logo ブンデスリーガ・トーク 2003年11月


■2003年11月30日(日) ブンデスリーガ第14節

●7試合のうち4試合が引き分けに終わった昨日のブンデスリーガ、その中で我がグラードバッハはホームでラウテルンを下しました。前半はラウテルンに攻められ、23分に右サイドを駆け上がったクローゼのクロスからリンコルンに合わせられて先制を許し0-1で前半を折り返しますが、後半はグラードバッハが反撃します。まずは開始早々にクルーゲからのクロスをヴィーゼがパンチングしたボールがカーネルの足許へ。カーネルがこれを30メートルの距離からヴィーゼの頭越しに決めて同点。69分にはカーネルが左サイドを上がって放りこんだクロスにファン・レントが頭で合わせ勝ち越しました。
●これでグラードバッハは2連勝、暫定ですが降格圏を脱し14位に順位を上げました。カーネルは今季VfBから移籍してきた南アフリカ代表ですが、これまでケガに次ぐケガで満足に練習もできない状態。ようやく復帰しての初先発でこの活躍は嬉しいですね。左サイドバックとしての定着を期待しています。このポジションはもともとグラードバッハでは人材がおらず、ようやくハマったとおもったミュンヒが監督と衝突してサスペンドされたりしてきた鬼門です。ここがきちんと埋まってカーネルとコルカの左サイドが構築できると心強いですね。
●グラードバッハは2日にDFBポカールをホームでVfBと戦いますが、これはまあ適当にがんばって、来週のアウェイでのシャルケ戦、何とか引き分け以上を狙いたいです。ポカールに勝ち進んでる場合じゃないです、まったく。
●さて、もう一つのハイライトはバイエルン×ケルンでしょう。ケルンは35分にヴォローニンのゴールで先制。その後デミチェリス、ピサーロの得点で一度は逆転を許しますが、60分にフォイクトが決めて同点に。そのまま2-2の引き分けとなり、オリンピアで勝ち点1を拾いました。意地を見せてくれと言ったのが聞こえたのかもしれません。
●HSV×ブレーメンはビデオを見ましたが特にどうということのない試合だったように思います。アイルトンも今ひとつ当たらなかったし。高原はせっかくロメオのケガで回ってきたチャンスに何とか結果を出さないとヤバいんじゃないかと思います。審判のハンドの判定はまあ仕方ないんじゃないかと思うけどなあ。
●ところで目を離しているうちに2部が結構面白いことになっています。ここまでアーヘンが首位、2位のコットブスはともかくとしても、3位がオーバーハウゼン、4位がマインツと、渋いクラブが最近1部から降格したビーレフェルド、デュイスブルグ、ニュルンベルグなどの上を行ってます。マインツはここ数シーズンいい成績の割りに惜しいところで昇格を逃しているので今季はがんばって欲しいですね。1部でアーヘン、オーバーハウゼンなどの名前を聞くのも楽しみです。ヘルタ、フランクフルト、ラウテルン辺りと入れ替わってもらいましょう。
●12月2日は上でもちょっと触れたとおりDFBポカールの3回戦です。16強のうち1部のクラブは9チームだけ。バイエルン×HSV、ブレーメン×ヘルタ、グラードバッハ×VfBが1部どうしの対戦。レバークーゼンがレギオナルのホッフェンハイムと戦う他、ケルンがグロイター・フュルトと、フライブルグがリューベックと試合を行います。
●それにしても、昨日の「速報Jリーグ」も今朝の新聞も、柏×FC東京の劇的な逆転劇にはまったくコメントなし。そりゃ優勝にも降格にも関係ないけどさ、一言くらいなんか言ってやってくれよ…。

■2003年11月29日(土) Jリーグ最終節

●最初はNHK-BS1の浦和×鹿島とNHK総合の横浜×ズビロを交互に見ていたんですが、やっぱFCだろうということで映りの悪いMXTVに切り替え、サイケデリックな色調の放送で柏×FC東京を見ました。
●この試合、前半は0-2でしたが、後半から今日がFC東京でのJリーグ最終試合となるアマラオを投入、62分に柏の萩村がこの日2枚目のイエローで退場となり、その直後にボランチの三浦を下げて阿部を入れると後はFCが押せ押せの展開。65分には石川の強いシュートが敵ディフェンダーに当たってゴールに飛び込み1-2。79分には阿部が決めて追いつき、83分、85分にアマラオが涙ものの2ゴールをあげて勝ち越し、最終戦を見事な逆転勝利で飾りました。
●試合後FCのファンがピッチに乱入し、これに対して柏のファンも一部がなだれ込んで一時は騒然とした状態になりましたが最終的には収拾したようです。まあ、最終試合にアマの得点で逆転ということで興奮するのは分かるんですが、味スタでならまだしも、よそのスタジアムで迷惑をかけるのはちょっと大人げないですね。ま、イタリアなんかでは試合中になだれ込んだこともあるし、ベケルベルグでも一部昇格を決めた年の最終戦ではクラブがゲートを開けてファンをピッチに入れてたりしましたが。
●終わってみればFCは2ndステージ優勝チームから勝ち点差2の5位、シーズン通算では4位ということで、これは僕には予想外の健闘でした。ドイツならUEFAカップです。来年のリーガポカールにだって出られます。チームもまだ若いし、来季はポジションを絞った効果的な補強をしてタイトルを狙いましょう。アマラオの穴は戦力的には埋められると思いますが、あとはその精神的支柱としての役割をだれが担えるかですね。
●優勝争いも劇的でした。横浜はズビロに後半ロスタイムで勝ち越し、鹿島は同じくロスタイムに浦和に追いつかれ、結局横浜がステージ優勝と年間優勝を同時に決めました。本当に最後の何分間かで優勝の行方が変わってしまった訳で、これは2000/2001シーズンのブンデスリーガ最終節よりすごい成り行きだったかもしれません。市原のオシム監督のコメントは大変よかった。
●じゃ、今夜は例によってウェブ・ラジオでブンデスリーガ中継を聴きます。あと録画も忘れないようにしないとな。僕としてはバイエルン×ケルンが注目かな。意地を見せてくれ、ケルン。それにしてもWOWOWの放送試合がロストック×BVBとは…。何かの冗談か、これは。

■2003年11月28日(金) UEFA…

●まずは日曜日に行われたブンデスリーガ第13節、ラウテルン×ヘルタですが、ラウテルンが0-2で前半を折り返しながら後半クローゼのハットトリックなどで逆転して勝ったそうです。すごいですねえ。まあ、次の試合はベケルベルグで泣きを見ることになるのでその分ヘルタ相手にがんばっておくというのはいい心がけかもしれません。クローゼも高く売れそうだし。
●週央の国際戦、チャンピオンズ・リーグはVfBが地元でグラスゴー・レンジャーズに1-0で勝ちました。既に16強への進出は決まっていて、グループリーグ最終戦はアウェイのマンU。それにしてもVfBがなんでこんなに強いのかよく分からない。マイスナーが元気いいのは嬉しいです。一方CLで今いち調子の出ないバイエルンはアウェイでセルティックとスコアレスドロー。このグループは他の3チームが勝ち点7で並び、バイエルンだけが勝ち点6という情況で、要は最終戦に勝ったところが勝ち抜けということ。最終戦はホームでアンダーレヒトと。
●UEFAカップはBVBとシャルケがともに2回戦で敗退、ドイツのクラブはこれですべて姿を消しました。BVBはホームでソショーと2-2で引き分けたのですが、アウェイで0-4と大敗を喫しました。まあ、今の戦力で週2試合を戦うのはさすがに厳しいでしょうが、そんなこといったらVfBだって決してヨーロッパレベルとはいえない戦力でCLのグループリーグを勝ち抜いてる訳で。シャルケはホームでブレンビーに2-1と勝っていたのですが、アウェイで1-2となり延長でも決まらず、結局PKで負けました。
●ケルンがバイエルンのフォイルナーを獲得したそうです。ケルンの補強って僕としては結構いいなあと思うんですがクラブ自体はどうしてあんなに弱いんでしょう。シンツィローツとかヘルビヒとかエバースとかがんばって欲しいですね、もっと。ま、シンツィローツはケガだけど。
●チェルシーがバイエルンのバラックに色目を使ってるという噂。
●「週刊サッカーダイジェスト」を買いました。Jリーグの試合の採点が載ってるんですが、こないだのFC×ヴェルディの採点はイタリア式で、
土肥(6)−加地(6)、ジャーン(5.5)、茂庭(5.5)、金沢(5.5)−石川(6)、三浦(5.5)、宮沢(5.5)−ケリー(6.5)、アマラオ(5.5)、戸田(5.5)
ということだそうです。僕の採点はkicker式で、
土肥(3)−加地(4)、ジャーン(2)、茂庭(3.5)、金沢(3.5)−石川(3)、三浦(3.5)、宮沢(4)−ケリー(4)、アマラオ(4)、戸田(4)
って感じであり、サカダイはケリーの高評価とあとはみんな同じ、ってとこが光りますね。もうちょっとメリハリつきませんか、って感じ。ジャーンは確かに失点シーンの動きが痛かったけど、敵の放り込みをことごとく事前に頭でクリアした働きはもっと高く買ってやってもいいんじゃないかと思いました。加地はそんなによくなかったと思います。
●それに450円は毎週買うには高いね。
●この週末はグラードバッハがラウテルンをベケルベルグに迎えます。ラウテルンはこのままだと降格争いから外れて上に行ってしまいそうなので、しっかり戦線に踏みとどまって欲しいです。ほら、グラードバッハが勝てば勝ち点1しか違わないじゃん。

■2003年11月22日(日) 勝った!!

●ブンデスリーガ第13節、我がグラードバッハは敵地でヴォルフスブルグと対戦。13分にコルカのCKからファン・方とが頭で決めて先制しますが、ヴォルフスブルグは32分にシュノアーが得点して同点に。僕は不覚にもここで寝てしまった訳ですが、68分、今度はコーツィニーツのCKからファン・レントが決めて再びグラードバッハがリード、77分にはファン・ホウトが奪ったボールをコルカがたたきこんでそのまま3-1で勝ちました。
●グラードバッハはこれで20試合勝ちなしというアウェイでのネガティブ・レコードをストップ。今季2勝目となる貴重な勝ち星を挙げました。まあ、20試合勝ちなしとか今季2勝目とか言ってる時点で終わってるという感じもしますが、何というか僕が聞いてないと勝つのかという気もしたりして複雑な気分です。しっかりウェブ・ラジオ最後まで聞いてればよかった…。ドイツにいれば朝からガソリンスタンドに飛んでいって「Bild am Sontag」と「Express」を買ってくるところです。
●グラードバッハもここに来てようやく核になるメンバーが固まりつつあるようです。特にファン・レントを中心にしてスヴェルコスかファン・ホウトを組ませるFW、コルカの左サイド、デモ、クルーゲ、ウリッヒの中盤というところがはっきりしてきました。これはつまりスコウボ、ケテラーに出番がないということであり、ケテラーは左のスペシャリストとしてコルカと競争させるとしても、スコウボはどこかにレンタルに出すべきではないかと。アイドーもいることだし。
●DFではカーネルがケガ、病気の連鎖から立ち直り、ようやく試合に出られるまでになりました。左SBをオジクヴェと争ってもらい、センターバックをシュトラッサー、アシャニン、プレッチから二人、右SBはコーツィニーツかエバールということで。コレル、ハウスヴァイラーがケガから復帰すれば中盤にも厚みが出るし、ゲーデ、キルヒも使えるし、取り敢えずファッハ監督に任せるしかないのであれば何とかこの戦力で残留を果たしてもらいたいです。
●ミュンヘン・ダービーはバイエルンがマカーイのゴールを守りきって1-0で勝ちました。毎度言ってることですが、1860はこのときしか全独的に応援してもらえないんだから何とか勝って欲しかったですね。首位VfBは失点を喫したものの3-1と危なげなくハノーファーに勝ち。今季まだ負けなし、失点わずか3というのはすごいですね。負けが込み始めるともろいような気がしますが、どこまで行けるか楽しみです。
●2位ブレーメンもボッフム相手に3-1と完勝。アイルトンのハットトリックです。デブのクセに速いアイルトン。セレソンに呼んでやってはどうかと思います。BVB×レバークーゼンは、レバークーゼンが0-2のビハインドから、プラセンテをレッドカードで欠きつつも追いついて2-2の引き分け。BVBは5位とはいえ首位と勝ち点差10をつけられており苦しい情況です。ロジツキーは戻ったけどまだ先発メンバーの半分くらいは「あんた誰?」状態。
●ケルン×HSVはWOWOWの中継を録画してみましたが、ケルンが終始押し気味の割りに決定力を欠き、逆にワンチャンスをものにしたHSVが1-0で勝ちました。高原はケガのロメオに代わって先発出場しましたが、見せ場なく途中で交替。この試合、解説の奥寺さんが完全にケルンに肩入れしたしゃべり方だったのが面白かったです。奥寺さん、戦術とか分析とかはまったくですが、ドイツ・サッカーに対する造詣の深さはさすがですね。僕は嫌いじゃないです。ていうかそもそもWOWOWの中継は音を小さくしてCD聴きながら見てたりして。
●ダイスラー問題についてのコメント。レバークーゼンの百貫マネージャーことライナー・カルムント、「シマックやダイスラーのケースは氷山の一角に過ぎない。クラブにサイコセラピストを置くことを考えた方がいい」。かつて代理人の家でダイスラーと同居していたこともあるLRアーレンのチキーニョ、「グラードバッハにいた頃には何の問題もなかった。ベルリンに移籍した頃からストレスが始まり、ミュンヘンではちょっと手に負えなくなってしまったんだ」。ダイスラーのグラードバッハからヘルタへの移籍を手がけた代理人ノーバート・プフリッペン、「彼は大都市が苦手なんだ。だからセバスチャンが最初にベルリンに着いたとき、すぐに市内に連れて行かないようディーター・ヘネスにアドバイスしたくらいだ。我々はまず1時間ほどシュプレーヴァルド(ベルリン近郊の保養地)をドライブしたんだよ」。
●「フットボール独和辞典」もちょっとアップデートしたのでよかったらチェックしてみて。

■2003年11月21日(土) ダイスラー入院

●今日のブンデスリーガの結果については明日以降コメントしましょう。こっちも夜中の1時過ぎまでウェブ・ラジオ聴いてそれからコメント書くほどタフじゃありません。しかもそれを21日付でアップするのもいかがなものかと。
●で、まずはニュースから。BVBのアモローゾとクラブの対立が深刻になっているようです。アモローゾは左ヒザを痛めてブラジルに帰国中らしいんですが、ドイツに戻って指定医の診察を受けろというクラブの指示にアモローゾが従わないとのこと。警告か、罰金か、最悪の場合には解雇か、というところまでこじれているようです。解雇の場合にはラウテルンのクローゼを獲得するとの噂もあり、その場合ラウテルンは今季の終了まで待たずにウィンターブレイクにクローゼを売却すれば5百万ユーロの移籍金がもらえるため、トントン拍子に話がまとまる可能性もありそうです。
●でも、BVBってコラー、エヴァートン、アドー、ヘアリッヒ、レイナとFWはそれなりに揃えてるはず。まあ、ケガ人が多いので補強したくなるのは分かりますが、クローゼ買うかなあ。まあいいや、ラウテルンもカネが要るんだろうし。
●バイエルンのセバスチャン・ダイスラーが「一種の抑鬱状態」のため入院しました。いつから復帰できるのかについては現在の時点では不明。担当医は「2、3週間で戻れるかもしれないしもっとかかるかもしれない」と。ウリ・ヘネスは記者会見で、「2週間ほど前にスケジュールについてダイスラーに電話したら、『もうこれ以上やれないよ、僕はもうダメだ、助けて欲しい』と言うんだ。あわててオトマー・ヒッツフェルドと一緒に彼の家に飛んでいったよ」と説明しています。
●ダイスラーは現在専門のクリニックに入院してセラピーを受けているそうです。素晴らしい才能がありながらケガに泣かされてきた若きスターですが、まあ、確かに生真面目そうな顔してるしな。無理せずに時間をかけてでも、またプレーできるようになる日を待ってます。そういえばバイエルンへの移籍が決まった直後にベケルベルグであったヘルタ戦で、激しくブーイングを受ける彼を見ました。才能があるというのは苦しいことです。
●今夜のブンデスリーガ第13節はミュンヘン・ダービー。その他ロメオのケガで高原の先発が有力視されるケルン×HSV、上位対決のBVB×レバークーゼンなどが見どころでしょうか。ていうかBVBはこれに負けると苦しくなります。ロジツキーは復帰するようですが。
●さて、今日は味スタにFC東京×ヴェルディを見に行ってきました。いわゆる東京ダービーなんですが、その割りにはアウェイであるヴェルディのファンが少なく、あんまりダービーという実感がありませんでした。ひょっとしてヴェルディのファンってホームゲームでもあれくらいなんでしょうかね…。それよりもむしろ今日は今季限りでの退団を表明しているアマラオのお別れ試合でした。
●FC東京ファンだけが一方的に盛り上がった試合は、75分にFCが途中出場の阿部のゴールで先制したものの、終了間際の89分に追いつかれ1-1の引き分けになりました。この試合に勝てば優勝の可能性も残るという試合、しかもダービーかつアマラオのホーム最終戦でこの結果は、ほとんど負けたような気分です。
●FCはモチベーションは異様に高かったんですが前半はそれが完全に空回りしておりチームがバラバラ。せっかく中盤で奪ったボールを焦って前線に出してもだれもいなくて簡単に取られてしまったり。逆にヴェルディは短いパスをリズムよくつなぎながら何度かFCゴール前に迫ります。ジャーン、茂庭が今ひとつ調子のよくなかったエムボマを完全に押さえこんでいた割には何度か危ないシーンがありました。
●後半に入りFCはボランチの三浦を下げてFW阿部を投入し勝ちに行った頃辺りからリズムがよくなり何度か決定的な形を作りますが、肝心のシュートをことごとくフカしてしまい、稀に枠に行くときはイージーシュートで高木に難なく止められます。ようやく75分にケリーのクロスからアマラオが落とし阿部が決めて1-0としましたが、そのまま逃げ切るかと思われた89分になぜか一瞬DFに窓が開いて飯尾にゴールを許し結局引き分けました。これでFCは今季の優勝を逸しました。
●試合後には選手が場内を一周し、アマラオは涙を拭いながらいつまでもゴール裏のファンに手を降り続けていました。ケリーなんかはアシストは全部アマラオに流してましたね。自分で決めた方がいいんじゃないかと思うようなボールまで。
●まあ、先週ガンバに負けた時点で優勝争いは苦しくなっていた訳で、今日も何度も決定的なチャンスがありながらことごとく枠をはずしまくったことを考えれば勝ちきれなかったのもまた仕方のないこと。これが最終的に優勝を争うことの難しさなんでしょう。ただ、監督の言うように確実に強くなっているのは見ていて分かることであり、来季はアマラオなしでも優勝を狙えるチーム作りを期待したいです。
●尚、アマラオの後釜にはリバウドの名前も挙がっているとか。マジかよ…。
●今日の採点。
土肥(3)−加地(4)、ジャーン(2)、茂庭(3.5)、金沢(3.5)−石川(3)、三浦(3.5)、宮沢(4)−ケリー(4)、アマラオ(4)、戸田(4)

■2003年11月11日(火) 泣くなブルゼンスカ

●バイエルン×BVBのビデオ、前半の分だけ見ましたが、BVBはひどいですね。なんかもうあわあわしてて見てられません。かわいそうだったのはこの日ブンデスリーガ・デビューだったブルゼンスカで、36分と43分に立て続けにイエロー・カードをもらい退場になってしまいました。2枚目のカードは主審が見逃した後ろからのタックルを副審にチクられての警告。ほとんど泣きそうな顔で出て行ったけど、これにメゲずにがんばって欲しいです。
●ところで25分にコラーからのパスを受けたエヴァートンのゴールが認められなかったのはなぜ?
●それにしてもダイスラーのFKからバラックが頭で決めるようなシーンを見ると、アンチ・バイエルンの僕でさえ血が騒ぎますね。この二人が同じチームで戦ってるところが素晴らしい。2006年の核になるべき二人ですから。特にバラックはホントにWMの頃から進境著しいと思います。ルックスもちょっと垢抜けたんじゃないでしょうか。ちょっとレーマンに似てるような。髪型だけか…。
●さて、土曜日の親善試合ドイツ×フランスには、クラニーとヒンケルを召集、ラウトはU21に譲ることになったようです。あとダイスラーが出場を辞退、カーンは練習を休んでますが試合への出場は問題ないとのこと。kickerによれば、今回ツィーゲ、ベーメに加えラウ、ラーン、ハートマンも出られないということで左サイドに困っているとか。左利きでない選手を使うしかないとチームリーダーは言っているようです。まあ、ビエロフカ辺りじゃないでしょうか。
●一方のフランス代表はジダンもアンリもヴィルトーもピレスもテュラムもマケレレもトレゼゲもきちんと出てくるようです。リザラズとサニョールも出ます。マンUで試合から遠ざかっておりマルセイユへの移籍が取り沙汰されているバルテスもノミネートされています。
●もひとつkickerネタですが、シャルケの葉巻オヤジはクラニー獲得をもくろんでいるとか。既にアイルトンを獲得済みでこの上クラニーまで獲ると、サンドやアガリの立場はどうなるんでしょうか。えっと、ムペンザはもう放出したんだっけ。

■2003年11月9日(日) 降格近し

●各地で異常にゴールが量産されたブンデスリーガ第12節、我がグラードバッハはベルリンでヘルタと対戦しました。グラードバッハは5分、デモのスローインをシュトラッサーが頭で伸ばしスヴェルコスが叩きこんで先制。しかし10分後にはルイゾンのヘディングがポストに当たってゴールに転がりこむアンラッキーな失点で追いつかれます。その後はヘルタが攻勢になりグラードバッハはよく持ちこたえたものの、87分には交替で入ったばかりのマドルングがマルセリーニョからのクロスに合わせてヘルタが勝ち越し、そのまま1-2で痛い敗戦となりました。
●前節、ロストック相手にホームで勝てなかった時点で既に苦しい情況にありましたが、今節もアウェイとはいえ今季まだ1勝しかできていないヘルタ相手に引き分けにできた試合を負けてしまったのは星勘定的にも、チーム状態的にも非常に厳しい事態です。続けてアウェイでヴォルフスブルグ戦ということでもう次はアウェイだろうが何だろうが勝つしかありません。チーム状態は上向いているとかそういう説明はもういいからオウンゴールでもPKでも勝ってくれと言いたい。
●さて、開幕前にケガをして今季ほとんど働いていないカーネル、VfBから獲得した南アフリカ代表ですが、ようやくフィットしたと思ったら今度は腎臓結石だとか。ホントについてない男です。あと、この日の試合でアイドーがマルセリーニョとケンカしてレッドカードをもらってしまいました。
●諦めた訳ではありませんが、来季の降格が笑い話ではなくなってきました。何しろ12試合やって勝ったのは開幕戦のみ。これじゃ降格しても仕方ありません。戦力的にはもちろん抜群という訳ではないにせよ12〜15位くらいに着地する力があるはず。スヴェルコスなんかよくなってきてると思うんですが、いかにもチーム全体が自信を失っているというかツキもないというか、勝つためのメンタリティーがなくなってしまっていると思います。ファッハ監督で本当にいいんでしょうか。こんな調子で年末に突入するようだと監督のクビもあやしいし、そうやって揉め始めるとチームの雰囲気もガタガタになりますからね。ここはハンス・マイヤーを呼び戻してきてはどうかな。
●その他の試合はバカバカゴールが決まったようです。まずHSVは1860を相手に3-1でトップメラー監督就任初勝利をあげました。ただし高原はベンチ入りしたものの出場機会なし。ドイツに渡ってからまったく出場できなかったのは初めてじゃないかな。あと、ボッフムがラウテルンに4-0で圧勝、暫定で2位に浮上しており、ボッフム・ファンはバイエルンより上にいるこの暫定順位表を保存しておくべきかと。
●ブレーメンはアウェイでハノーファー相手に5-1とやはり圧勝。ケガでアイルトンを欠きましたが、ヴァルテス、クラスニッチの2ゴールなどで、来季に向けアイルトン抜きでも戦えることを示しました。VfBはアウェイながら2-0とフランクフルトを完封して首位を防衛。それにしても12試合を終えて失点2というのは確かにすごいですね。そういえばVfBのマガート監督はその前はフランクフルトで監督してたんだよな、確か。
●フライブルグはイアシュヴィリのハットトリックで3-2とヴォルフスブルグに勝ちました。kickerのマネージャーシュピールでは1860のシュロートをはずしてイアシュヴィリを起用したのが大当たり。それにしてもWOWOW的にはこの人は「ヤシビリ」だそうですごい違和感。ていうかだれのことか分かりませんでした、最初。
●今夜はバイエルン×BVB、それからレバークーゼン×S04。バイエルンは先週シャルケに完封され、水曜日のチャンピオンズ・リーグではエルバーにゴールを決められてホームでリヨンに負けを喫するなど絶不調ですが、対するBVBもケガ人続出でその上ケールが長期出場停止を食らい知らない人ばっかりで試合している状態。WOWOWでやるまでもない試合のような気もしますが、まあ、どん底対決としてかえって面白いかも。どちらもこれ以上首位から離されると苦しくなるので仲良く引き分けて一緒に優勝戦線から脱落していただきたい次第。そうそう、バイエルンのフロントの皆さん、UIカップのエントリー、忘れないようにね。
●さて、次の週末はEM予選のプレーオフが行われるためブンデスリーガはお休みです。既に本選出場を決めたドイツ代表はフランス代表と親善試合を行いますが、そのメンバーにノボトニーが選ばれています。うんうん。長い間ケガに泣きましたがこの人のセンターバックとしての安定感はやはり代表に欲しいです。ブンデスリーガ復帰後4試合のkicker採点が平均2.5。さすが。
●1860のラウトとVfBのヒンケル、クラニーもこの試合に呼ばれていますが、金曜日にあるU21EMの予選(相手はトルコ)にもエントリーされており、どちらに出場させるかは週明けにフェラー・チームリーダーが決めることになっているようです。というのもこのU21のトルコ戦は本戦出場がかかった大事な試合であり、チームリーダーもできることなら無理にA代表に呼ぶよりはU21の本戦出場に協力したいということらしいです。
●オーバーリーガ・バーデン・ヴュルテンベルグではマンハイムがSVザンドハウゼンに1-0で勝ち、首位と勝ち点差3の2位に浮上しました。カール・ベンツ・シュタディオンが懐かしい…。
●ここからJリーグの話題。FC東京はヴィッセル神戸を4-1と圧倒して2位に躍り出ました。高い位置でプレスをかけ素早いカウンターを組み立てたFCが、決してすべてがファインゴールではなかったものの一つずつ得点を重ね、前半で3-0と流れを作ってしまいました。横浜が名古屋に逆転負けを喫したために得失点差で2位です。
●神戸も試合開始早々はむしろシュートまで持って行く回数もFCとり多かったくらいなんですが、運びが甘いというかもったいないボールの失い方も多く、失点を重ねてからは目に見えてモチベーションも下がってしまいました。FCはパス・コンビネーション、動き出しもよかったですが、4-0になった後半に攻撃が大雑把になり、1点を返された後に追加点を入れられなかった点など詰めの甘さも見られました。チャンスの数から言えば6-0くらいでもおかしくなかった試合でした。
●じゃ、採点です。
土肥(2.5)−加地(2.5)、ジャーン(2)、茂庭(3)、金沢(4)−石川(3.5)、三浦(3)、宮沢(3)−ケリー(2)、アマラオ(4)、戸田(3.5)
●FC東京は残り3試合、ガンバ(A)、ヴェルディ(H)、柏(A)という日程ですが、もうこうなったら残り全部勝つつもりでやるしかないでしょう。今季の目標はとにかく何かタイトルを獲ることなんだし。特に東京ダービーは是が非でも勝たなければならない試合。今から気合い入れておかないと。

■2003年11月3日(月) どうしたHSV

●BVB×HSVを見ましたがデタラメな試合で面白かったです。それにしてもBVBはケガ人多くてひどい状態ですね。あんただれ、って感じの人がいっぱい出てて、リッケンが頼もしく見えたりするところがまた怖いです。それにしてもコラーはホントにいいですね。いい買い物をしたと思います。一方トップメラー監督は着任以来リーグ戦2試合とも2-0とリードしながら勝てない展開。ま、今年は降格クラブの会員としてよろしくお願いします。
●あと、レバークーゼンはラウテルンとスコアレスドローで首位をVfBに明け渡しました。
●1.FCケルンの監督はマルセル・コラーになりました。コラー監督は10月までグラスホッパー・チューリッヒを率いていたスイス人です。グラードバッハ、HSV、ロストックに続いて今季4つめの監督交代となりました。
●そういえばナビスコカップは浦和が優勝したようで。来週はFC東京×ヴィッセル神戸を見に行ってきます。

■2003年11月2日(日) ブンデスリーガ第11節

●シャルケ×バイエルンは痛快でした。リンケには気の毒な試合だったけど、まあ、アウフ・シャルケの荒っぽい雰囲気の中でやってしまった、って感じでしょ。ダイスラーがちょっと心配だけどね。バイエルンというのは一人少ない上に1点ビハインドみたいな試合でもロスタイムに追いついたりするチームなので油断できないんですが、そういう怖さ、底力みたいなものが弱ってるのかなという感じはしました。アウデ・カンプフイスの駄目押しが効いてたのかもしれません。
●おかげさまでバイエルンは首位から勝ち点6差の4位、今日、BVBはHSVに勝つでしょうからそうなると5位です。来季のUIカップのエントリーを用意しておいた方がいいかもしれません。
●さて、グラードバッハはホームに最下位のロストックを迎えました。序盤から押し気味に試合を進めるものの守備的なロストックのゴールをなかなか割ることができません。ようやく30分にファン・レントのアシストをスヴェルコスが決めリードしますが、その3分後にはCKを処理したシュティールのこぼれ球がペルションに渡り同点のゴールを許してしまいます。その直後にはスヴェルコスがメアレのファウルでPKを得ますがこれをファン・レントがポストに当ててしまい得点ならず。
●その後グラードバッハはかさにかかって攻め、何度も決定的なチャンスを迎えますがことごとくはずしたりショーバーのファイン・セーブに阻まれて結局勝ち越すことができませんでした。ファッハ監督:「冷静に考えればホームでロストック相手に1-1というのはまったく物足りない。だが、私のチームで責めるべき点は、これだけチャンスがありながら2点目を取れなかったというそれだけだ。90分を通じて我々の方が優勢だった」。
●いや、それは分かってるけど、ここしか勝つとこないだろうという試合で引き分けてるようじゃもうあかん。せっかく水曜日のポカール、BVB戦で2-1と快勝して勢いに乗るかと思ったのに、しかもあれだけ攻めて勝ちきれないというところが甘い、甘すぎる。こんな調子じゃ降格でも何でもしてくれってこった。ムダにポカールなんかで勝ってる場合じゃない。ポカールの勝ちはBVBに譲るからブンデスリーガのBVB戦を勝ったことにして欲しい感じ。
●だいたいケガ人もほとんど戻ってきて、あとはコレルとハウスヴァイラーくらいなのにこれじゃね。監督も何だかヘンな服着てるし、人造人間みたいだし。エヴァルド・リーネンを更迭したら後釜はフリードリッヒ・フンケルと相場が決まってるんだから、そろそろフンケル呼んでくれば。フンケルもケルンをクビになったことだし。
●このあとは、ヘルタ(A)、ヴォルフスブルグ(A)、ラウテルン(H)、シャルケ(A)、BVB(H)、1860(A)というのが年内、シーズン前半のスケジュールですが、昨季のシーズン前半(第17節)終了時の成績は勝ち点19の15位で、これに追いつくためにはこの6試合で勝ち点12を挙げなければなりません。BVB相手にもう一度ホームで勝てるか微妙ですが、仮にホームを2試合とも勝ったとして、残りの4つのアウェイ戦から更に勝ち点6、ということは少なくともこのうちどれかには勝った上それ以外の3試合に引き分ける必要がある訳で、既に極めて厳しい状況にあると言えましょう。
●まあ、ここまで11試合で一つしか勝ててないんだからそれも当たり前といえば当たり前の話。僕としてはリーネン更迭は早まったか、少なくとも後任のファッハ監督は人選ミスじゃないかと思います。「箸の上げ下ろしにまで細かい指示を出す」リーネンにうんざりしていたというのが事実だったとしても、こういうときの後任にはいったんきちんとした経験のある監督を置いて、それから生え抜きのエースにつないでもよかったはずではないかと。ウヴェ・ラポルダーなんかよかったんじゃないかなあ。
●話は変わりますが、ウルフ・キルステンの引退記念試合、ディナモ・ドレスデン・オールスターズ×ブンデスリーガ・オールスターズ、ブンデスリーガの方の監督はクリストフ・ダウムだそうで、試合より監督が見たい。あ、そうだ、グラードバッハの監督、ダウムはどうでしょう。



Copyright Reserved
2003 Silverboy & Co.
e-Mail address : silverboy@silverboy.com