■2003年5月30日(土) DFBポカール…
●DFBポカール決勝、バイエルン×ラウテルンが今夜行われますが、まあ、僕としてはどうでもいい組み合わせという感じで。どちらかといえばラウテルンにがんばって欲しいですが。特にマリオ・バスラーはドイツではこの試合が最後ということなのでしっかり暴れてもらうということで。
●グラードバッハ1部残留の「恩人」、ミカエル・フォーセルのインタビューがグラードバッハの公式サイトに出ていたのを日本語に訳してみたんですが、公式サイトから掲載の許可が下りないので棚上げになっています。ダメが出たら当然掲載は見合わせますが。
●「更新履歴」でもお知らせしているとおり、当サイトはしばらく更新休止期間に入ります。オフの時期も移籍の話題などで書くことがまったくない訳ではないんですが、まあ、休むんなら今しかないだろうということで。ふだんここをのぞいてくれている皆さん、そういう訳ですので、この機会に古いコンテンツやサッカー以外のところも見るとかでしばらくしのいでおいてください。フォーセルのインタビューも公式サイトからOKが出たとして掲載は更新休止期間明けになります。
●じゃ、また来シーズンに。
■2003年5月25日(日) 2002/2003シーズン終了
●グラードバッハの残留から一夜明けました。ZDFの「heute」でも映っていたように、ベケルベルグでは盛大な残留パーティーが行われたようです。中でもシーズン途中で辞任したハンス・マイヤー前監督が、クラブを離れてから初めてスタジアムに姿を見せ、リーネン監督と肩を組んで嬉しそうにピッチに入る映像が印象的でした。グラードバッハ残留の立て役者ミカ・フォーセルを、ファン・レントが肩車して練り歩いていたのも嬉しかったですね。フォーセルは半季だけの助っ人でしたが、グラードバッハ・ファンの記憶には強く焼きついたことでしょう。
●結局降格したのはコットブス、ニュルンベルグ、ビーレフェルドということになりました。エド・ガイヤーは好きなキャラクターでありコットブスの降格は残念ですが仕方ありません。個人的にはラウテルンあたりに修行を積んできて欲しかったところです。一方、順位表の上の方に目を転じると、チャンピオンズ・リーグ当選が優勝のバイエルンと2位のVfB。バイエルンはともかくVfBがチャンピオンズ・リーグですか、という率直な感じはしますが。前節まで2位をキープしていたBVBはコットブス相手に1-1の引き分けと詰めの甘さを露呈、3位に着地してチャンピオンズ・リーグ予選からのスタートとなりました。
●UEFAカップにはロストックに勝ったHSVとラウテルンに勝ったヘルタが出場権を獲得しました。ついでといっては何ですがDFBポカールの決勝に進んでいるラウテルンも同じくUEFAカップへの出場権を手にしています。2部から出場なんてカッコ悪いことにならなくてよかったですね。UIカップのランクには、ブレーメン、シャルケ、ヴォルフスブルグの3チームが入りました。いずれも登録は行っていたようです。
●行く末が心配されたレバークーゼンは、結局アウゲンターラー監督の下、アウェイでニュルンベルグに勝ち残留しました。試合前には「ベンチを間違わないか心配だよ」と冗談を飛ばしていたアウゲでしたが、古巣相手に何とか面目を施した形。まあ、BVBだってHSVだってラウテルンだって降格のピンチを味わっている訳ですから、ビッグ・クラブとしては一度は通る道なのかもしれません(ラウテルンなんかホントに降格したんだからさ)。僕としてはバイエルンにも同じ恐怖を是非経験して欲しいと願う次第。でも来季もアウゲンターラーなのかな…。
●高原君は最終戦、例によって途中出場しましたが特に目立った活躍なし。一応半季で3得点と最低限の仕事はしたと思いますが、ロメオ、バーバレス、マダヴィキアと揃ったFWに定位置を獲得するほどのアピールはできなかったように思います。せっかくバーバレスが出られなかった前節もスタメンはマイヤーに持って行かれちゃった訳だし。来季もHSVでやるんでしょうが、高原君はジョーカーというよりはやはり先発で出てこそ使える男だと思うのでがんばって欲しい次第。
●得点王はボッフムのクリスチャンセンが1得点を上積みしてエルバーとともにタイトルを獲得しました。エルバーは意外なことに得点王のタイトルは初めてだとか。来季はマカーイが来るとか来ないとかでどうなるんでしょう。ついでにチェックしておくと、今季の警告王はHSVのホラーバッハとヴォルフスブルグのシュノアーで、ともに14枚のイエローカードでした。
●この辺のチェックには「kicker」のシーズン総括増刊号を入手するのがベスト。シーズン初めにリリースされるメンバー表「赤キッカー」ほど知られてませんが、全節の試合結果と採点結果をフォーメーション入りでまとめた便利な一冊で、資料としてはむしろ「赤」より役に立つと思います。表紙は青いのでこちらは「青キッカー」。シーズン終了後ほどなくリリースされるはずなので「kicker」のサイトをチェックしましょう。
●あと、毎年「Bundesliga Total」というDVDがリリースされています。これは2枚組で全306試合のゴールシーンを要領よく編集したものです。0-0の試合もハイライトは収録されています。DVDなので目的の試合を探し出すのも簡単。PAL仕様なので日本のテレビでは映りませんが、パソコンのDVDドライブなら再生可能のようです。地域コードは日本と同じ「2」。こちらは「amazon.de」あたりで探してみるといいかも。
■2003年5月24日(土) 残留決定
●ブンデスリーガ、最終節が終わりました。我がグラードバッハは4-1でブレーメンに快勝、1部残留を決めました。終わってみれば降格圏とは勝ち点6差の12位であり、レバークーゼンよりもラウテルンよりも上という好成績。いやあ、嬉しいです。
●グラードバッハは押し気味に試合を進めながらも得点の取れない展開。4分にはデモがバーをたたきますがその後は決定的なチャンスを作れません。ブレーメンはマニャン、ダウンが前半のうちに相次いでケガで退場、交替を余儀なくされた上、前半ロスタイムにフェアラートがフォーセルにエルボーをかましたということで一発退場となりました。前半はそのまま0-0で終了。
●前半終了時点でビーレフェルドはハノーファーとやはり0-0、レバークーゼンはニュルンベルグに1-0で勝っており、ビーレフェルドの降格濃厚で、グラードバッハ的にはこのままスコアレス・ドローでもいいかな、と思ってしまった訳ですが、後半開始10分くらいからグラードバッハは10人のブレーメン相手に攻撃的に勝ちに行きました。61分にはフォーセルからのパスを受けたクルーゲがクルスタイッチをかわして1点目、73分にはケテラーからのセンタリングをスコウボが頭で決めて2点目、その3分後には再びケテラーのクロスからスコウボが3点目と立て続けに得点を重ねて一気に試合を決めてしまいました。
●84分にコーツィニーツが自軍のゴールへボールを入れる余裕も見せながら、ロスタイムには今季限りでチェルシーにお返しすることが確実視されているフォーセルがお別れのゴール。審判にも助けられたとはいえ、まず完勝というべきでしょう。ギリギリの得失点差とかじゃなく、自ら勝って残留を決めることができ本当にハッピーです。
■2003年5月18日(日) 残留・降格シミュレーション続き
●だれも気にしてないと思いますが、しつこくグラードバッハ降格の可能性について検証します(レバークーゼンとビーレフェルドの星勘定は昨日の欄をご覧ください)。グラードバッハが降格する可能性があるのは、ビーレフェルドとレバークーゼンがともに勝ち、グラードバッハが負けた場合のみです。この場合も自動的にグラードバッハが降格になる訳ではなく、勝ち点39で並んだビーレフェルドとの戦績の比較になります。
●そこで、ブンデスリーガのサイトでレギュレーションを調べてみると、勝ち点が同じ場合は次の順序で順位を決定することになっています(Spielordnung(SpOL) II. §2 3. c)。
(1) 得失点差
(2) 総得点
(3) 対象になっているクラブどうしの直接対戦における得失点(ホーム&アウェイの合計)
(4) 同じく直接対戦におけるアウェイでの得点
(5) アウェイでの総得点
(6) 中立地での決定戦
これを踏まえて最終節の結果からビーレフェルドとグラードバッハの残留・降格をシミュレートしてみましょう。
●まずはこれまでの戦績です。
クラブ | 勝ち点 | 得点 | 失点 | 得失点差 | アウェイ得点 |
グラードバッハ | 39 | 39 | 44 | -5 | 12 |
ビーレフェルド | 36 | 35 | 45 | -10 | 12 |
直接対戦の結果は、
◇ 2002年10月5日 グラードバッハ 3-0 ビーレフェルド (於:グラードバッハ)
◇ 2003年3月15日 ビーレフェルド 4-1 グラードバッハ (於:ビーレフェルド)
となっています。
●まずグラードバッハが1点差で負けた場合、ビーレフェルドは5点以上の差をつけて勝てば得失点差でグラードバッハを上回ることになります。4点差の場合は得失点差がともに-6になりますから総得点の比較になりますが、現在総得点では4点の差がありますから、ビーレフェルドは残留のためにはグラードバッハが最終節であげた得点より5点以上多く取らなければなりません。最終節でグラードバッハとビーレフェルドのあげた得点の差が4点だと(たとえばグラードバッハが0-1で負け、ビーレフェルドが4-0で勝ったような場合)、両チームは得失点差でも総得点でも並ぶことになり、レギュレーションによって直接対戦の戦績比較になります。直接対戦2試合の合計では4-4ですが、グラードバッハはアウェイで1ゴールを奪っているので、グラードバッハが15位、ビーレフェルドが16位になります。
●次にグラードバッハが2点差で負けた場合を考えてみましょう。この場合、ビーレフェルドは4点差以上で勝つか、3点差かつグラードバッハが最終節であげた得点より4点以上多く得点することで残留。このようにグラードバッハがX点の得点でY点差で負けた場合、ビーレフェルド残留の条件は(6-Y)点差以上、または(5-Y)点差かつ(X-Y+6)点以上の得点での勝利で残留になりますね。ただし、グラードバッハが5点差以上で負けるかビーレフェルドが5点差以上で勝つと、細かい計算なしでビーレフェルドの残留、グラードバッハの降格となります。
●明日から仕事だっつうのに何やってんだろ、オレ…。
■2003年5月17日(土) ロスタイムで残留持ち越し
●アウェイでのハノーファー戦、グラードバッハは90分まで2-1とリードしながらロスタイムにシュタイナーのゴールを許し引き分けに終わりました。勝てば文句なく残留が決まるところでしたが、この引き分けで決着は最終節、ホームでのブレーメン戦に持ち越されることになりました。
●試合はまず10分、ハノーファーのクルプニコビッチがFKを直接決め、グラードバッハはいきなりビハインドを背負ってしまいました。ウェブ・ラジオの中継を聴いていても守勢にまわって思うように攻撃できない様子が伝わってきます。23分にはスコウボがケガでアイドーとの交替を余儀なくされ、0-1のまま前半を終えました。
●後半になると元気が出始め、54分にはMFのウリッヒに代えてファン・レントを投入。FW4人という攻撃的な布陣で前がかりになります。この賭けが功を奏して62分、ケテラーのFKをフォーセルが頭で押し込んで同点、66分にはプレッチのヘディングからアサニンが放ったシュートがイドリッスーに当たってそのままハノーファーのゴールへ。いやあ、もう泣きましたよ。
●そのまま時間が過ぎ、アイドーを下げてエバールを入れる守備固めもして、終了間際のハノーファーのパワープレーもしのぎきったかと思ったロスタイム、GKトレンメルからのロングボールをシュタイナーが決めて逆にハノーファーの1部残留が決定、グラードバッハは勝ち点1にとどまりました。
●これでグラードバッハは勝ち点39で14位、15位は3-0で1860に勝ったレバークーゼンで勝ち点は37、降格圏の16位はロストックに0-3と完敗を喫したビーレフェルドで勝ち点は36です。この結果、最終節でビーレフェルドがハノーファーに負けると他の試合の結果に関係なくビーレフェルドが降格します。
●ビーレフェルドが引き分けの場合、グラードバッハはブレーメンに負けても残留。レバークーゼンは引き分けなら残留ですがニュルンベルグに負けると降格となります。
●問題はビーレフェルドが勝った場合で、この場合レバークーゼンは負けか引き分けではグラードバッハ×ブレーメンの結果に関係なく降格します。グラードバッハに降格の可能性があるのはビーレフェルドとレバークーゼンがともに勝った場合のみで、この両チームが勝ち、グラードバッハがブレーメンに負けると、ビーレフェルドとグラードバッハが勝ち点39で並ぶことになります(レバークーゼンは残留)。
●現在ビーレフェルドの得失点差は-10、グラードバッハは-5ですが、ビーレフェルドが勝ってグラードバッハが負けるという前提であればビーレフェルドの得失点差は-9以上、グラードバッハは-6以下ということになり、最終節でこの得失点差が逆転することがグラードバッハ降格の条件になります。仮にグラードバッハが0-1で負け、ビーレフェルドが4-0で勝つと得失点差はともに-6、総得点も39点で並ぶことになり、この結果がまあ分水嶺になる訳です。でもこの場合どっちが降格するんだろう…。これを分かりやすく表にすると以下の通りです。
ビーレフェルド | レバークーゼン | グラードバッハ | 降格チーム |
● | 関係なし | 関係なし | ビーレフェルド |
△ | ● | 関係なし | レバークーゼン |
△ | △か○ | 関係なし | ビーレフェルド |
○ | ●か△ | 関係なし | レバークーゼン |
○ | ○ | ● | ビーレフェルドか グラードバッハ |
○ | ○ | △か○ | ビーレフェルド |
●ともかく、要はグラードバッハがボロ負けしないかビーレフェルドがボロ勝ちしない限りグラードバッハの残留はまず大丈夫だと思うんですが、まあ、何が起こるか分からないので、ブレーメン相手に最低でも引き分けて残留を決めたいところです。
●ああ、疲れた。FC東京×大分も見てきたけどもう遅いのでこの辺で終わりにしてアップします。お休みなさい。
■2003年5月11日(日) あと一息
●グラードバッハは3-0でロストックに勝ちました。グラードバッハは開始直後からゲームを支配、37分にフォーセルのシュートがDFに弾かれたところをデモがたたきこんでリードを奪いました。後半に入り63分にはケテラーが左後方から上げたクロスをフォーセルがヘディングで決めて2点目、更に77分にはクルーゲが自ら持ちこんだボールをスコウボにパス、スコウボが体勢を崩しながらも左足でシュートし試合を決めました。
●これでグラードバッハは勝ち点38となりロストックを得失点差で抜いて暫定12位、仮に日曜日の試合でハノーファーがシャルケに勝っても13位は確保できることになりました。降格圏のレバークーゼンがHSVに負けたので勝ち点差は4。まだ安心はできませんが残留に向けて非常に重要な勝利であり、プレッシャーの中、ホームで本来の戦いができたチームを高く評価するべきでしょう。ZDFのサイトでゴール・シーンの映像を見ましたが立派な戦いだったと思います。
●エヴァルド・リーネン監督談話。「これは生き残りのために重要な勝利だ。我々にはこの勝ち点3は何が何でも必要なものだった。我々を助けることのできるチームは我々自身だけ。降格争いでは勝ち点だけが計算できるものであり、だから我々はこの試合に勝つためにすべてを賭けたのだ。この勝利は内容から見ても順当なものだと思う」
●残り2試合はアウェイのハノーファー戦とホームのブレーメン戦です。ここは次節のハノーファー戦で勝ち点3をもぎ取り一気にカタをつけたいところですが、最悪でも引き分けで最終戦にかかる負担を少しでも減らしたいところです。仮に次節レバークーゼンがホームで1860に負けるようなことがあるとそれはそれで我々の残留が決まる訳ですが。この辺の星勘定は今日のシャルケ×ハノーファー、ビーレフェルド×ボッフムの結果を見てからにしたいと思いますが。
●一方レバークーゼンはいよいよ崖っぷちになりました。前節の対ビーレフェルド戦、そして昨日のHSV戦と続けてテレビで見た訳ですが、個々の選手のプレイヤビリティーは非常に高いにも関わらず、チームとしてまったく機能していない印象を受けました。つながりとかまとまりとかいったものがまったく感じられず、前節もルシオ様のおかげで勝ちこそしたものの内容は決してよくなかったと思います。特にベルバトフは能力の如何にかかわらず即刻サスペンドした方がよくはないでしょうか。
●笑ったのは昨日の試合の中継で一瞬映ったスタンドの横断幕。「元気を出せ、2部なら2位でも大丈夫」。そういえば昨年はマイスターでもチャンピオンズ・リーグでもDFBカップでもことごとく2位になり、それでなくても万年2位と揶揄されてきたレバークーゼンを励ます暖かいメッセージですね。2部なら3位までが昇格できますからね。ははは。あと、「Bye Bye Bayer」は、その昔トップメラーが残した名セリフ「Bye Bye Bayern」のパロディです。トップメラーがこれを言ったのはフランクフルトかどこかの監督をしていた頃なんじゃないかと思いますが。
●何度も書いていますが僕はレバークーゼンは1部ではグラードバッハの次に好きなクラブであり、ハッヒングに邪魔をされて最終戦でマイスターを逃した1999/2000シーズン、ダウム騒動で失速しフォクツ監督でガタガタになった2000/2001シーズン、トップメラーを迎えて素晴らしい戦いをしながら結局ひとつもタイトルを獲れなかった2001/2002シーズンと、常にシンパシーを持ちながら見守ってきました。ここでレバークーゼンが降格するのは僕としても忍びません。何とかレバークーゼンでもグラードバッハでもない「第三のクラブ」の降格を祈りたいです。
●そういう意味ではラウテルンが今日引き分けて一抜けしてしまったのは残念でした。最後までこの苦しい戦いに仲良く参加して欲しかったですね。まあ、まだ理論的には降格のチャンスがある訳ですが。ヴォルフスブルグもせっかく勝ち越したんだからしっかりしてくれと。
■2003年5月10日(土) マンハイム降格決定
●我がSVヴァルドホフ・マンハイムは昨日のフランクフルト戦に1-4で敗れ、3部降格が決定しました。前半は悪くない戦いをしたようですが、後半立て続けに失点を許し、終わってみれば完敗。ウヴェ・ラポルダー監督とともに昇格したヴァルドホフは4シーズンにして再びレギオナルリーガに降格することになりました。クラブの経営からコンパクトに立て直してもらいたいです。
●くどいようですが、1部昇格を目標に掲げてスタートした2001/2002シーズンのスタートダッシュにつまづき(シセのケガが決定的に痛かった)、ラポルダーを更迭したところからすべての歯車が狂い始めたような気がします。そのシーズンは何とか残留したものの、財政難から主力選手の契約がほとんど更新できなかったこともあって今季はスタートからガタガタ。エグリ監督を更迭しても寄せ集めのツギハギではうまく行く訳がありません。プラート監督には気の毒なことをしたと思います。
●2000/2001シーズンに活躍した選手のうち、今ヴァルドホフに残っているのはリヒトとフィカートくらい。他の選手はみんな2度のオフで出て行ってしまいました。例えば最後まで1部昇格を争った2000/2001シーズンの最終戦の布陣は、
ホレリート−シセ、パシエカ、サントス、ボウカディダ−ヴァータ、バリッチ、モンテロ、スケラ−クラウシュ、リヒト
あるいは2001/2002シーズンの最終戦は、
ヌレ−ヘアゼン、ヴコティッチ、サントス、フィカート−リヒト、トラーレス、モンテロ、カティッチ−クラウシュ、ブンデア
で、昨日の試合は、
ヌレ−イフェジアグヴァ、ラトコフスキー、バイゼル−ファル、コツァック、カウル−ツィノヴ、プラスネッガー、エヴェラルド−マモウム
去年と比べたって変わってないのはGKのヌレだけ。こりゃどう見てもチームの編成がおかしいということですわ。
●まあ、こんなところで繰り言を言ってても仕方ないので、ヴァルドホフには何とか再起を期していただきたい次第。
●さて、これを書いている時点で今日の試合はまだ始まってないので、第32節のレビューは明日以降ということで。グラードバッハはロストックをホームに迎えるわけですが、残留のためには何が何でも勝たなければならないホーム・ゲームであり、ここで引き分けも含め取りこぼすようなことがあると後がすごく苦しくなります。ウェブ・ラジオでフォローしますが、それにしてもグラードバッハの試合ってどうして毎試合ウェブで中継してもらえるんだろう。
●で、グラードバッハの来季の編成を見ておきたいと思います。まずGKですが、グラードバッハの顔ともいうべきカンプスが引退します。既にシュティールが正GKとして定着しているため大きな変更はありませんが、シュティールも高齢であり、クラブとしてはバルセロナのエンケを狙っているようです。控えのメルカは変わらず、フレドリクソンの成長にも期待したいです。
●DFはこのところコーツィニーツがエバールに代わって右SBを任されています。最初はエバールのケガに対応した苦肉の策だったんですが。CBのシュトラッサー、プレッチも安泰でしょう。左SBにはミュンヒを追い出した後アサニンを使っていますが、アサニンももともと左は本職という訳ではなく、ミュンヒほどの攻撃参加も望めません。このポジションにはVfBからカーネルを獲得しており、どれだけの働きをしてくれるか楽しみ。エンバース君もポジション争いに参加して欲しいです。ケガで休んでいるコレルの復帰も見込まれますが、コレルも32歳であり、フル稼働は厳しいかもしれません。
●MFには今のところ大きな動きはないようです。最近はウリッヒ、デモ、クルーゲがレギュラーですが、その後が心細いです。ケガで休んでいるハウスヴァイラーが復帰するのを見込む他、シュラウドラフの成長が待たれますが、補強があってもいいと思います。3部のSCフェアルからキルヒという若手を獲得していますが、他にはパウリのマイヤーがリストに上がっているとか。シュタサンは今季限りでチームを去るようです。
●FWは動きがあります。まずフォーセルはどのみちチェルシーにお返ししなければならないでしょう。ケテラーについてはHSVが移籍金を40万ユーロに引き下げてきており、完全移籍してくれるものと見られます。一方でフェルゲンハウアーは移籍を希望しているとか。来季は再びファン・レントをCFに、ヨリス・ファン・ホウトをその控えにし、左はケテラーかペーター・ファン・ホウト、右にアイドーかスコウボという感じになるんでしょうか。まあ、一応数は足りているように見えますが。そうそう、シュパンに成長してもらわないとな。
●じゃ、ラジオに集中します。
■2003年5月5日(月) 勝ってしもた…
●レバークーゼンがルシオの2得点などでビーレフェルドに勝ちました。この結果、15位のグラードバッハ(35)と16位のレバークーゼン(34)の勝ち点差は1となり、さらに13位のビーレフェルド、14位のハノーファー(ともに勝ち点36)も十分降格を狙える位置にいることになります。さらには、ラウテルン、ロストック、ボッフム(勝ち点38)もひとつ間違えばヤバいところ。
●という訳で、僕もレバークーゼンと降格争いをするのは本意ではないので、この際、降格の最後のイスには、グラードバッハでもレバークーゼンでもない第三のクラブに座ってもらうことにしましょう、どことは言いませんが。
●さて、今日は味スタでFC東京×ガンバ大阪を見てきました。FCは終始試合を支配しながらもなかなか最後の一手を詰めきれないいつもの展開。後半に入るとガンバが攻め上がる時間帯もあって苦しい試合になりましたが、54分に石川を投入したことで攻撃にリズムが生まれてケリーが自由に動けるようになり、78分にガンバの大黒が2枚目のイエローで退場したこともあって再びFCが優勢に。85分にケリーが頭で決めて1-0で勝ちました。
●それにしても石川はいいですね。一昨日にオリンピック予選を戦ったばかりでさすがにベンチ・スタートでしたが(茂庭はベンチ入りしたものの出場せず)、出てくると大きな拍手を受けながら、持ち前のスピードを生かして右サイドを駆け上がる鋭い動き。こいつはいずれ日本代表になるでしょう。何とかして横浜から買い取りたいです。
■2003年5月4日(日) 足りない
●グラードバッハは1-1でボッフムと引き分けました。アウェイなので勝ち点1でもよしとしなければならないのでしょうが、星勘定的には勝っておきたい試合でした。実際ウェブ・ラジオでもグラードバッハが押し気味に聞こえたし、きわどいチャンスも何度か作っていたようなのですが。結局は19分のフォセルのゴールのみで、その1分後に追いつかれたまま試合はドローとなってしまったようです。
●リーネン監督談話。「我々はこの試合に勝ちたかったし、そのためにすべきことは全部やった。我々は相手より多くのものを投じたし、勝っていてもまったくおかしくない試合だったと思う。この勝ち点1の価値はシーズンの最後に分かるだろう」。グラードバッハとしては残り3試合、最終的に勝ち点40を獲得するためには、2勝あるいは1勝2分けがどうしても必要になります。そういう意味ではこの勝ち点1は貴重ではありましたが、これだけでは足りないということでしょう。
●降格争いでは1860がニュルンベルグに逆転勝ちしてくれたおかげで一息つきました。ニュルンベルグは監督を更迭して臨んだ試合でしたが、これで残留はかなり厳しくなったと言っていいかもしれません。
●ということは、結局残る一つの降格のイスにだれが座るかが焦点になってくる訳ですが、それにはまず今日のレバークーゼン×ビーレフェルドの結果を待たなければなりません。このホームゲームでレバークーゼンが負けるようだと彼らの降格はかなり濃厚になってきますね。逆にレバークーゼンが勝つと、ビーレフェルド以下、場合によってはラウテルン以下のクラブにはまだ降格のチャンスがあることになります。
●僕としてはレバークーゼンは好きなクラブであり何とか残留して欲しいんですが、その降格争いの相手が我がグラードバッハということで複雑なものがあります。いつもの「Bild」によれば、ライナー・カルムントはクリストフ・ダウムを呼び戻すことすら考えたそうですが、親会社から強い反対が出てストップがかかったんだとか。そのプラン、実行するべきだったと僕は思いますが。
●バイエルンがラウテルンに勝ってくれたおかげで、ラウテルンもギリギリで降格争いに参加することができました。バイエルン、ありがとう。
●さて、アテネ・オリンピック2次予選、ミャンマー×日本は皆さんご存じの通り5-0で日本が勝ちました。まあ、順当といえば順当なんでしょうけど、圧倒的に試合を支配している割になかなか点が取れず、工夫のない展開で時間を浪費するというさえない試合でした。5点のうち4点は後半の半ば以降雪崩式に入ったゴールであり、要は選手交代で流れが変わるまでは何もできていなかったということなんでしょう。
●ホームでの第1戦を3-0と勝っており、この日は2点差負けでもOKという状況だった訳で、最終予選進出だけを考えれば相当な冒険もできた自由度の高い試合のはずでした。だからこそ石川を休ませ徳永を右サイドで先発させた訳でしょう。しかし、その自由度の高さが逆にこの試合の戦い方を難しくしたような気がします。2失点までは許すつもりで思い切ってリスクを取りに行くのか、この試合での勝ちにこだわって手堅く戦い戦術のブラッシュアップを図るのか。そういう戦い方のイメージが監督や選手の間で共有されていなかったように思えました。
●いずれにしても茂庭は90分フルだし、石川も結局後半に投入してしまったので、明日のガンバ戦はお休みでしょう。せっかくカネを払って見に行くのにこれはひどいです。
■2003年5月1日(木) 勝つには勝ったが…
●水曜日に行われたドイツ×セルビア・モンテネグロの親善試合は1-0でドイツが勝ちました。60分にケールが決めたようです。辞退者が相次いだ今回の代表試合、ツートップがボビッチとクラニーという、知らない人には「あんただれ」状態でしたが、まあ一応結果だけは残したな、という感じでしょうか。あとでどこか画像が見られるところをゆっくり探してきます。
●ニュルンベルグのクラウス・アウゲンターラー監督がついに更迭。遅きに失したという感じもしますが。後任にはついこの間ヴォルフスブルグの監督を解任されたヴォルフガング・ヴォルフということで、やっぱり監督人事って狭いサークルの中でポストのたらい回しをやってるだけという感じでしょうか。そろそろウヴェ・ラポルダーの出番も近いかも。
●オリンピック予選、日本×ミャンマーを録画して見ました。後半地力の差が出て3-0で勝ちましたが、引いて守る相手に攻めきれないもどかしさの残る試合でした。まあ、石川君はしっかり働いていたのでよかったですが。
●それにしてもよく分からないのがこの試合日程です。4月29日と5月5日にJリーグの公式戦があるのに、何を考えて5月1日と3日に試合を入れるんでしょうか。このおかげで代表に選ばれた選手たちは29日のリーグ戦を休んで合宿しています。たかがオリンピック予選のためにリーグの公式戦を休ませる神経が僕には理解できません。どうしてもこの日程でオリンピック予選をやるならJリーグの日程は休みにするべきで、クラブより代表を優先するのは普通に考えておかしい。彼らに給料を払っているのはクラブだし、彼らを欠いたためにリーグで思うような戦いができずクラブが負けてしまってもJFAが勝ち点を補償してくれる訳でもないのです。
●もともとアジア地区オリンピック予選第2ラウンドの試合日は5月3日と6月7日のはず。日本だけこの日程をわざわざ崩して中1日で試合を組む神経がよく分かりません。しかも、本来ならホーム&アウェイのところ、ミャンマーの主催試合を3日に味スタでやってしまうのも謎。ていうかこの辺の事情を知ろうとJFAのサイトをチェックしたけど重すぎて断念。もしミャンマーに自国で試合を開催できない事情があるのなら、彼らの主催試合は中立国でやるのがスジでしょう。どういう事情なのかだれか教えて。
●という訳で石川と茂庭は3日のミャンマー戦は辞退して5日のガンバ戦にまわって欲しいと切に願う次第。極論ですか。