logo ブンデスリーガ・トーク 2001年12月


2001年12月21日(金)

●冬休み前の最終節が火曜日と水曜日に行われました。我がマンハイムはホームでザールブリュッケンに4-0と完勝。5連勝、ここ7試合負けなしという追い込みで9位に浮上し、何とか順位表の上半分で年を越すことができました。一時は降格圏に迷い込んでいただけに胸をなで下ろす思いです。ああよかった。
●それはいいんですが今季マンハイムは主力選手が相次いで契約切れを迎えます。テバーはラウテルンに行くことが決まりました。クラウシュ、シセ、モンテロはアーレンに移った前監督のラポルダーが欲しがっている様子。フィカートにも複数の1部のチームからオファーがあるようです。カネのないチームはつらい。
●さて、その他2部ではこれまで首位を独走してきたマインツが地元で負け、2位のハノーファーが勝ったため、ハノーファーが首位で冬休みにはいることになりました。マインツは勢いとノリのチームなので後半戦が正念場でしょう。逆にハノーファーの1部昇格はかなり固いと思います。ヤン・シマックにはかなり高い値段がついているらしい。
●1部ではレバークーゼンがヴォルフスブルグに敗れましたが、2位のドルトムントもニュルンベルグと引き分けたため、得失点差でかろうじて首位を守りました。ドルトムントは首位で年越ししたかったところですが、まあ勝てないんじゃ仕方ありませんね。レバークーゼンはバラック、ノボトニー、バステュークを欠き、ほとんどBチームでの遠征でしたが、雨の中のひどいコンディションで、上り調子のヴォルフスブルグに完敗を喫しました。ヴォルフスブルグはマリッチがここ5試合で8得点という驚異のゴール量産です。
●注目のバイエルン×グラードバッハは、0-0の引き分けでした。バイエルンはこれでリーグ6試合勝ち星なし。ヒッツフェルドも抜け毛が増えることでしょう。グラードバッハは14位での年越しとなりました。まあシーズンの目標が1部残留ですからいいんですが、今季のゲームの中には明らかに優位に立っていながら勝てなかったというのがいくつかあって、もうちょっと上にいてもおかしくないという感じはします。チャンスを生かせる得点力というか決定力が欲しいところです。
●フライブルグのケールはどうやらドルトムントに行くことになりそうです。問題はここに至るまでにバイエルンにどれだけコミットしてしまったかということですね。
●このコーナーは年内はこれで最後になると思います。また来年お目にかかりましょう。

2001年12月16日(日)

●ブンデスリーガ第17節、Jリーグでいえば第1ステージ最終日です。まず我がマンハイムはホームでシュヴァインフルトと対戦、2-0で4連勝を飾りました。試合はマンハイムがボールを支配するもののチャンスをつかめず、逆にカウンターで決定的なチャンスを与える典型的なダメホームの試合でしたが、前半終了間際にパシエカが敵ゴール前の密集から押し込んでリード、後半も同じような展開ながら89分にクラウシュが頭で決めて終わってみれば文句のない結果となりました。
●この試合、GKのヌレが再三のピンチを好セーブで防いだ他、敵のシュートをヘルゼンがゴール・ラインの後ろでクリアしたのを審判が見逃すというラッキーもありました。まあ調子のいいときというのはこんなものでしょう。マンハイムはこれで勝ち点23の10位にまで順位を上げました。考えてみれば昇格まであと一歩だった昨季の17試合消化時点とは勝ち点で3しか違わないというところまでキャッチアップしてきました。いや、もちろん今季の昇格はもう考えないことにしていますが。
●ところでマンハイムの若手FWテバーが、今季限りで切れる契約を更新しないことを明らかにしたようです。テバーはU20代表にも選ばれた有望FWですが、1部の5チームから既にオファーがあるとか。残念ですが2部のチームとしては仕方のないところでしょう。僕としてはバリッチが行った1.FCケルンに行って欲しいですね。まあケルンが来季1部か2部かは知りませんけど。あともったいないのは移籍金が入らないことだな。
●マンハイムの正GKはホレリートなんですが、先日来ひじを痛めて休んでいる間に起用した控えのヌレがいい動きを見せ、ホレリートが復帰してからもゴールマウスに立ち続けています。新監督のエグリもこれには悩んでいる様子。僕としては今年最終戦となる水曜日のザールブリュッケン戦ではホレリートを使って欲しいと思う次第。
●その他2部では首位マインツ、2位のハノーファーとも勝って前半を折り返しました。
●次に1部。グラードバッハは1860と敵地で対戦。芝が氷でジャリジャリのひどいコンディションで戦い、2度リードを奪ったものの2度ともマックスのシュートで追いつかれ2-2の引き分けに終わりました。首位レバークーゼンはやはり敵地でヘルタと対戦、0-1から例によって1-1と追いついたものの今回は逆転ならず、突き放されて1-2で負けましたが、2位のドルトムントがブレーメンと引き分けたため、首位で前半を折り返すことになりました。
●ドイツではこの半季終わった時点での首位のことを「秋季チャンピオン(ヘルプストマイスター)」と呼ぶんですが、レバークーゼンがこの秋季チャンピオンになるのは初めてのこと。今年はトップメラー監督の下、修羅場でのメンタルが飛躍的に向上し、優勝してもおかしくないチームに仕上がっています。気がかりなのはここまでケガ人がほとんど出ていないことで、だれかをケガで欠く事態になったときにガタガタ崩れたりしないかという点だけですね。
●ところでバイエルンはアウェイでロストックに0-1と痛い1敗を喫し、ここ5試合勝ちなし(3敗2分)という異常事態に見舞われています。実力というか底力的に最も強いのは論を待たないところですが、どうも圧倒的な強さという感じじゃないですね。試合後に不振の理由を問われたカーンは「要は疲れてるということだと思うよ。そう、疲れてんだよ」と(いつになく)謙虚に語ってました。確かに過密日程に主力のケガ、どうもかみ合ってないって感じかもしれません。
●今節の1部は9試合のうち6試合が引き分けとなりました。これは新記録だそうです。残りの3試合は全部ホームの勝ちだったんですが、負けたのはレバークーゼンとバイエルンとシャルケ。どうなってんだ、いったい、って感じですね。
●さて、今週は「英国週間」。水曜日にリーガの試合のある週をこう呼ぶんですが、この火・水曜日の試合が今年最後になります。再開は来年1月27・28日の週末です。例年行われている正月の室内選手権は今年は行われません。
●ところで2部の4試合を選んで賭けたくじが当たりました。倍率は6.68倍、賭け金は5マルクなので明日の昼メシ代くらいは出るでしょう。今季4回目の配当です。でもまだ元は取れてない。

2001年12月9日(日)

●この週末はニュルンベルグへ小旅行に出かけていたのでブンデスリーガはあまりフォローできませんでした。滞在先のホテルで一応「ran」だけは見ましたが。
●首位レバークーゼンは地元でニュルンベルグと対戦、2度リードを許したもののその都度1分後には追いつくという余裕を見せ、結局4-2と逆転して勝ち点を39に伸ばしました。2位のドルトムントもホームでHSVに1-0と競り勝ちました。
●バイエルンはホームにヴォルフスブルグを迎え序盤で2-0とリードして楽勝ムードだったんですが後半に入って2-2と追いつかれ、ピサーロのゴールでいったんは勝ち越したものの再び追いつかれて3-3の引き分けとなりました。バイエルンはリーガではこれで3試合勝ち星なし、4位に転落です。
●グラードバッハはホームでロストックと戦いましたが0-2と完敗を喫しました。何度か決定的なチャンスがあったのですが、ファン・ホウトが外しまくって開幕戦以来のホームの勝利をまたしても逃しました。ああ、見に行かなくてよかった…。
●さて、エグリ新監督が初めて指揮をとったマンハイムはアウェイでカールスルーエに2-1と快勝、ラポルダー監督を更迭してから4試合で勝ち点10と調子を上げています。リヒトが2ゴールと絶好調ですね。
●2部は首位のマインツがフュルトに2-3と競り負け。これを追うハノーファーは6-2とリトバルスキー監督のデュイスブルグをけちょんけちょんにやっつけました。マインツは雰囲気と勢いで首位を走っていますが、実力的にはハノーファーの方が昇格相当でしょう。特にFWのシマックは1部の各チームから目をつけられているようです。
●今週の火・水曜日はDFBポカールです。

2001年12月2日(日)

●今日はバイエルンがアウェイでヘルタに逆転負けを喫しました。本来バイエルンというチームはライバルが負けたときには絶対勝ってしまうイヤらしさが身上なんですが、今季は強い割にそういうところが妙に淡泊なんじゃないかと思わせますね。まあ、無茶な日程のトヨタカップで選手がさすがに疲弊しているというのもあったのかもしれませんが。
●ハンブルグ・ダービーとなったHSV×パウリは、パウリが1-4の劣勢から残り15分で2点を返したものの力及ばず、4-3でHSVが勝ちました。血の気の多い試合で、前半だけで7枚のイエローカードが出たとか。心中ひそかにパウリを応援していただけに残念ですが、現地で見ていた人たちにはきっと面白い試合だったことでしょう。
●来週はグラードバッハがホームにロストックを迎えるんですが、別の用事があり観戦できません。現地レポートはお休みです。

2001年12月1日(土)

●ブンデスリーガ第15節、マンハイムは前節に引き続きホームでロイトリンゲンと対戦、度重なるピンチをサブGKのヌレの好守もあってしのぎ、79分、ペナルティエリアからいったん後ろに戻されたボールをリヒトがそのまま蹴りこんで1-0で勝ちました。監督交替後3試合で勝ち点7と上げ潮です。リヒトはたくましくなりました。
●マンハイムは水曜日のDFBカップでラウテルンと対戦、テバーの2ゴールで90分まで2-2の好試合を演じました。結局ロスタイムに失点を許しそのまま負けちゃったんですけど、「週末のリーグ戦の方が大事。優先順位は明確にする」と言ってた割には熱の入った戦いぶりでこないだまでのアレはなんだったのよと思わせる試合でした。
●グラードバッハは今週はシュトゥットガルトへ遠征。0-1でもうあかんと思った終了間際に途中出場したキュンツェルのゴールで追いつき、貴重なポイントを拾いました。それにしても相変わらずチャンスを生かせないですね。
●「kicker」の「チャンス決定率ランキング」によればグラードバッハは第14節まで84のゴール・チャンスがありながら決定率は19%でリーグ15位。例えばラウテルンはそれより少ない82のゴール・チャンスながら決定率は36.6%で2位です。ちなみに首位はレバークーゼンでチャンスが99、決定率が37.4%、「牙城」ことBVBは92のチャンスに対し決定率は26.1%で8位です。まあ、4回に1回以上は決めてる訳ですからそんなに悪くないんじゃないですか。
●さて、水曜日に予定されていたチャンピオンズ・リーグのユヴェントス×レバークーゼンはまたしても濃霧のために中止となり、さすがにもう日程が組めないということで、翌木曜日の午後に無理矢理行われました。結果は4-0でユーヴェの勝ちだったんですが、なんだかなあって感じですね。そのレバークーゼンはブレーメンにも負け、リーガでは今シーズンに入って初めての1敗となりました。下げ潮です。
●W杯の一次リーグ組み合わせ抽選会が皆さんご存知の通りプサンで行われました。ドイツはアイルランド、カメルーン、サウジ・アラビアという比較的恵まれた組に入りました。楽観は許されませんが、イングランドなんかと比べたらずっとラッキーでしたね。



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