本×ドイツ】
●行ってきた。平日だというのに6万人収容の横浜国際総合競技場がほぼ満席。ドイツ人の親子連れなども見かけたが、やはりスタンドは大半が日本の応援で、僕はアウェイ側ゴール裏の2階席にいたのだが、周囲は青いユニフォームを着ているヤツの方が多かった。
●試合内容はテレビで見ている人が大半だろうと思うが、ドイツがアウェイながらほぼ一方的に攻め、試合の6〜7割方は日本陣内にカーンを除く21人が集まって試合をしていたような印象だった。ボールを圧倒的にドイツに支配され、日本が持ったボールは高い位置で奪われ、こぼれ球はことごとく拾われ、競り合いには8〜9割方負け、攻め上がってもなぜか相手陣内に入った辺りで失速しては囲まれる繰り返し。完敗、とか、歯が立たない、というのはこういうことなんだなあと納得させる試合だった。
●家に帰ってジーコ監督の談話を読むと「シーズン後でコンディションがよくなかった」だの「内容に関しては次につながる闘い」だの「ケガ人が多かった」だのと言い訳ばかり、稲本も「崩されて奪われた点は一つもなかったので」なんて呑気なことを言ってたけど、ドイツだってフリングスもバウマンもクラニーもヒンケルもラームもダイスラーもいない間に合わせの1.5軍で、代表戦デビューが2人、3試合目のメルテザッカー、6試合目のポドルスキーも含めてまさにテスト・マッチだった訳だし、シーズンの前半が終わって冬休みに入る前というドイツのタイミングと、まだまだ天皇杯を戦っている最中という日本のコンディションのどっちが上だっていうんだ、まったく。
●それよりも、フィジカルではどうやったって勝てない相手とどう戦うのかということが全然実践できなかったというだけの話じゃないのかな。ドイツでは「ツヴァイカンプフ」といって1対1の競り合いを重視するが、デカい身体で当たりの強いヤツらと正面からガチンコで組めば勝負にならないのは初めから分かっているだろう。その分をスピードと戦術でカバーすべきところなのに、スピードでも負けてたよね。今日の試合では率直にショックを受けるべきではないのかと思う。
●結局最初から最後までドイツのペースで、その試合運びにつきあわされてしまっては勝ち目はないという試合だったと思う。逆にドイツとしてはオヴォモイェラ、メルテザッカー、シュルツがよかった。クローゼ、バラックという、仕事をするべき人がするべき仕事をきちんとやったし、カーンもチョンボはなかったし、おそらく彼らにすればアジア・チャンピオンってこんなもんなの、という試合だっただろう。むしろ前半チャンスを決めきれなかったことが問題かも。
●スタジアムの雰囲気は非常に友好的で、バラックの2点目なんか青ユニの人たちも拍手してたし、同じくバラックのFKなんかも「ひょお〜」みたいな歓声が上がっていた。何か、ドイツ相手じゃやっぱりしょうがないかなあ的な空気が支配的だったと思う。周りから聞こえてくる声も「やっぱドイツすごいわ」とか「日本弱ぇ〜」とか、自嘲気味のものが多かったように思う。
●まあ、日本代表としては、今年はアジアカップに優勝し、ワールドカップの1次予選も全勝で勝ち抜いて、ついでにチェコに勝ったりイングランドに引き分けたりして何だか強くなったような気がしてたけど、最後にドイツの1.5軍にガツンと目を覚まさせてもらってよかったんじゃないか。
●それにしてもドイツの赤ユニは納得できない。何とかして欲しい。
■2004年12月12日(日) 【天皇杯5回戦 大宮×FC東京 他】
●サッカー的には昨日来大きな試合がいくつかあったので簡単に。まず昨日のチャンピオンシップ。その大げさな名前は何とかしろと思いつつどうせ今年で終わりなんだけど、第2戦はさいたまのホームで行われた。90分ではさいたまが1-0で勝ったんだけど、第1戦で横浜が同じく1-0と勝っていたため延長となり、延長でも決着がつかなくて結局PKで横浜が勝った。さいたまはナビスコ決勝に続いて延長、PKでの敗退となり、しかも今回はホームということでさぞ荒れたであろうと思われる。
●さて、今日は、天皇杯の第5回戦が行われた。我がFC東京はなぜだか鹿児島の鴨池というところで大宮と戦い、6-3で勝った。2-0と先制しながら一度は3-3にされ、そこからもう一度突き放して勝った訳だが、いったん同点にされちゃう辺りにまだまだ甘いものを感じる。今季限りでFCを去るケリーが、後半途中から出場して6点目を決め、スタンドから「オー、ケリー」コールが止まらなかったのはちょっと嬉しかった。今日はノリオと石川がよかったと思うがどうか。
●さて、これでFCは19日に埼玉スタジアム2002で準々決勝を戦うことになった。相手はさいたま×湘南の勝者である。さいたまが昨日チャンピオンシップを戦ったばかりなので、天皇杯の5回戦は水曜日に行われるのである。FCが勝ったのを確かめて夕方近所のファミリーマートまで準々決勝のチケットを買いに行ったのだが、まったく問題なく買えた。もしさいたまがやはり今日5回戦を戦って勝っていたら、チケットの争奪戦は熾烈を極めたのではないかと思われ、助かったという感じ。
●さらに今日は柏×福岡の入替戦の第2戦もあった。今日は柏のホームで初戦も柏が2-0と勝っているので圧倒的に柏が有利。案の定柏が2-0で勝ち、残留を決めた。この試合、先週も文句を書いたがテレビ中継がなく、仕方なくウェブ中継の小さな画面につないでみたが、いかんせん同じ時刻にテレビで大宮×FC東京をやっていたのでほとんど見なかった。入替戦がスカパーも含め全国ネットの中継なしとはひどい話である。生きるか死ぬかの切羽詰まった試合なんだから映してやれ。
●夜は夜で最後のトヨタカップがあった。今年は顔ぶれが何だか地味であり、FCポルトは一応名前くらい知っているが、オンセ・カルダスとか言われても何のことやらさっぱり訳が分からない。コロンビアのチームらしいが、試合は攻めるポルト、守るカルダスという展開になり、スコアレスのまま延長からPKになって、結局ポルトが勝った。ドイツにも日本にも関係がないので僕としては盛り上がらない試合だったが、内容的には結構面白く、気楽に楽しめた。ところで来年からどうなるんだっけ。
●ブンデスリーガは第17節が行われているが、我がグラードバッハは日曜開催で今夜レバークーゼンと戦う。先週は何だか超常現象が起こったようだが、今週はもう勝つしかないということで、まあ、レバークーゼンにはチャンピオンズ・リーグをがんばってもらうことにしよう。尚、ブンデスリーガはこの第17節がウィンターブレイク入り前の最後の試合であり、全日程のちょうど半分を消化したことになるのだが、「秋のマイスター」はバイエルンという何の面白味もない結果となってしまった。なんでせっかくバイエルンが引き分けてるのに律儀におつきあいして自分も引き分けるかね、ラングニック。
■2004年12月7日(火) 【日独戦メンバー発表】
●チャンピオンシップの第1戦を見たけど、もう一試合あると思うと盛り上がらないことこの上ないね。試合は横浜がよくさいたまを押さえてたと思うけど、買った岡田監督も負けたブッフバルト監督も、「まだもう一試合ありますから」みたいな感じで感慨もなかった。せめてアウェイゴール2倍ルールでもあればね。
●さて、その横浜×さいたまの試合が行われた横浜国際総合競技場で来週ついに日本×ドイツの代表戦がある。日本代表はブラジルだのフランスだのイングランドだの世界の強豪と結構マッチメイクしてきたけど、ドイツとやるのはこれが初めて。で、そのベンチ入りメンバーが日独とも発表された。サービスということで並べて書いておこう。
【日 本】 | 【ド イ ツ】 |
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GK | 土肥 洋一 | FC東京 | GK | オリバー・カーン | バイエルン |
| 川口 能活 | ノアシェラン | | シモン・イェンチュ | ヴォルフスブルグ |
| 楢崎 正剛 | 名古屋 | DF | アーネ・フリードリッヒ | ヘルタ |
DF | 三浦 淳宏 | 読売 | | ペア・メアテザッカー | ハノーファー |
| 田中 誠 | 磐田 | | パトリック・オヴォモイェラ | ビーレフェルド |
| 茶野 隆行 | 市原 | | クリスチャン・パンダー | シャルケ |
| 宮本 恒靖 | G大阪 | | クリスチャン・ヴェアンス | BVB |
| 松田 直樹 | 横浜 | MF | ミヒャエル・バラック | バイエルン |
| 三都主 アレサンドロ | さいたま | | フランク・バウマン | ブレーメン |
| 中澤 佑二 | 横浜 | | ティム・ボロウスキ | ブレーメン |
| 加地 亮 | FC東京 | | ファビアン・エアンスト | ブレーメン |
| 西 紀寛 | 磐田 | | マルコ・エンゲルハート | ラウテルン |
MF | 藤田 俊哉 | 磐田 | | ベアンド・シュナイダー | レバークーゼン |
| 福西 崇史 | 磐田 | | バスティアン・シュヴァインシュタイガー | バイエルン |
| 小笠原 満男 | 鹿島 | FW | ゲラルド・アザモア | シャルケ |
| 本山 雅志 | 鹿島 | | トーマス・ブルダリッチ | ヴォルフスブルグ |
| 中田 浩二 | 鹿島 | | ミロスラフ・クローゼ | ブレーメン |
| 稲本 潤一 | ウェストブロミッジ | | ルーカス・ポドルスキ | ケルン |
| 遠藤 保仁 | G大阪 | | | |
FW | 鈴木 隆行 | 鹿島 | | | |
| 高原 直泰 | HSV | | | |
| 玉田 圭司 | 柏 | | | |
| 大久保 嘉人 | C大阪 | | | |
●ただ、チャンピオンシップの第2戦が12日にある横浜とさいたまは天皇杯が15日にあるので、横浜の中澤、松田とさいたまのアレックスは翌日の代表戦を欠場することになるだろう。一方、ドイツ代表はプレミアがその週末まで日程を組んでいるため、レーマン、ハマン、ヒツルスペルガーらを召集できず、また、VfBが15日のUEFAカップの試合があるため、ヒルデブラント、ヒンケル、クラニー、ラームの4人は召集されたものの韓国戦からの合流になる。
■2004年12月5日(日) 【ジーコジャパン・ドリームチーム×アルビレックス新潟 他】
●ブンデスリーガ? グラードバッハ? 何ですか、それ?
●FC東京がケリーと契約を更新しないことになった。事前の報道ではケリーが起用法に不満を抱いている等の情報もあったが、公式発表によればケリー依存のチーム体質から脱却するために敢えて契約を更新しないこととしたそうで、ケンカ別れではないと強調されている。今季のケリーはケガに苦しみ、復帰後も結果を出したいとのあせりからかボールを持ちすぎてこね回す悪いクセが出て、必ずしも満足できる働きではなかった。
●とはいえJ1昇格後のFC東京を支えて上位を狙えるチームにした一人であることは間違いなく、サッカー選手として重要な時期をFCで働いてくれた功労者である。本人は日本に残りたいとのことでJリーグの他チームからオファーが来るのを待つようだが、僕としてはできれば敵として戦いたくない。ブラジルかヨーロッパで一花咲かせて欲しいと思う。天皇杯には出るようなので、是非とも鹿児島での大宮戦に勝ってさいたまでの準々決勝に残り、もう一度FCのケリーを生で見たい。
●さて、昨日は二つの試合が行われた。一つはJFA主催のチャリティマッチ、ジーコジャパン・ドリームチーム×アルビレックス新潟、もう一つはJ1・J2入替戦、アビスパ福岡×柏レイソルだ。これ、だれがどう考えても重要なのは福岡×柏の方で、場合によってはチャンピオンシップより面白い究極の真剣勝負だと思うんだけど、なんとこの入替戦は全国ネットでのテレビ中継がなかったのである。ひどい話である。Jリーグ、JFAには猛省を促すとともに、今からでも第2戦、来週の柏×福岡の中継を考えて欲しいと思う。
●結果は2-0でアウェイの柏が勝ったらしい。アウェイで2点も取って勝ったんだから決定的に有利だと思いきや、この入替戦ではアウェイゴールの2倍ルールはなく、要は2試合での合計得点で争うんだそうだ。180分の長〜い試合を一つしているのと同じ。それなら中立地で一発勝負すればいいのにね。チャンピオンシップも同じルールだそうだ。やはり日本ではホーム&アウェイという意識が希薄なんだろうか。
●もう一方のドリームチーム×新潟の方はちゃんとNHKで中継があって見ていたのだが、チャリティマッチであるにもかかわらずスコアレスドローになって驚いた。だいたいこういう試合はどちらも前がかりでパワープレイの応酬になり、4-3とかの得点の多い結果になるのが普通だと思っていたのだが。どちらのチームも真面目に守備をして、審判も細かいオフサイドをきちんと取ったりして、まるで普通の試合だった。
●とはいえチャリティーマッチでも真面目にサッカーをやるというのは決して悪いことではない。いい加減なプレーや判定で新潟にむりやり華を持たせるような見え見えの興業をするより、真剣勝負のスコアレスドローの方が価値があると考えてやっていたのなら、仮にゴールシーンのカタルシスは少なくてもそれは明らかに正しい考え方だ。せっかくだからみんなが無邪気に楽しめる試合であってもよかったという気もするが、この結果は僕は積極的に評価するべきだと思う。悪い試合じゃなかったし。
●今夜は横浜×さいたまのチャンピオンシップ第1戦。この奇妙な制度も今年が最後だ。