logo ブンデスリーガ・トーク 2004年3月


■2004年3月21日(日) キター!!

●おらおら、ブンデスリーガ第25節、我がグラードバッハはホームでHSVに3-0と完勝じゃ。ははは。どうだ、文句あるか。うはは。しかもWOWOW中継つき。今季限りのベケルベルグでアサニン、コーツィニーツ、ハウスヴァイラー、ファン・レント、プレッチ、ウリッヒ、デモといったなじみ深い選手たちが活躍して勝つこのビデオ、保存版だな。近所の写真屋でDVDに焼いてもらおっと。シュティール出てないのが残念だけど。
●試合はグラードバッハが主導権を握りながらも決定力がなく0-0で前半を終了。しかし後半に入ってもグラードバッハはモチベーションが高く、61分、ブロイヒの左からのセンタリングがゴール前で敵DFに当たってシュトラッサーの目の前にこぼれ、これを冷静に決めてまずは1-0。79分にはライトマイヤーのゴールキックが大きくバウンドして敵DFの頭を越え、これをスヴェルコスが右足でたたき込んで2点目。さらに82分にはブロイヒが20メートルのFKを直接ファーポストに沈めて3-0とし試合を決めた。3点目はジャンプしたヴェヒターの手をかすめたが、風も強く軌道を予想しにくかったのだろうと思う。
●グラードバッハは終始モチベーション高く、ホームらしい積極的な戦いで結果を出した。前節のボッフム戦ではいい戦いをしながら終了間際にオウンゴールで負け、水曜日のDFBポカールも2部のアーヘン相手の敗戦でフラストレーションがたまっていたが、ホームでの完勝はことのほか重要だと思う。
●ファッハ監督談話。「私のチームは確かに勝ってしかるべきだった。前半から前を向いて戦おうと心がけたが、風が強く思うように行かなかった。後半に入ってからはまさに持てるすべてを出し積極的に戦った。今日見せたような戦いができれば我々は残留を手中にできるだろう」
●もうあんまり言いたくないんだけどさ、「Thomas Broich」のどこをどう読んだら「ブローク」なのかな。「Jan Koller」を「コレル」と読むくらいは見解の相違かと思うし、「Robson Ponte」を何を考えたか「ポンチ」と読むのも百歩譲って許したとしても、ドイツ人である彼のこの名前は、どう読んでも「ブロイヒ」以外にはあり得ないだろう。
●これでグラードバッハは13位に順位を上げたけど、まあ、降格圏との勝ち点差は2しかないし、次節はアウェイでバイエルン戦だし、全然降格の危機から脱出した訳でもないということで。バイエルンはアウェイでヘルタに先制しながらマルセリーニョにPKを許して痛恨の引き分け。今日もしブレーメンが勝ってしまえば勝ち点差は11に広がり、残り9試合での逆転はかなり苦しくなる。レバークーゼンがロストックに勝った他は、VfB、BVB、ボッフムともに引き分けだった。
●火曜日と水曜日に行われたDFBポカール準決勝では、既に書いたようにグラードバッハがアーヘンに負けて決勝進出を逃した。ブレーメンもやはり2部のリューベック相手に延長にもつれ込む苦しい戦いとなり、延長でもいったん勝ち越されたが、パワープレイで何とか逆転しベルリンにコマを進めた。
●ブレーメンがリーグ戦でチャンピオンズ・リーグ圏内に入ることがまず確実なため、グラードバッハは決勝に進出さえしていれば自動的に来季のUEFAカップが約束されていた訳だが、その切符は惜しくもアーヘンの手に渡ることになった。いったい何のためにBVBやVfBに勝ってここまで上がってきたのか分からないね、まったく。これならDFBポカールの3勝をリーグの方に振り替えて欲しい。
●さて、Jリーグ第2節、FC東京はアウェイで大分に出張し、後半に阿部のゴールで1-0と先制したものの、大分の反撃に遭い結局1-2と逆転を許してしまった。この試合、事前に結果を見ないようにしてMXTVの録画中継で観戦したんだけど、やはりケリーや石川の不在は大きかった。というより石川、茂庭といった中心選手を欠いたままシーズン前の仕上げをしなければならなかったためか全体としてまだチームができあがっていない印象を受けた。次節はホームで東京ダービーであり、石川も茂庭もケリーも戻っているはずなので期待したい。もちろん現地観戦。
●U23日本代表はオリンピック予選日本ラウンドを2勝1敗で終え、無事にアテネオリンピック出場権を得た。大久保よかった。あと、今野がすごくよかったと思う。FCでどんな働きをしてくれるのか楽しみだ。茂庭? ははは。

■2004年3月13日(土) 開幕戦

●Jリーグが開幕した。今年も味スタに通うぞ。今日は1部に初めて昇格したアルビレックス新潟との開幕戦である。それにしても新潟の応援はすごいな。浦和並みかそれ以上。何しろ新潟から15,000人も来てたらしい。アウェイゴール裏だけでは収まらず、バックスタンドの中央近くまではみ出してた。僕の隣りも新潟のマフラーを巻いたおじさん二人連れだった。ま、何というか、こういうクラブってある意味Jリーグの宝だよなと思う。
●今日は試合前に東京スカパラダイスオーケストラの演奏があった。スカパラのライブを見るのは実は初めてなんだけど、FCの試合で見るとは思わなかったよな。新しい応援歌と、それから「You'll Never Walk Alone」を演奏してくれた。スカパラの伴奏で歌う「You'll...」はなかなか気持ちよかった。あと、試合前にコステロの「Tokyo Storm Warning」がかかってたのにも思わずニヤリとしてしまった。あれに気がついた洋楽ファンは何人いるんだろう。
●音楽といえば、ボール係の少年たちがでてくるときのテーマが、去年はキャストの「Alright」だったんだけど、今年はザ・ジャムの「That's Entertainment」になってた。なんて渋い選曲。だれか意識的にやってる人がいるはず。ただ、選手紹介なんかの場内アナウンスが英語なのはいただけないな。客の大半は日本人なんだからきちんと日本語でやるべきだと思う。子供も年寄りもいるんだし、「伝える」ことがまず第一の目的だろう。そんなとこで妙にカッコつける必要はないんじゃないかと思う。
●さて、試合の方だが、FCはU23に召集されている茂庭、石川、今野に加え、ケリーをケガで欠く苦しい布陣にもかかわらず、開始早々から圧倒的に新潟を攻めたてた。ポストもできるし自分で勝負もできるルーカスがいい動きをしており、阿部、戸田、ノリオも何度かゴールに迫る。ルーカスのシュートがポストに嫌われる場面もあったが、25分、金沢のセンタリングを、阿部が敵DFのプレッシャーを受けながらも頭で決めて先制した。
●前半はその後も攻めながら追加点なく終了。後半に入るとやや足が止まる場面もあり、特に終盤にはパワープレイ的に放り込んでくる新潟に何度かチャンスを与えたが、土肥の好守もありそのまま1-0でしのぎきった。FCとしては何分だったか忘れたが後半にシュートがDFに弾かれたもののゴールラインを割っていたのではないかというシーンがあり、あの時間に得点できていればもっと楽だったと思う。抗議もしなかったしその後の話題にもなってなかったけど、あとでテレビで見てもあれはゴールだったような気がする。
●全体としては前半に少なくともあと1点取っておくべきだった。それほど前半は圧倒的に攻めてた。後半になると球際をことごとく取られてたし、連携の荒っぽさとか疲れで足が止まるのとかもあって、モチベーションを高めてきた新潟相手に苦しい戦いを強いられた。茂庭、石川、ケリーを欠いてとにかく開幕勝ち点3なんだからよしとするべきだろうけど、後半課題を残した感じがする。
●それから、終了間際に土肥がペナルティエリアで交錯して倒れたとき、手に持ったボールを、プレーを中断させるためにタッチに投げ出したんだけど、土肥が立ち上がって試合が再開されたとき、新潟がそのボールを返さなかったのにはちょっと驚いた。確かに終了間際の厳しい局面ではあったけどやはりそれはないんじゃないかと思う。あれにはもっとブーイングがあってよかった。
●あとさ、新潟の応援もいいんだけどさ、あの「猫の手」みたいなパカパカ鳴らすヤツ、あれは勘弁して欲しいな。きちんと自分の手で手拍子なり拍手なりしてやればいいじゃないかと思った。
●で、このコーナーの本題であるブンデスリーガの方だが、グラードバッハは日曜日の試合なので今夜はブレーメン×ケルンのウェブラジオをまったり聴いている。心情的にはケルンを応援したいところだが、バイエルンを優勝させないためにはこの際ブレーメンにがんばってもらおう。大丈夫、前半の途中で3-0だ。なんでケルンこんなに弱いのかな、まったく。
●じゃ、おやすみなさい。

■2004年3月11日(木) 全滅

●チャンピオンズ・リーグではバイエルンがアウェイでレアル・マドリッドに0-1と敗戦を喫し、準々決勝に進出することができなかった。バイエルンはファースト・レグのホームで1-1と引き分けてたので、この試合では少なくとも1点を入れることが必要だった訳で、無得点ということはたとえジダンのゴールがなくても負けてたということだな。VfBは同じくアウェイでチェルシーとスコアレスドローに持ちこんだけど、ホームで0-1と負けてたのでやはり敗退となった。
●これでドイツのクラブはチャンピオンズ・リーグからすべて敗退、去年のうちにUEFAカップからも敗退していたため、早くもヨーロッパ・レベルで戦うドイツのクラブはひとつもなくなる「全滅」となった訳で。
●ハノーファーはラングニック監督を解任、後任に前グラードバッハ監督のエヴァルド・リーネンを招聘した。ハンス・マイヤーはヘルタだし、リーネンが96ということで泥沼のような残留争いだな、まったく。
●グラードバッハはマルセル・ケテラーとの契約を解消した。ケテラーはファッハ監督の就任以来出場機会がなく、ケテとクラブ双方の合意によって契約が解除された。ケテは「クラブ」ことニュルンベルグへ移籍することになっており、正式は移籍は来季だが、4月から「クラブ」の練習に参加するようだ。
●カタールはアイルトンだけでなく、BVBのデデ、レアンドロとも代表出場の契約を結んだらしい。さすがカネのある国はやることが違う。ここまで割り切れば僕としてはむしろ痛快だと思うけど。ドイツ勢全滅、とか言いながら実は二人しかドイツ人が先発してないバイエルンみたいな例もあることだし(後半から入ったシュヴァインシュタイガーを入れても3人)。
●1860ミュンヘンのカールハインツ・ヴィルトモーザー会長が新スタジアム(アリアンツ・アレーナ)建設に絡む疑惑で逮捕され、1860とバイエルンの事務所が警察の捜索を受けたらしい。面倒臭いので詳しくは読んでいないのだが、容疑はどうも脱税とか背任とかそういうことらしい。だれかきちんと記事読んで教えて欲しい。

■2004年3月7日(日) やっと勝てた

●ブンデスリーガ第23節、我がグラードバッハはベケルベルグにハノーファー96を迎えた。96は後半開幕以後5試合で1勝3敗1分けと成績不振で、この試合に負けるとラングニック監督の首が危ういという背水の陣のはずだったんだけど、始まってみれば攻撃はちぐはぐで空回り、逆にグラードバッハは25分にコーツィニーツのFKをデモが頭で決めて先制すると終始試合を支配、結局そのまま1-0で後半戦初めての勝利を収めた。
●この試合、グラードバッハは前節動きの悪かったGKシュティールを引っこめライトマイヤーを起用、またトップにはファン・レントに代えてマリッチを初めて先発させた。ファッハ監督談話。「先週は実にドタバタした一週間だったが、それを無事にやり過ごすことができて満足だ。多大な労力をかけて我々が手にしたこの勝ち点3はそれだけの価値があるものだと思う。だがもっと早くに試合を決定づけることもできたはずだった。何よりも運動量の豊富さについてチームをほめたい」。
●もう一つの下位チームどうしの直接対決、ラウテルン×フランクフルトは残念なことにラウテルンがロスタイムにマルツのゴールで1-0と勝ってしまった。ヘルタはボッフムと引き分け、この結果フランクフルトとヘルタが降格圏に残ることになったが、13位のグラードバッハ(勝ち点24)から17位のヘルタ(勝ち点23)まで5チームが勝ち点差1の間にひしめいており予断を許さない状況。12位の1860(勝ち点26)辺りまで含めて熾烈な残留争いが繰り広げられそう。今年は勘弁して欲しかったんだけど…。
●もうどうでもいいような気もするが、一応上位の方も見ておくと、バイエルンはアウェイでレバークーゼンに完勝。というかマカーイが完勝というか。首位ブレーメンに何とかぶら下がってる状態。今週はCLのレアル・マドリッド戦もあるけど、こっちはアウェイで最低でも1点は取らないと勝ち抜けない状況であり苦しいね。ホームの方の試合はこの週末にようやくビデオで見たけど試合は悪くなかった。ただ、この日のバイエルンってドイツ人はカーンとバラックだけだったのな。あとロスタイムにでたイェレミースと。
●昨日は味スタでFC東京の練習試合を見た。相手は湘南ベルマーレで、結局スコアレスに終わったようだ(残り5分くらいのところで帰ってきたので)。まあ、入場無料ということもあるんだろうけどかなりの人出だった。ベルマーレに移籍したアマラオを見にきたというのもあるかな。
●FCは茂庭、石川、今野を欠いていた他ケリーが休んでいたが、それ以外はほぼ開幕戦を思わせる布陣で試合に臨んだ。まあ、練習試合ということで連携や仕上げの荒っぽい部分もあり、また後半は若手を試すために半分くらい選手を交代させたので結果そのものはいいとして、やっぱり今年も決定力が課題かという気はした。ルーカスは悪くなかったがプレースタイルが何となくケリーとかぶりそうな感じがするな。まあいいや、来週の開幕戦を楽しみに待とう。
●U23日本代表はUAEに2-0と勝ってオリンピック出場に近づいた。この試合、僕は飲み会で帰りが遅くなり、最後の数分しか見てないので、よしよし勝ったか、という程度の認識しかなかったんだけど、得点が入ったのは85分でそれまでは耐えに耐えてたんだってね。アウェイでそういう勝ち方もできるんだ。成長したね。

■2004年3月4日(火) カタール代表?

●いくつかニュースを。まず、フランクフルトのアンドレアス・メラーが契約の解消をクラブに要請、受け入れられた。メラーはいったん昨季限りで現役を引退する以降を固めていたが、古巣フランクフルトから誘いを受けてプレーを続行していた。しかしクラブがウィンターブレイク後に躍進する中でメラーの出番はなく、監督との不仲も噂されてついにクラブと袂を分かつことになったらしい。
●さて、なぜセレソンに呼ばれないのかとWOWOWでも話題になっていたブレーメンのアイルトンだが、なんとカタールの代表入りすることになったらしい。カタールはカネに任せてリーグの強化を図っていた(カタール・リーグではエフェンベルグやバスラーがプレーしている)が、ついに代表に外人選手を呼ぶという荒技に出たということか。代表経験のない有力選手を片っ端から漁っている様子で、同じくブレーメンのイスマエルも声をかけられたが断ったらしい。アイルトンは「後は契約書にサインするだけ」だとか。
●さて、そのアイルトンが来季シャルケに移籍するということで後釜を探していたブレーメンは、ドイツ代表のFW、ミロ様ことミロスラフ・クローゼ君を獲得したようだ。契約は2008年まで。クローゼについては以前から移籍が取り沙汰されており、要はどこへ行くかという状態だったが、結局外国には出ずにブンデスリーガにとどまることにした訳だ。まあ、あんな田舎のダサいクラブにいるよりはどこに行ってもマシだと思うし、ブレーメンなら全然悪くないと思う。来季チャンピオンズ・リーグにも出られそうだしね。
●昨日のUAE×日本は後半だけ見たけど、僕としては石川のゴールが見られたので満足。今週の土曜日はFC東京の開幕イベントとベルマーレとの練習試合ということでまた味スタに行くことになりそう。でも、ナオ、モニ、今野のいない開幕っていうのもなあ…。

■2004年3月2日(火) ビーレフェルド

●我がマンハイムを00/01シーズンに一部昇格一歩手前まで導いた名将ウヴェ・ラポルダーがビーレフェルドの監督に就任した。ビーレフェルドは現在2部で6位。2年契約ということで、一部でラポルダーの懐かしい顔を見る日も近い。ビーレフェルドって何の思い入れもないクラブだったけど急に要チェックになったな。
●ボッフムのオリセーが土曜日のロストック戦後にチームメイトのハシェミアンを頭突き攻撃し、鼻骨骨折の大ケガを負わせて解雇された。試合中から互いのプレーを巡って険悪な雰囲気で、GKのファン・デュインホーフェンやキャプテンのヴォッシュが止めに入っていたらしいが、試合後ついに衝突したらしい。オリセーはBVBからボッフムにレンタルされていた。今季はトップ下で重要な役割を果たしていただけにクラブとしても頭が痛かろう。
●オリンピック予選の日本×バーレーンはご存知の通りスコアレス・ドローに終わった。日本は積極的に攻撃しながらも決め手がなく、中盤ではパスミスも多くて攻めきれなかった。後半石川を投入してから展開にアクセントがつき、終盤にはトゥーリオを上げてパワープレイも試みたがバーレーンの守りも堅かったな。アウェイでの勝ち点1は貴重だが、勝てていた試合ではなかったかと思う。右サイドを初めから徳永と石川のコンビにしてたらな、と思った。だってこの二人、去年FCで一緒にやってたんだからさ。



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