■2002年2月24日(日) ブンデスリーガ第24節
●ドイツはこの週末かなり冷え込みまして、一部スタジアムではひどいコンディションの中で試合が行われました。ミラントアのパウリ×グラードバッハはペナルティ・エリアのみ除雪した冬季オリンピック状態のフィールドで行われ、グラードバッハがファン・レントの無理目の持ち込みで先制したものの直後に追いつかれて1-1の引き分けに終わりました。
●注目の首位攻防、レバークーゼン×ドルトムントは意外にも4-0とワンサイドになってしまいました。レバークーゼンが意地を見せたというよりはドルトムントが精彩を欠いたというべき試合のような気がしますが、それはやはりロジ坊が黄紙累積で出られなかったからでしょうか。途中で交替させられたアモローゾは不満げ、コラーは黄色2枚で退場となり、看板を蹴飛ばしたのはまだしも観客にこぶしを突き上げて見せたのはちょっとマズいのではないかと。
●これで首位はレバークーゼンに。後半戦妙に調子のいいシャルケは地元でフライブルグに快勝、一方ラウテルンはヘルタに完敗して3位と4位が入れ替わりました。エビ騒動のバイエルンはコットブス相手に最近のうっぷんを爆発させる猛攻で6-0と圧勝しました。ロスタイムにPKを得たバイエルンはカーンに蹴らせましたがコットブスのGKピプリツァが意地で止め、カーンの初得点はなりませんでした。しかしここは今シーズンまだリーグ戦で得点のないヤンカーさんに蹴らせてやるべきではなかったのでしょうか。
●2部では金曜日のオーバーハウゼン×ハノーファーという影の好カードがグラウンド・コンディション不良につき中止、水曜日に延期されました。我がマンハイムは冬休み後初めて勝ち順位をひとつ上げています。マインツは月曜日の試合ですが、暫定の順位表では昇格圏外の4位に落ちています。昇格争いはハノーファー、ビーレフェルド、マインツ、フュルトの4チームに絞られてきたと見ていいのではないでしょうか。
●今週は先週に引き続きチャンピオンズ・リーグとUEFAカップの日程が組まれています。
■2002年2月19日(火) チャンピオンズ・リーグ、押しこみ屋キルステン
●レバークーゼン×アーセナル、ドイツではRTLが午後10時15分からの録画中継ということで10時10分くらいにチャンネルをまわしながらRTLを探してると、「ん?」、なぜか試合が生中継で画面に映っているではありませんか。よく見てみるとどうもオランダのテレビらしく言葉が分からないんですが、まあサッカー見るのにオランダ語もドイツ語も関係ないやということで残り15分ほどを生で見せていただきました。
●その時点で試合は0-1、こりゃ厳しいかなと思ってみてたんですが、レバークーゼンが圧倒的に攻め込んでて、3分に1回くらいの割合でCKを蹴ってはみるが決まらない(実はこのときアーセナルは一人退場していてレバークーゼンのパワープレー状態だった)。もうあかんかと諦めかけた90分、シュナイダーからの長いセンタリングをキルステンがつま先で押し込んで強引に引き分けにしました。
●それにしてもキルステンはさすがですね。体勢が悪くてもディフェンダーにユニホームをつかまれても、とにかく押しこみまっせ、形は問いませんというあの気迫というか力ずく加減が素晴らしい。今の代表FWにもこういうタイプの押しこみ屋が一人欲しいですね。この組は3試合を終わってすべてのチームが1勝1敗1分という接戦であり、レバークーゼンにはドイツ代表としてがんばって欲しいものです。
●明日はバイエルンがボアヴィスタ・ポルトと、木曜日にはドルトムントがUEFAカップでリールと、それぞれアウェイで戦います。3試合セットで賭けてるので是非とも賭けに沿った試合をしていただきたいと思います。ちなみに今日の引き分けはばっちり当たってます。3試合とも当たると15倍、どれか一つでもはずれると配当なしです。
●賭けといえば週末のアーヘン×ロイトリンゲン(引き分け)、マインツ×オーバーハウゼン(引き分け)、デュイスブルグ×ザールブリュッケン(ホーム勝ち)をセットで賭けて全部当て、見事に13倍の配当をもらいました。それにしてもこの賭け方は通だよな。ポイントはマインツ×オーバーハウゼンの引き分けでしょう。
■2002年2月16日(土) ブンデスリーガ第23節・グラードバッハ×HSV現地観戦
●ベケルベルグで試合を見るのは今年初めて。旅行だの何だのでシーズンチケットを会社の同僚に譲るのが続いていたので。その間にグラードバッハはズルズルと順位を下げ、いつの間にか2部降格圏間近なところまで来ていた訳で、今日は何としても勝たなければならない試合でした。
●試合は3分にファン・ホウトがウリッヒの横パスをゴール正面から蹴りこんでグラードバッハが先制。その後足がもつれて倒れたプレーガーにPKが与えられていったん追いつかれたものの、直後にやはり足がもつれて倒れたデモにもPKが与えられ、結局2-1でグラードバッハが勝ちました。
●2つのPKは現場で見ていても「ええっ?!」という感じでしたが、帰りのクルマのラジオでも、家で見たダイジェストのテレビでも判定ミスだと断言していました。まあ、双方に一つずつだったので試合結果には中立かという考え方もできますが。プレーガー本人もインタビューで「あれは(PKとは)違うと思うよ。でもまあ、1対1だからいいんじゃない?」と言ってましたし。それにしても審判というのは大変な仕事です。リプレイが見られる訳じゃないんだしね。
●グラードバッハはオフェンシブに戦う方がいいですね。先発だったアイドーは面白かったです。ドリブル突破を試みる選手が少ないグラードバッハでは貴重な存在かもしれません。ウリッヒ、アイドー、ニールセンの動きがよかったと思いますが、全体に後半に入って明らかに運動量が落ちました。集中力も途切れてあてのないクリアとかパスミスも増えましたね。後半ヘアチュがファン・ホウトへのファウルで一発退場になったのにも救われたかもしれません。
●僕のグラードバッハの採点(キッカー方式)。
シュティール(3.5)、エバール(3.5)、プレッチ(4.5)、アサニン(4)、ミュンヒ(4)、ニールセン(3)、デモ(4)、ウリッヒ(3)、アイドー(3)、ファン・レント(4.5)、ファン・ホウト(3.5)
●さて、その他の試合。注目のレヴィアー・ダービー、ドルトムント×シャルケは1-1の引き分けに終わりました。アウデ・カンプフイスのシュート、素晴らしかったです。髪を切ったロジツキーはだれかに似ているような気がするんですが。新庄かな。まあ、新庄と柳沢慎吾の中盤というのも味があっていいかもしれませんね。
●レバークーゼンは2-1でパウリに勝ったと思ったロスタイムに、不幸なPKを取られてやはり引き分け。シュナイダーが至近距離からのボールに当たりに行ってハンドを取られましたが、これもダイジェストでは話題になっていました。カルムントは「おめでとうございます、と言うしかない」とおかんむりでした。勝っていれば首位奪還だっただけに痛い判定でした。
●ラウテルンはニュルンベルグに手堅く勝ち、上位が詰まってきました。バイエルンはフライブルグにアウェイで勝ちました。スタジアムには「バイエルンをUIカップで見よう」という嫌がらせの横断幕もありました。フライブルグには勝てとは言わないからせめて引き分けて欲しかったですね。まあ実力という意味ではバイエルンが一番なのは確かなんですが。そうそう、バイエルンは株式会社になることを正式に決めました。株式の10%はアディダスに売却、代金77百万ユーロ(約85億円)は新スタジアムの建設資金になるらしい。
●前ロストック監督のフンケルがケルンの新監督に決まりました。2部降格を阻止すると250千ユーロ(約28百万円)のボーナスが出るとか。スポーツ・ディレクター(日本で言うと何なんだろう、この役職)にはトマス・ヘルマーの名前が挙がっています。
■2002年2月13日(水) 代表親善試合ドイツ×イスラエル
●フリッツ・ヴァルター・スタジアム、別名ベッツェンベルグで行われた代表親善試合ドイツ×イスラエルは、地元ラウテルンのクローゼがハットトリックを決めるなどの活躍で7-1とドイツが完勝をおさめました。って、7-1ですよ、7-1。試合はまず前半27分、カウンター気味に押し込まれフリーになった敵FWがバーに当てたボールがカーンの足に当たってゴールに入ってしまう不幸な自殺点から始まりました。
●もっとも試合の組み立て自体は完全にドイツが支配、イスラエルはたまにあまり怖くないカウンターを繰り出す程度でした。前半は決め手がなく0-1で折り返しましたが、後半開始間もなくゴール前でDFに絡まれたヤンカーからバックパスを受けたクローゼが決めて同点。その2分後にはショルの絶妙のパスをまたしてもクローゼがいただき。さらに62分には自身のFKから壁に当たって戻されたボールをハマンが決めて3-1となりました。
●その2分後にはリンケの左からのセンタリングをクローゼがたたきこんで4-1、69分には途中交替のフリングスが右からあげたセンタリングをやはり途中出場のビアホフが頭で。75分にはアザモアがゴール(この辺になるとよく覚えてない)、77分にはシュナイダーのセンタリングをアザモアが折り返しそれにリッケンが頭で合わせて結局7-1。まあ見ていて気持ちのいい試合ではありました。
●ハットトリックのクローゼは別として(最初のゴールのあとの宙転、着地が決まらなかったのが惜しかった)、代表に久々に復帰したショルがいい動きを見せていました。ヤンカーはキレを欠いていますね。彼はやはり移籍してレギュラーでコンスタントに試合に出てゴールを決めることが必要でしょう。シーズンに10や20はゴールを決めてその瞬間を身体の記憶にして行かないと代表のトップは務まらないんじゃないかな。
●試しにキッカー方式で採点してみました。かっこ内の最初の数字が僕の採点、次がキッカーの採点です。なんか試験の答え合わせをしてるような気分ですな。
カーン(3.5/3)、ノヴォトニー(4/4)、ケール(3.5/4.5)、ヴェアンス(3.5/2)、ラメロウ(3.5/3.5)、シュナイダー(4/4)、ハマン(3/3)、リッケン(3.5/2.5)、ショル(2.5/2)、ヤンカー(4/4.5)、クローゼ(1.5/1)
●全体にパス・コンビネーションがよく、テンポのよい試合運びだったと思いますが、まあ、今回はドイツが強かったというより、格下相手に手堅く勝ったということなんでしょう。それにしては1点目を献上したシーンはオフサイドを意識したのか上がり目のDFラインの裏に敵FWに入られてGK、DFともにそちらに対応しに行き、逆サイドのもう一人が完全にフリーになって横パスからバーに当たるシュートを許してしまうというお粗末でした。カーンに当たってゴールに入っちゃったのは笑うしかないんですが、あれで後半点が入らなかったら笑い事じゃなかったかも。
●ところで昨日のU21は1-0でドイツが北アイルランドに勝ちました。ドイツの得点はグラードバッハのアウアーでした。
■2002年2月11日(月) ブンデスリーガ第22節
●今節の注目はバイエルン×ドルトムント。レバークーゼンに勝って一息ついたのも束の間、パウリに負けて再び苦しい情況に陥ったバイエルンは、この試合勝つしかないという背水の陣のはずでした。が、始まってみると試合はアウェイのドルトムントの方が押し気味。バイエルン・ファンから激しいブーイングを受けたケールの動きもよく、前半を0-0で折り返しました。
●後半に入って65分にドルトムントが投入したアモローゾが78分にFKを直接決めていったんリードを奪ったものの、直後にショルのパスからエルバーが決めて同点、そのまま1-1の引き分けとなりました。試合そのものはドルトムントが勝ってもおかしくない内容で、バイエルンは引き分けられただけラッキーだったと言えるでしょう。
●ただ結果としてはドルトムントがアウェイで1ポイントを稼ぎ、バイエルンとの勝ち点差9をキープしたのは大きいですね。バイエルンはこれでリーガ4連覇は極めて難しくなるとともに、チャンピオンズ・リーグ予選参加の3位すら厳しくなってきました。尚、この試合、エルバーがゴールを決めた後ボールを拾いにレーマンの横をすれ違おうとしたところにレーマンがエルボーを食らわせ、エルバーが怒ってレーマンに食ってかかるシーンがありましたが両者不問に付されましたとさ。
●また、バイエルンのマネージャーであるウリ・ヘネスが選手を批判して「こっちは眠れない夜だというのに、選手はエビ食ってるんだからな」と発言したところ、カーンが「マネージャーもエビは嫌いじゃないと思うけどね。オレはここ1年半ほどエビなんか食ってないよ」と時ならぬエビ論争に発展。ついにマネージャーの舌禍は自軍の選手にまで及んだか、というよりもうちょっとマシな論争をして欲しいところ。ま、これがハリウッドたる由縁ですかね。調子が悪いともめ事が出るのはいずこも同じ。
●もういっちょバイエルン。成績不振の槍玉に挙げられることも多いキャプテン・エフェンベルグですが、土曜日の試合後その足でマドリッドに向かい、アトレティコ・マドリッドと交渉。しかしアトレティコは「検討したが折り合わなかった」と発表したそうです。エフェンベルグはマドリッドで不動産の下見までしたと報じられてるんですが。
●ドルトムントは首位を守りましたがレバークーゼンがグラードバッハに5-0で勝ったので、勝ち点差は2に縮まりました。それにしてもバイエルンはここ10試合で1勝しかしていない訳ですが、その情けないバイエルンに1勝を献上したのが他ならぬレバークーゼンであり、ここ一番に弱いのもいい加減にして欲しいですな。グラードバッハなんかにボロ勝ちして「これで危機は脱した」はないだろう。そういうのは上位の強いチームに勝ってから言って欲しいものだと思いました。
●ついに最下位に落ちているケルンは今節もHSVに完敗。リーネンの後任監督がまだ決まらず「ダウムを監督に」運動がファンの間で組織されたとかされないとか。パゲルスドルフにも蹴られ、暫定監督のヨーンは毎試合「あと1試合だけ頼む」と言われながら墜落寸前の飛行機を無理矢理操縦してる感じです。実に気の毒です。「まだ墜落した訳ではないのでなんとか軟着陸させたい」というのがヨーンの弁ですが泣かせますね。尚、2部降格の際にはティム、バリッチらの若手はチームを出られる契約になっているそうです。既にバリッチにはラウテルン、ティムにはヘルタが興味を示しているとか。
●2部の首位攻防戦、ハノーファー×マインツはハノーファーが勝って首位固めをしました。ヤン・シマック素晴らしいです。やはり昇格の本命はハノーファーですね。マインツは何とかシーズンが終わるまで持ちこたえて欲しいという感じです。ハノーファー、マインツ、フュルトの3チームで昇格しましょう。WOWOWをご覧の皆さんもビーレフェルドとかフランクフルトとか見たくないでしょ、別に。
●さて、この日の1部は1試合を除いてすべてホームの勝ちという珍しい結果になり、2部の2試合と合わせて11試合で賭けが行われているサッカーくじの結果も1試合を除いてすべてホームの勝ち、「0,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1」になりました。僕はこのうち9試合の結果を的中させたのですが、配当は0.50ユーロの賭け金に対して2ユーロ…。いっそ全部ホーム勝ちに賭けてた方が配当は高かった。ホームで勝てなかった唯一の情けないチームがバイエルンであったことはいうまでもありません。
●明日火曜日はU21代表がベルファストで北アイルランドのU21代表と戦います。世代交代しての第1戦ですが、バリッチ、ツェペック、テバー、ティファート、プロイスなんかをチェックしたいところ。あ、アウアーもですか、すみません。
●水曜日にはフル代表がラウテルンでイスラエルと親善試合を行います。ハインリッヒ、ノイヴィルはケガのため今回の試合を辞退。ダイスラー君は初めからノミネートされてません。ツィーゲ、レーマーも出ないはず。FWはクローゼ先発ではないかと言われているようです。地元だし。
●ついでに言うと木曜日にはU19のイングランド戦があるんですが、さすがにこの辺になるとフォローしきれません。
■2002年2月6日(水) ブンデスリーガ第21節またはよっしゃあパウリ!!
●英国週間2日目の今日は1部、2部とも4試合が行われました。まず首位のドルトムントはホームでロストックに順当勝ち。2点目を決めたアモローゾがすがるエヴァートンを振り切ってまでアップ中のコーラーに抱きつきに行ったのが微笑ましかったですね。ところで「レバークーゼン×シャルケ 0-1」の途中経過が掲示板に映し出された途端場内が盛り上がってたんですが、そんなことでいいんですか、ヴェストファレンが。
●そのレバークーゼン×シャルケはそのまま0-1で終わってしまいました。あ〜あ。シーズン前半で見せたやみくもな強さ、怖さはどこかへ行ってしまいましたね。ホームで1点先行されるのはむしろ今季の勝ちパターンだったんですが、今日は血の気だけが多い試合で決定力に欠けました。シャルケもそんなによくなかったけど、ベーメがFKから壁に当たって戻されたボールを蹴りこんで貴重な1勝を拾いました。
●さて、今日のハイライトは何といってもザンクト・パウリでしょう。バイエルンは確かにレバークーゼンに勝ったしエフェンベルグも機能し始めているようですが、今日は何だか取りこぼしそうな気がしたんだよな。ホームのパウリが前半一方的に攻め、メグレとパチンスキのゴールで2点を先制、後半やや守勢にまわるもバイエルンの反攻をエルバーの1ゴールにとどめて見事に今季3勝目をあげました。
●これで首位ドルトムントとバイエルンの勝ち点差は9。ウリ坊がむっつり黙ったままバスに乗り込む映像は痛快でしたね。ただこの週末のバイエルン×ドルトムントの直接対決は厳しい。根拠はないけどレバークーゼンとドルトムントっていちばんバイエルンに勝てなさそうなチームだもんな。本当はレバークーゼンに優勝させてやりたいけど、ここはひとつドルトムントにがんばってもらって、バイエルンには来季UIカップに参加してもらいましょう。とにかく、パウリよ、ありがとう。
●2部では首位のハノーファーがボッフムに負け、今季初めての黒星となりました。2位のマインツはアウェイながらKSCに勝ち、シーズン後半に雪崩を打って昇格圏から転げ落ちるのではないかという僕の予想は取りあえず外れたようです。
●今日は12日にベルファストで北アイルランドと対戦するU-21代表のメンバーが発表されました。ケルンのバリッチ、レバークーゼンのツェペック、フランクフルトのプロイス、シュトゥットガルトのティファート、マンハイムのテバーなどが選ばれました。13日にイスラエルと対戦するA代表のメンバーは明日発表される予定です。
●ブンデスリーガ第25節以降の日程も決まりました。ドルトムントはUEFAカップに勝ち残っているため、決勝まで残ったときに備えて日曜日の試合が多くなっています。マンハイムはテレビ中継のある月曜日の試合が2試合入りました。
●ところでやっぱり左のインデックスに順位表欲しいですか?
■2002年2月5日(火) デュイスブルグ×マンハイム現地観戦
●悩んだ結果ベケルベルグのグラードバッハ×ケルンを会社の同僚に譲り、僕はヴェダウのデュイスブルグ×マンハイムを観戦に行ってきました。仕事を早めに切り上げて6時過ぎに会社を出たのですが途中渋滞もあり(ふだんこんな時間に会社を出たことがないので知らなかった)スタジアムに着いたのはキックオフの7時ギリギリ。目についた入口から飛び込んだところそこはデュイスブルグファンのまっただ中でした。
●そのまま観ようかとも思いましたがやはりそれはストレスがたまるだろうと思い直し、もう一度外に出てアウェイ・チーム用の入口から入り直しました。試合は既に始まってましたがこの方が断然居心地がいい。もっともこんな平日の夜にわざわざマンハイムから何時間もかけて観戦に来るような連中が堅気の会社員である訳はありません。非常に男っぽいマッチョな雰囲気の中で貧相な東洋人はおそらく非常に目立っていたことだろうと思います。気持ち悪がられてたかもしれませんね。
●ヴェダウはトラックを併設した多目的競技場であり、アウェイ・チーム用のスタンドはトラックの第2コーナーの裏です。僕はふだんサッカー専用のベケルベルグで、しかもメインスタンドの中央上段というテレビアングルで見慣れているので、とにかくフィールドが遠くて見にくい。やはりサッカーは専用のスタジアムで見るべきだと強く思いました。あと、高速道路を降りてからの道がすんごく分かりづらかったです。後から地図で確認しましたがかなり無駄に迂回してました。
●さて、試合の方ですが、結果からいうと1-3で完敗を喫しました。僕が見に行ったマンハイムの試合はこれまで5敗3分と圧倒的に分が悪いんですが、これで6敗3分になってしまいました。苦しいアングルから観ていたので何が起こっていたのか今ひとつよく分からなかったんですが、マンハイムもアウェイながら「勝ちに行く」戦い方でボールがあっちへ行ったりこっちへ行ったりするダイナミックな(荒っぽいとも言う)展開でした。
●しかしボールを持ったときの攻め上がりはデュイスブルグの方がキレがあり、というかマンハイムのディフェンスの戻りが遅いような気もしたんですが、ともかくカウンター気味の速攻から前半にまず1点を献上。さらに後半に入って立て続けに2点を取られて試合は決まったという感じ。マンハイムはクラウシュが頭で決めて1点を返したものの盛り上がらないことこの上なく、チャンスらしいチャンスももらえず終わってしまいました。
●まあデュイスブルグもハットトリックだったエバースが交替した後はチャンスを外しまくる牙城ぶりを発揮していたので、試合のレベル自体は決して高いものではなかったと思います。1-3は仕方のない結果ですが、この1敗で9試合負けなしとドライブしてきたシリーズが終わってしまい、もしかしたらと思っていた1部昇格の夢も完全に消えてしまいました。次のホーム、フュルト戦を是非とも勝たなければなりません。
●それで僕が見に行かなかったグラードバッハ×ケルンはどうなったかというとこれが4-0でグラードバッハの完勝、9試合だか10試合ぶりの勝ち星ということでどう考えてもこっちを見に行ってすっきりするべきだったと思うんですが後悔先に立たず。こちらは前半またしてもチャンスを生かしきれないイヤなパターンでしたが、後半ラッキーなPKをもらってから調子に乗り、ファン・レントのハットトリックで気持ちよく勝ちました。
●ケルンはリーネン監督を更迭しましたが後任が決まらず、今日の試合も見るからに「もうあかん」的な雰囲気が漂ってましたね。せっかくティムとかライヒとかバリッチとか集めてるのに。あとはもう何といってもクリストフ・ダウムを監督に迎えるしかないでしょう。ダウムが監督になったら熱狂的に応援しちゃうけどな。
●試合結果の更新他は明日にします。もう寝なくちゃ。
■2002年2月3日(日) ブンデスリーガ第20節
●ブンデスリーガ後半戦もすっかり開幕して出遅れも甚だしいこのコーナーですが、2002年最初の更新ということでちょっとリニューアルしてみました。最新の試合結果は左のフレームに常時表示するようにしました。あと目先の予定も掲載しています。できれば順位表も載せたいところですが、その辺はぼちぼち再構築して行くつもりです。
●さて、今節まず注目のバイエルン×レバークーゼン、レバークーゼンが勝てばバイエルンの息の根を止めることができるということでいやが上にも期待は盛り上がったんですが、結果はご覧の通りバイエルンの完勝でした。キルステンの代わりにベルバトフを先発させた采配も不発に終わりました。
●ルシオの欠場も痛かったですね。レバークーゼンはミュンヘンでの対バイエルンはここ7年負けっ放しだったらしいんですが、今年こそはトップメラー監督の下で精神的にもグッとタフになったかと期待したものの、やはり肝心のところで勝てない悪いクセが出ました。僕としては0-0の引き分けでよいと思ってたんですが。バイエルンはリーガで7試合勝ちなしという泥沼から脱出の光が見えたというところでしょうか。
●この結果、首位はヴォルフスブルグと引き分けたドルトムントになりましたが、ドルトムントも決してほめられた内容ではなかっただけにこの首位はこそばゆいことでしょう。レーマンはよかったですね。ロジツキー君は一時の「めざましさ」みたいなものを見失っているようです。まあ、まだ若いので自分なりにいろいろ考えて乗り越えてもらうしかないですね。それにしてもロジ坊散髪しちゃったのね。
●グラードバッハは満員のアウフ・シャルケで果敢に戦いましたが結果は0-2。またしても競り合いの勝率、ボールの支配率、シュート数でホームのシャルケを上回りながら得点できず結果が出ないという今季の悪いパターンでした。火曜日は地元でケルンを迎えます。ケルンには申し訳ないが、ここでしっかり勝って1部残留の地固めをしたいところです。なお、このアウフ・シャルケでの試合にはグラードバッハ側に割り当てられたチケットをはるかに上回る申し込みがあったらしいです。確かに近くだし何よりあのスタジアムを一度は見たい気持ちはよく分かる。
●さて、我がマンハイムは、地元カール・ベンツ・スタジアムに3位のビーレフェルドを迎えました。アウェイで1-5と屈辱の完敗を喫し、シーズン前半の成績低迷のきっかけになった相手だけにここは何としても勝ちたい試合でしたが、結果は1-1の引き分け。前半に失った1点を追って後半激しく攻めましたが、モンテロのFK1点に終わりました。
●マンハイムは今週の火曜日にデュイスブルグに来るのでこの試合を観戦に行く予定。グラードバッハ×ケルンも非常に見たいんですが、さすがにキックオフが1時間違いではどうしようもありません。グラードバッハのシーズンチケットはだれかに譲ってやろう。ちなみにリトバルスキーさんのデュイスブルグは一時の危機を脱して12位に浮上しています。
●マンハイムのGK問題は、エグリ新監督が、ホレリートに代えてこれまで控えだったヌレをナンバーワンとして使うという決断をしたことからホレリートとエグリの関係が悪化、ついにホレリートをサスペンドする事態になってしまいました。僕としてはホレリートを使ってやって欲しいですが監督の意向には逆らえません。もはや関係修復は不可能と思われ、どこかのチームがホレリートを欲しがってくれないかと思う今日この頃です。
●2部はラングニック監督率いるハノーファーが今季まだ負けなしという驚異的な成績で首位を走り、シーズン前半旋風を巻き起こしたマインツは失速の兆しを見せています。マインツはまだ3位と勝ち点差5の2位ですが、もともと戦力的に見て1部昇格が妥当というほどのチームではないはずですから、ここで踏ん張らないと勢いを失ってズルズル落ちることになりかねません。まあビーレフェルドだのフュルトだのが昇格するよりマインツの方が面白いので僕は応援したいですが。