■2003年4月29日(火) やる気あんのか
●セルビア・モンテネグロとの親善試合を明日に控えて、ケガによる代表辞退が相次ぎルディ・フェラー・チームリーダーは頭を抱えています。当初ノミネートされたうち、ハマン、イェレミースがまず辞退。そのためアザモアとエアンストを追加で呼びましたが、月曜日にはさらにカーンとノイヴィルが辞退。やむなくブットとラウトを召集。今日になってベーメとラウもダメだということになってバリッチとハートマンを追加。いやあ、ひどい状態です。
●まあ、以前から日程的に厳しい代表試合に何かと理屈をつけて辞退者が出るのは珍しくもないことで(あいつなんか常習だよな)。今回はバラックにも出場を打診したんだそうですが、ケガから復帰して土曜日に90分フルに出たばかりで厳しいと。まあ、僕としてはこのメンバーでやる代表試合がどれくらいサマになるか見てみたいという感じ。この機会に若い選手はチャンスをつかんでいただきたいと。
●1.FCケルンが4試合を残して1部昇格を決めました。
●今日はこんなとこで。
■2003年4月27日(日) 貴重な引き分け
●ブンデスリーガ第30節、最も注目を集めたグラードバッハ×レバークーゼンは、2-2の引き分けに終わりました。開始早々、6分にケテラーが左から上げたセンタリングをデモが右足で決めてグラードバッハがリード、しかしレバークーゼンも必死で、その10分後にはビエロフカが決めて1-1とし、そのまま前半を折り返しました。後半が始まると48分、ノイヴィルが飛び出したシュティールを抜いてベルバトフへ。王子様がこれを決めて2-1と逆転に成功しました。
●その後はレバークーゼンがリードを守りに入り、グラードバッハはなかなかチャンスをものにできない状態。激しい雨でコンディションも悪く、このままレバークーゼンの逃げ切りかと思われた終了間際、プレッチのロング・フィードをファン・レントが頭でつなぎ、これを途中出場のスコウボが決めて同点。その後ほどなく試合終了となり、降格を賭けたギリギリの戦いはドローとなりました。
●降格争いの相手との直接対決、しかもホームということでグラードバッハとしては何としても勝たなければならない試合でしたが、試合の流れからすれば引き分けで満足せざるを得ないところでしょう。負ければレバークーゼンと勝ち点で並んでしまうところだっただけに、スコウボの1点は勝ち点3に相当する貴重なものでした。
●監督コメント
エヴァルド・リーネン:「レバークーゼンの方が技術的には勝っており、より攻撃的だったが、2-1とリードした後、守りに入るのが早すぎたと思う。我々は思いきってリスクを取りに行き、その結果同点にすることができた。スコウボは非常に才能のあるプレイヤーで、これからもいい働きをしてくれるものと思っている」
トーマス・ヘアスター:「我々はそれほどうまく試合を支配できていた訳ではないが、それでも追いつき、リードすることができた。しかしその後はおそらくリードを守りに行くのが早すぎ、90分にツキのない同点を許してしまった。だが、今日の働きはこれからの組立の基礎にできるものだと思う」
●これでグラードバッハは勝ち点を34としました。残り4試合のプログラムはボッフム(A)、ロストック(H)、ハノーファー(A)、ブレーメン(H)。これを2勝2敗で行くことができれば勝ち点は40となり、残留はまず問題ないと思います。ここ数年の記録を見ても、勝ち点40を集めて降格したクラブはひとつもありません。ただしそのためにはホーム・ゲームを確実に勝つことが必要です。でも最終節のブレーメン戦に残留がかかるような事態になるとホームとはいえ大変しんどいので、それまでにボッフムまたはハノーファーのどちらかにアウェイで勝ちたいところ。厳しいです。
●HSV×ニュルンベルグはHSVが危なげなく4-0で完勝。高原は65分から途中出場し、76分にヘディングのゴールを決めました。ビデオに録ったんですがまだ前半しか見てません。まあ、3-0と試合が見えた後の4点めということで。
●金曜日に行われたデュイスブルグ×マンハイムはスコアレス・ドロー。マンハイムはデュイスブルグの攻撃をGKレヒナーの好守もありしのぎきりました。今さら引き分けても何の足しにもなりませんが。
●さて、マンハイムは降格となった場合、レギオナルリーガに入れてもらえるか微妙です。というのは、降格になるとテレビ放映権料がガクッと経るため予算の見直しが必要となり、レギオナルリーガで戦うのに必要な予算に現在のヴァルドホフの財政状態では3百万ユーロほど足りないとのこと。その場合、マンハイムは一気にオーバーリーガ落ちという情けない事態になります。がんばってスポンサーを見つけるしかないですな。
●30日の親善試合、ドイツ×セルビア・モンテネグロのドイツ代表が発表されました。レバークーゼンのシュナイダーがケガでお休み。ラウト、バリッチはU21代表に戻りました。バラックはまだ復帰せずということで。チーム2006もよろしく。
●あ、そうそう、バイエルン・ミュンヘンがマイスターを獲得、セリエA昇格を決めました。名残は尽きませんがイタリアでがんばってください。
■2003年4月21日(月) しっかりせんかい、VfB
●またしても土曜日深夜の1860×HSVを録画し忘れました。ウェブ・ラジオでグラードバッハが引き分けるのを聴いて感動してしまい、そのまま勢いでこのページをガガッと更新したのに満足してぐっすり眠ってしまいました。まあ、忘れたものは仕方ない。
●BVB×バイエルンはちゃんと録画して、さっき見たばかりです。押したり引いたりしんどい試合でした。ビッグ・プレーはなかったけどそれなりに見応えはあったように思います。ここ一番のボールのつなぎ方とその切り方。さすがに上位のクラブどうしの対戦はレベルが違うと思いましたね。ハーグリーヴスのドリブルも萌え。2、3年前はハーグリーヴスとかディ・サルボが出ると、今日のバイエルンは主力温存か、と思ったものですが、今やイングランド代表だもんね。
●それにしてもせっかくバイエルンが負けてくれたのに、しっかりおつきあいして負けるVfBも情けない。僕はもともとフェリックス・マガトって好きになれないのを曲げて応援してやってるのに。何もボッフムに負けることもないだろう。おかげでグラードバッハは15位に落ちちゃうし。VfBが勝ってるとリーガ全体がグッと面白くなったんですがね。ああ、つまんないの。
●ついでといっては何ですが、レバークーゼンはシャルケに完敗。クラブが降格したらシュナイダーはBVBに行くそうです。それからウド・ラテックはレバークーゼン入りしないらしい。
●グラードバッハはHSVから借りてるケテラーの完全移籍オプションを行使しない意向のようです。もっともこれはケテラーが「要らない」ということではなく、オプションの行使に伴って発生する1.5百万ユーロの移籍金を払いたくないため。いったんお返ししてから改めて交渉することも考えているとか。どうせHSVはケテラー要らないでしょ、ってことかも。一方チェルシーからの借り物フォセルについては、ASローマが7〜8百万ユーロで獲得をオファーしているそうで、このまま貸してもらえる可能性は極めて薄いと言わざるを得ません。
●ところで話は戻りますが、BVB×バイエルンの審判ドクター・メルク、ドイツでは博士号を持ってるととにかく「ドクター」と呼ばなければなりません。歯学博士でも経済学博士でも何でもいいからとにかく博士号を持っているとサッカーの審判に何の関係もなくても「ドクター」なんです。「kicker」の試合レポートを見てもちゃんと「Merk, Dr.」と書いてあります。単に歯医者さんだから「ドクター」だという訳じゃありませんので念のため。
■2003年4月19日(土) あきらめました…
●いよいよ確定的にあきらめました。何がってマンハイムの2部残留に決まってるじゃないですか。いつもの金曜開催に代えて木曜日に行われたホームでのKSC戦で、マンハイムは0-2と完敗を喫しました。試合自体も降格争いにふさわしい低調なものだったようです。クンツ監督も寄せ集めのツギハギ・チームを再生することはできなかったということでしょう。この際、3部だか4部だかで若手中心のチームに作りかえて出直してもらう他ありません。当コーナーでは3部に落ちても4部に落ちてもヴァルドホフをフォローします。
●という訳でヴァルドホフのキャップをかぶって見に行った味スタのFC東京×名古屋グランパス・エイトは1-1の引き分けに終わりました。FCは今夜もいい動きでパスをつなぎ再三好機を作りましたが名古屋のGK楢崎の好セーブに阻まれ得点できず。35分に石川の放ったミドル・シュートが楢崎の手に触れてバーに当たり、そのはねかえりが楢崎の背中に当たってゴールに入るというラッキーなゴールでようやく1-0とリード、そのまま前半を終えましたが、後半になって攻勢に出た名古屋は59分に中村が豪快なミドル・シュートを決めて同点としました。
●テンポのよいパス交換、中盤での競り合いへの執念など、なかなか見ていて気持ちのよいシーンも多いのですが、最後に相手のゴールをこじ開ける強引さというか力にやや欠けるのは否めないところ。交替で入った阿部、馬場に期待したのですが目立った動きはありませんでした。何よりアウェイで引き分けた後のホームなんだからもうちょっと貪欲に勝たないと。そういうたくましさが欲しいと思いました。
●ところでソシオの受付テントはいったいどこにあるんだ? あと、味スタってどうしてピッチの周りに微妙に陸上のトラック状の隙間があるんでしょう。かといって公式のトラックでもなく。あの分スタンドを前に出してくれるともっと見やすいんですけど。
●テレビで清水×磐田も見ましたが、気がついたら寝ていました。すみません。で、以前から気になっていたんですが、NHKで中継を見ると、画面左上の得点経過の表示が、例えば前半は「清水0-0磐田」だったとすると後半には「磐田0-0清水」に変わってるんですね。これはたぶん前後半のそれぞれのチームのエンドを基準にして書いてるんじゃないかと思うんですが、これじゃどっちがホームか分かりません。スタジアムの様子(広告の看板など)やユニフォームから想像するしかない訳で、そういうのはちょっと勘弁して欲しいと思います。
●そうそう、飛田給の駅から味スタに行く道々、怪しげな外人がヨーロッパのチームや代表のユニフォームのレプリカを広げて売っているんですが、今日不思議なことに気づきました。カーン様のドイツ代表ユニのレプリカがあるんですが、それが例の白地に黒背番号のフィールドプレーヤー用なんですね。カーンがそのユニフォームを着ることはあり得ないだろうと思うんですが、そんなことに目くじらをたてるのは大人げないですか。所詮バッタもんだし。
●さて、再びブンデスリーガの話題。今節最も注目のカード、コットブス×グラードバッハは1-1の引き分けに終わりました。グラードバッハは6分にラトゥンジのゴールを許し1点のビハインドを負って戦う苦しい展開。試合はその後両チームともパッとしないまま後半に入り、83分にコーツィニーツのFKからプレッチがヘディングで決めて追いつきました。グラードバッハはアウェイで貴重な勝ち点を手にしました。
●グラードバッハはフォセル、フェルゲンハウアー、シュパンのスリートップでスタートしましたが、後半途中からフェルゲンハウアー、シュパンに代えてケテラーとスコウボを投入、さらに68分にはウリッヒを下げてファン・レントまで入れ、恐怖のフォー・トップにして得点への執念を見せました。ま、それで得点したのがDFのプレッチだというところが可愛いですが。
●ずっとウェブ・ラジオで聴いていましたが、今日のアナウンサーはあからさまにグラードバッハびいきでしたね。楽しかったです。
●その他の試合、ドルトムントがホームでバイエルンを下しました。遅すぎるという気もしますが、これで明日VfBが勝つと勝ち点差は「わずか」8になります。残り5試合ですがバイエルンとVfBは直接対決も残しており、もしかしたらもしかしたりして…。バイエルンも可愛げあるじゃないですか。高原が先発したHSVは1860にいったんリードを許しましたがフカルのヘディングで引き分けました。1860では久しぶりにヘスラーが途中から出場しました。ヘスラーはS04のメラーともども今季限りで引退することになりそうです。
●という訳で、そろそろ寝ていいですか。
■2003年4月15日(火) ヤング・バイエルン
●バイエルン×ブレーメンを見ました。どこのチームも相手がバイエルンだと気合いの入り方が違うんですよね。その点、まあ、バイエルンは気の毒ですが。ブレーメンはなかなか手堅くてよかったです。ボレル君は決して「上手い」訳じゃないけど、愚直にしっかり守っていて好感が持てました。ブレーメンは1860のイェンチュを獲りたい意向のようですが。僕としてはロイトリンゲンにいる元ヴァルドホフのホレリートを推薦したいですね。
●負けが見えた終了間際、カーンが上がりっ放しだったのも笑えました。ヤツはかつて試合終了間際のセットプレーにやはり上がってきて、パンチングでゴールを決めた前科があります(バレてイエローもらいましたが)。まあ、これだけ2位と差がついていてはシーズン終盤が面白くないので、我々を楽しませてくれているんでしょう。さすがバイエルンです。お願いだからセリエAにクラブごと移籍するのはやめて欲しいです。
●それにしても解説の奥寺さんのジャケットはすごい色してたなあ…。
●グラードバッハではフォセルがホーム3連勝のすべてでゴールを決め株を上げていますが、彼はチェルシーから今季限りで借りてきている選手で、活躍すればするほどチームにつなぎ止めることが難しくなるというジレンマがあります。本人は「長い間休みがあったので(チェルシーではケガで試合に出ていなかった)、最初は試合のリズムに慣れなきゃならなかった。でも今はここにいると本当に落ち着くよ」と言ってくれているようですが。どうだ、移籍金払って買っちゃえ。
●迷走中のレバークーゼンですが、監督のヘアスターが辞任を申し出たのに対して、ライナー・カルムントが「ダメだ」と言ったそうです。涙が出るほど麗しい話ですな。結局ヘアスターは留任するらしいですが、彼のサポートにウド・ラテックを呼んで来るという噂もあるとか。そういえばベルンド・クラウスがBVBを降格の淵に追いこんだとき、ザマーの後ろ盾として登場したのがラテックでした。コーラー+ラテックでヘアスターをサポート、でもこれでダメだったらいったいどうするつもりだ。
■2003年4月13日(日) ホームなら勝てる
●グラードバッハはニュルンベルグに2-0で勝ち降格圏から脱出、14位に順位を上げました。まず12分、デモが左から上げたクロスをウリッヒが頭でたたきこんで先制、56分にはやはりデモが左から持ちこみ、フォセルがヴォルフをかわして左足で追加点、という展開。これでホームでは3連勝ということで、この調子でアウェイでもせめて引き分けは拾ってきて欲しいところです。
●その他の試合、高原が再びスタメン落ちしたHSVは1-1でBVBと引き分け。せっかくロメオの得点で先制したのですが、1分後にコラーにやられました。2位のVfBがレバークーゼンに勝ったため、VfBとBVBとの勝ち点差は4になりました。BVBはチャンピオンズ・リーグに出場できなくなるとチーム編成の予定が大きく変わってしまうということで結構ガタガタしているようです。まあ、いいじゃないですか、3年前には危うく降格するところだったんだから。
●レバークーゼンはこの敗戦で再び降格圏に逆戻り。前節「コーラー効果」でヘルタに4-1と快勝したのは何だったんでしょうか。一方バイエルンがホームでブレーメンに0-1で完敗したおかげでVfBと首位との勝ち点差は11になっています。バイエルンはショル、バラック、ダイスラー、イェレミース、ハーグリーヴス、サリハミジッチ、サンタ・クルスらがケガで出られないという状況で、フォイルナー、シュヴァインシュタイガーを先発に使い、後半からはトロコフスキー君も投入しましたが、結局ミクーの1本にやられてしまいました。
●その他のネタ。先頃ヴォルフスブルグをやめたエフェンベルグですが、グラードバッハの本拠地ベケルベルグで引退試合をしたいと言っているとか。同じ古巣でも思い出深いのはミュンヘンではなくてグラードバッハだということでしょうか。エフェンベルグは現在アメリカにシュトルンツの奥さんクラウディアと滞在しているらしいです。朝、嫁さんであるマーティーナの許から子供を拾って学校に送り届け、それからクラウディアとホテルで朝メシを食べるのが日課だそうで、いったいどうなってんの、って感じですが、エフェンベルグ曰く「我々はみんな大人だし、こういう状況でもうまくやって行けると思う」。
●バイエルンはキルヒ疑惑に関し、DFLに3百万ユーロを支払うことになりました。この疑惑についてはベッケンバウアーが「ゴチャゴチャ言うなら我々はブンデスリーガを脱けてクラブごとセリエAに移る」とジャンキー並みの妄想をぶちまけたり、カレ・ルメニゲ社長が「勝ち点の減点なんかされたらバイエルンの関係者はDFLの公職を総辞職するぞ」と恫喝したりしていたのですが、まあ、カネで片がつくならいいということでしょうか。でも、そもそもDFLって、DFBからブンデスリーガ関係の利権を切り離したくてバイエルンが熱心に設立を推進したんじゃなかったっけ。
●これからHSV×BVBの録画でも見ます。でないと、今夜のバイエルン×ブレーメンをそのテープに録画できないよ。やっぱりバイエルンが負けた試合は見逃す訳に行かないからな。
■2003年4月12日(土) ついに最下位
●ブンデスリーガ第28節、マンハイムはアウェイでブルグハウゼンに0-2と完敗、ついに最下位に転落してしまいました。芝の状態が悪くパスをつなぎにくい中で前半はどちらもチャンスらしいチャンスのない展開。後半に入ってブルグハウゼンが優勢になり、61分にマンハイムのラトコフスキが退場、その直後にCKの失点を喫したようです。これで2部残留は非常に難しくなりました。
●グラードバッハはホームにニュルンベルグを迎えます。ニュルンベルグは現在グラードバッハと同じ勝ち点29で17位、これは何としても勝たなければならない相手です。BVBなんかに勝つよりこういう下位どうしの直接対決で勝つ方がよっぽど重要な訳ですよ、実際。ニュルンベルグと言えば僕としても好きになれないクラブだし。
●グラードバッハの不動の右サイドバック・エバールが風邪でお休み。以前だとこういうときにはどこでもやれるヴィテチェクをカバーに使っていたんですが、あいにく首にして放り出してしまったので、今日はコーツィニーツが穴埋め、その代わりアイドーが3トップの一角を担っているようです。
●じゃ、試合経過をチェックするので今日はこの辺で。
■2003年4月9日(水) だから寒いっつの
●会社の帰りに国立競技場でナビスコカップ、FC東京×カニトップ仙台を見ました。それにしても寒いの寒くないのって、あなた、吹きさらしの強い風と後半から降り出した冷たい雨とで僕はもう頭が痛くなるくらい凍えましたよ。朝、通勤の時に周囲の奇異の目に耐えて革ジャンをスーツの上から羽織って行った訳ですが、そんなもんじゃ全然足りなかったです。オレも物好きだよなと思いました。
●まあそれはそれとして、FC東京はいつからこんないいチームになったのかと思うくらいいい動きをしていました。中盤での速いパス交換、効果的なサイド・チェンジ、競り合いでの強さ、週末のヴェルディ戦で見せた好調さは本物かもと思ってしまいます。特に昨年はまったくと言っていいほど使えていなかった左サイドが金沢のがんばりでそこそこ生かせており、右の石川と合わせて攻撃にグッと幅が出ていました。こうなるとケリーが自由に動けるしアマラオも有効に使えて、見ていて楽しいサッカーでした。
●しかしそうやって終始ボールを支配しシュートもガンガン打っている割に得点できないのは情けないですな。ヴェルディ戦はまさにそれで負けた訳だし、今日も4-1とはいえ1点目は敵GKのミスから拾ったごっつぁんゴール、2点目は密集からの押し込み、3点目はPKであり、ファインゴールは終了間際の馬場の4点目くらい。美しい攻撃サッカーをきちんと得点に結びつける最終的な力が欲しいと思いました。あと、自陣でボールを持ち過ぎたりうかつな短いパスを出したりするのはいかがなものかと。
●それにしてもこんな日にわざわざ出かけて行ったのはシーズン・チケットを持っているからに他ならないんですが、会社でチケットを改めたところ、そこには「U-18」の文字が。そう、子供の分のチケットを持ってきてしまったんですね。あちゃー、と思いながらもものは試しとそのチケットでゲートに行ってみるとあっさり入場させてくれました。気づかれたら「あ、子供のチケット持ってきちゃったよ」と驚いて見せる予定だったんですが。FC東京さん、ごめんなさい。でも本物のチケットはきちんと家にあるんだからいいですよね。
●ところでFC東京ではシーズン・チケット・ホルダーのことをソシオと呼び、いろいろと特典があるらしいんですが、なんとマッチデー・プログラムが無料でもらえるとは知らなかったです。そういうことは早く教えてくれという感じ。200円も出して買っちゃったじゃねえかよ。
●すみません、これじゃ「ブンデスリーガ・トーク」じゃないですね…。
●ローター・マテウスとバイエルンが、マテウスの引退試合のギャランティの取り分を巡ってもめているそうです。そういえばその試合テレビで見たよな、確か。
●グラードバッハは週末のニュルンベルグ戦に向け、ファン・レント、クルーゲ、コレルが復帰できる見込み。
■2003年4月7日(月) 崖っぷち
●ブンデスリーガ第27節が終わりました。我がボルッシア・メンヘングラードバッハはアウェイで1860ミュンヘンと対戦、0-2でまたもアウェイでの敗戦を喫しました。せめて引き分けで勝ち点1を持って帰りたいところでしたが、特に後半はまったくゴールのチャンスがない不甲斐ない戦いぶりだったようです。グラードバッハは開幕以来ここまでアウェイでの勝ち点がわずかに4。こりゃ話にならんわ。
●監督談話「後半は相手を牽制することができていなかった。これでは負けるのも当たり前だと思う。前半は五分五分の勝負で、いくつかいいカウンターのチャンスもあったが、ラスト・パスが通らなかった。こうなったら後は勝ち点を他のどこで拾えるかよく考えなければならない」。「Wir hatten in der zweiten Halbzeit zu wenig Entlastung.」、う〜ん、これ難しい。
●ウェブ・ラジオで前半終了まで聴いたんですがその時点では0-0で、まあ、何とか引き分けてくれるだろうと思いながら寝たんですが…。
●HSVは1-0とビーレフェルドに勝ちました。決勝点となった敵の自殺点を引き出したのが高原だということなんですが、高原は後半カウンターでの独走からGKをかわし、ガラ空きのゴールに10メートルの距離からのシュートをはずしており、ヤラ監督も「サッカーが45分だけで勝てるなんて知らなかったよ」とご立腹。「後半の戦いぶりはどうみても受け入れられないね」とのこと。この試合、寝る前にGコードをセットするのを完全に忘れていました。
●もう1試合のWOWOW中継、BVB×ブレーメンはきちんと録画しましたが、ブレーメン逆転の1点は大笑いでしたね。レーマンのケガで出場したヴァイデンフェラー君が飛び出してクリアしたのはよかったんですが、これを受けたエアンストがハーフウェイライン付近から直接高いボールで狙ったのがそのままゴールへ。ヴァイデンフェラー君は戻れずに手痛い失点を喫しました。まあ、いい勉強になったでしょう。そもそもBVBの得点もオフサイドだったんだし。
●バイエルンはハノーファーに前半0-2とリードを許しましたが、きっちりと帳尻を合わせ引き分けに持ち込みました。これ以上勝ち点を積み上げてどうしようというのか謎ですが、まあ、そういうチームなんでしょう。グラードバッハ的には降格争いのお仲間が勝たないで助かった訳ですが。
●フライブルグのコビアシュヴィリがシャルケに移籍するそうです。シャルケはVfBのザイツも押さえてます。
●ケルンも来季の1部昇格をにらんで補強にいそしんでいます。まずマインツの主砲ヴォローニンを獲得。そういえば昔日本史でゴローニンって出てこなかったっけ。それからバイエルンの控えGKヴェセルズ、フェネルバチェのDFムスタファ・ドガン、デュイスブルグのエバース、ボッフムのシンツィーローツと渋好みのチョイスです。それにしてもバーデ、プレルとGKを揃えながらこの上ヴェセルズを獲ってどうする気だ、FC。
■2003年4月5日(土) 東京ダービー
●今日は味スタまで東京ダービーを見に行こうかとも思ったんですが、天気が悪かったのでテレビ観戦に切りかえました。FCの主催試合ならシーズン・チケットだけど、今日はヴェルディの主催なのでチケット買わなきゃならないし。ただ、MXテレビはどうも映りが悪いんですよね。仕方なくFMアンテナをテレビのUHF端子につなぐと何とか見られる映像になりました。
●FCは試合開始からアグレッシブに前に出てヴェルディを圧倒しましたが得点につながらず、0-0のまま迎えた後半、ラモンの突破を止めに行った土肥がファウルを取られてPKで0-1、終了間際には前がかりになって守備に集中力を欠く局面で飯尾にシュートを決められ0-2ともったいない失点。ロスタイムにCKから馬場がヘディングで1点を返しましたが既に遅く1-2で負けてしまいました。
●中盤での競り合い、パス・コンビネーション、得点への意欲ともFCが圧倒的に優勢だった前半に得点することができなかったのが痛かったですね。後半開始から60分頃までヴェルディ優位の時間帯をしのぎ、再びゲームの流れを支配しかけたところにPKからの失点。その後は攻撃もやや散漫になってしまったように思えました。右の石川、左から上がってくるケリー、ポスト的な動きも鋭いアマラオと、組立は悪くなかったように思います。宮沢・金沢の左サイドにもう少しアクセントが欲しいのと、FW阿部の元気のいいプレーをもう少し見たかったです。
●さて、クンツ監督の下で最初の試合に臨んだマンハイムですが、やはりというか何というか、惜しくも1-2で負けてしまいました。まあ、相手が今季まだ1敗しかしていないケルンということで、ホームとはいえある程度は予想していた結果ですが、チームがごたごたして監督が涙ながらにチームを去った後の試合であり、少しは意地も見せてくれるかと思っていたので。試合自体はそれほど一方的なものではなかった様子です。残り7試合で降格圏から脱出するのは容易ではありませんが、まあ、クンツ監督の手腕というかチームの負けん気に期待するしかないですな。
●今夜のHSV×ビーレフェルド、高原が先発しているようです。マダヴィキア、バーバレス、カルドーゾ、ロメオと並んでの先発ということで、このチームはこんなに攻撃的な選手ばっかり投入していて大丈夫なのかと思うんですが、まあ、ロメオと高原のコンビネーションがどう機能するか確かに興味深いですね。WOWOW録画して明日見よう。
●「Bild」ネタをひとつ。エフェンベルグが「カタールには興味がある。そこの協会とは話し合いをしたよ。とても前向きな話し合いだった。8月か9月にはあっちで始めるかもしれないね」と言ったとか。まあ、「Bild」の書くことですから。
■2003年4月4日(金) リーガ再開
●「ヴァルドホフのカオスにとどめ」と各紙でボロクソにやられているマンハイムの監督交替劇。今夜は首位のケルンをホームのカール・ベンツ・シュタディオンに迎える訳ですが、いったいどんなことになるのか怖いです。ケガ人も相次いでるし、まあもともとツギハギ補強の寄せ集めチームですから今さら目ざましい躍進を期待する訳ではないんですが、ここは何とか意地を見せて欲しいところです。
●しつこいようですが、マンハイムは2000/2001シーズンには3位のパウリと勝ち点差1の4位になり、惜しいところで1部昇格を逃したチームです。あのシーズンは盛り上がったよなあ…。2001/2002シーズンは1部昇格を目標に掲げましたがスタートダッシュに失敗、シーズン途中でラポルダー監督を更迭してエグリを監督にした辺りから様子がおかしくなったと思います。財政難もあってロクな補強ができず、坂道を転がるように衰退の一途をたどった訳です。
●新監督のクンツはブンデスリーガで449試合179得点、96年EM優勝時のFWでもあります。昨年9月までKSCの監督を務めていたのが記憶に新しいところ。とりあえず今季いっぱいの契約ですが、2部残留を果たした場合にはクンツがもう1年契約を延長できるというオプションがついています。しかしファン・サイト「Waldhof Online」によれば、ライバルであるラウテルン出身のクンツがファンに歓迎されるかどうかはまだ分からない、とか。
●また、同サイトでは、プラートの解任当日にクンツの就任が発表される辺り、既に事前にマンハイムとクンツの間にコンタクトがあったのではないかと勘ぐっています。まあ、ここまでくれば降格は半分既成事実ですから、あとはやれるところまでやってみましょうというしかないですな。
●あと、ボロボロのチームを率いて文句も言わず(言ってたのかもしれないけど)困難な戦いを続けてきたヴァルター・プラートにはご苦労様と言ってやりたいですね。
●それにしても「Mannheimer Morgen」よ、サイトの記事の購読を有料にするとはどういう了見だ。僕がマンハイムに住んでた頃は毎朝スタンドで買ってやってた恩を忘れたのか。まあ、あの頃は読んでなかったけど…。貴重な情報源がひとつなくなってしまいました。だって月間10ユーロの購読料は払わないだろう、普通。
●グラードバッハはミュンヘンで1860と戦います。ウリッヒいわく「準備は整っている。勝ち点1を持って帰るのが目標だ。ホームと同じ戦いができれば恐れるには当たらないと思う」。ミュンヘンは小雪のちらつく気温0度の世界らしいですが、その気合でがんばって欲しいです。試合は日曜日です。
●木曜日にはグラードバッハはバイエルンの練習場を借りてトレーニングをしたとか。トレーニング終了後にはリーネンとヒッツフェルド、カンプスとカーン、シュラウドラフとシュヴァインシュタイガーなどが和やかに談笑する光景が見られたそうです。ルクセンブルグ代表のシュトラッサー、スロバキア代表のデモはケガもなくチームに合流しました。ただしシュトラッサーはカード累積で1860戦には出られません。
●エフェンベルグはもうブンデスリーガではやらない意向のようです。国外からはいくつかオファーがあるとか。しかしドーハのクラブではやらないでしょうね、さすがに。
●どうでもいいですがドイツのサッカー関係の記事を日本語にして掲載している日本のメジャー系メディアの皆さん、「Coach」というのは一般に「監督」のことです。「Trainer」も「監督」です。一方で「Teamchef」というのは正確には「監督」ではありません。ルディ・フェラーは「監督」じゃない、って何回言ったら分かってもらえるのか…。
■2003年4月3日(木) プラート解任
●SVヴァルドホフ・マンハイムのヴァルター・プラート監督が解任されました。今季途中の昨年9月にエグリ監督からチームを引き継ぎましたがチームを立て直せず成績は低迷、14位と勝ち点差5の17位に甘んじています。会長のレーゲラインを中心としたフロントとの確執も取り沙汰されています。最新情報では新監督はシュテファン・クンツになるそうです。う〜む、もう少し応援してみるか…。
●クローゼが一応ラウテルンと契約を更改したようです。条件はチームが2部に降格せず、UEFAカップに出場できれば、ということ。また、トップクラブから非常に割のいいオファーがあった場合には改めて話し合う、という条項もあるらしいです。何だかすっきりしない契約ですな。
●朝日新聞によるとS04のヴィルモッツがベルギー政界に打って出るとか。確かに以前から政界進出の噂はありましたが、監督を引き受けたばかりで5月の総選挙に出ると言われてもねえ。ゴシップ好きの「Bild」やS04のオフィシャル・サイトでも確認できませんでした。朝日の記事だとS04での引退会見で言ったことになってるんだけど。まさかどこかの新聞のエイプリル・フールの記事とかにだまされたんじゃないだろうな。
●エフェンベルグがヴォルフスブルグを辞めました。新監督ユルゲン・レーバーとうまく行かなかったのではと言われています。どこへ行くつもりなのか楽しみです。