■2001年11月25日(日)
●ブンデスリーガ第14節、監督を更迭したマンハイムは前節の対アーレン戦をアウェイで引き分け、背水の陣でホームの対バベルスベルグ戦に臨みました。この試合、開始早々に自陣ペナルティエリア内でダイブ臭いPKを与えてしまい0-1といきなり失点を許してしまったのですが、リヒトのFKで追いつき、敵GKのファンブルをパシエカが押し込んだラッキーな得点で前半のうちに試合をひっくり返しました。
●後半に入って60分にはU21代表のテバーがミドルシュートを決めて3-1、さらに終了間際にはGKと1対1になったクラウシュが確実に決めて4-1と、こういう試合を目の前で見せてくれよという展開でマンハイムが実に9試合ぶりの勝ちを収めました。これでマンハイムは暫定ながら14位と降格圏から脱出。何とか前半折り返しまでにもう少し順位を上げたいところです。あ、いや、2部の話ですけどね。
●まあ、もともと実力に比べて今の順位がひどすぎるというのははっきりしていることなので、昇格は今さら厚かましいにしても、5〜9位くらいが穏当な落ち着きどころだと思います。尚、マンハイムのマネージメントがこのサイトを読んだらしく、次期監督には前ハッヒング監督のケストナーと交渉を行っているとか。でもカネがなくて最終合意に至っていないらしいですよ。ははは。
●さて、その他の試合。グラードバッハはフォルクスワーゲンの企業城下町ヴォルフスブルグへ出張しましたが、1-3でいいところなく敗れました。ボール支配率、競り合いの勝率ともにグラードバッハがホームのヴォルフスブルグを上回っていたのですが、前半の守りが悪すぎたようですね。後半に今やベルギー代表のファン・ホウトが得点したのですが時既に遅し。これでグラードバッハは12位に後退です。
●首位を行くレバークーゼンはまたしても0-1から試合をひっくり返し4-1でHSVに圧勝。ノイヴィル君がハットトリックに1アシストの大活躍でしたが、1点を先行されてもまったく負ける気がしないのが今のレバークーゼン。水曜日のチャンピオンズ・リーグ、対ユヴェントス戦は濃霧のため1週間順延となりましたが、どんな戦いを見せてくれるのか楽しみです。ただ、レギュラーと控えのレベルが違いすぎるのが少し心配。
●バイエルンはアウェイでニュルンベルグ相手にまさかのスコアレス・ドローで、サッカーくじを買っていた多くの人を怒らせました。もちろん僕も含めて。ドルトムントはアモローゾの2ゴール(ひとつはPK)などで3-0とラウテルンに勝ちました。ラウテルンは開幕連勝後ちょっと息切れ状態になっているようですね。ブレーメンがシャルケに勝って5位に順位を上げました。1860に入ったスーケルはベンチ入りしましたが出番はありませんでした。
●2部では首位マインツがアウェイでビーレフェルドに勝ち、2位ハノーファーに勝ち点差5をつけています。前節がホームでフランクフルト相手に引き分けだっただけに、いい流れが途切れないかと心配でしたが、このアウェイ勝ちは大きいですね。
●尚、今週の火、水曜日にはDFBカップの2回戦がようやく行われます。本当なら10月の予定だったんですが、チャンピオンズ・リーグが9月のアメリカのテロの関係で1節順延となり、そのあおりで日程の変更を余儀なくされていたものです。ただしバイエルンは日本でトヨタカップを、レバークーゼンは濃霧で順延となったチャンピオンズ・リーグの対ユヴェントス戦を、それぞれ同じ日程で行うので、これらのチームのDFBカップ2回戦は12月になります。
■2001年11月18日(日)
●ブンデスリーガ第13節、例によってベケルベルグでグラードバッハ×コットブスを観戦しました。グラードバッハは終始ボールを支配し、引いて守るコットブスを相手に何度か決定的なチャンスを得ましたが、GKピプリチャの好セーブもあって得点できず、結局0-0の引き分けに終わりました。
●この試合、グラードバッハはキャプテンのヴィテチェックを休ませ、代わりにウルリヒを中盤に投入、イエロー累積でお休みのコレルの代わりにはアシャニンを4バックの中左に入れましたが、二人ともなかなかいい動きをしていたようです。コットブスはミリウタが休みでがっかりしましたが、ヴィンチェが出てくれたのでちょっと嬉しかったです。
●さて、この試合、どうも審判のファウルの取り方が一貫せず、グラードバッハのニールセンが後ろから行ったのにはレッドカードを出した割に、コットブスのファウルにはせいぜい警告だけ(とグラードバッハ側からは見えた)、コットブス側のペナルティ・エリアでウルリヒが倒された決定的な場面(に見えた)でファウルを取らなかったりもして、激しいブーイングを浴びました。まあ、そういうのってスタンドからファンの目で見るのと実際とは違ったりするんだろうけど、「kicker」の審判のスコアリングが楽しみ。
●我がマンハイムはアーレンへ遠征。アーレンはドルトムントの向こうにある街で、ここからは1時間程度で行けるはずなので本当なら駆けつけたかったんですけど、グラードバッハとダブってしまったのでダイジェストを録画するだけにしました。僕が行くと勝てないし。結果は0-0。ラポルダーを更迭しプラートが指揮を取った最初の試合でしたが、まあ、アウェイだしこんなもんでしょう。決定的なチャンスを外しまくるアーレンにも助けられました。年内残り5試合のうち4試合がホームというのに期待したいところ。早く降格圏から脱出して欲しいものです。
●その他の試合。バイエルンはブレーメンで0-1と敗れ、首位を明け渡しました。エフェンベルグが開幕戦以来の復帰だったんですが、チームも開幕戦以来の敗戦とあって、エフェンベルグが出ると負けるとメディアがはやしたててます。ヒッツフェルド監督は「バカげた考えだ」と一蹴してますが。そりゃそうだろう。
●代わって首位に立ったのはレバークーゼン。ケルンとのライン・ダービーで後半に1点を先制されたのですが、今年のレバークーゼンは先制点を奪われても動じません。キルステン、ノイヴィルのゴールで簡単に(そう見えた)逆転し今シーズン負けなしの記録を伸ばしました。強い。メンバー的にはフォクツ監督の去年とそんなに変わらないけど、オレたちは勝つのだという自信というか確信みたいなものがチームにみなぎってます。
●そのレバークーゼンのFWリンク、ニュルンベルグとケルンからのオファーを両天秤にかけているようです。まあ、どこにでも行ってくれという感じはするな、確かに。僕嫌いなんです、この人。
■2001年11月14日(水)
●W杯予選プレーオフ、ドイツ×ウクライナの第2戦はドルトムントで行われました。結果は4-1でドイツが勝ちW杯出場を決めました。何はともあれホッとしましたね。
●ドイツは開始早々から非常にアグレッシブでした。4分、敵ゴール前でDFがクリアしようとしたボールがノイヴィルに当たり右サイドへ転がったのをシュナイダーが拾って右隅から絶妙のセンタリング。これにバラックが頭で合わせて先制点を奪いました。さらに11分、シュナイダーのCKをレーマーがヘディング、敵GKが弾いたボールをノイヴィルが押し込んで2-0、15分には左コーナーからのノイヴィルのCKをレーマーが頭で決めて3-0と、開始15分で大勢を明らかに。
●後半に入って51分、カウンター気味に上がったノイヴィルが右から上げたセンタリングに再びバラックが頭で合わせ4-0、ウクライナは終盤にシェフチェンコがノボトニーのマークを外してペナルティ・エリアに持ち込みカーンをかわして1点を決めましたが時既に遅し。結局4-1でドイツが圧勝したという試合でした。
●ドイツはかつてフェラーが監督を引き受けた最初の代表試合を思わせるモチベーションの高さでした。やればできんじゃん、とかそういう感じ。まあ、今日やらないでいつやるのかという試合でしたからモラル高くて当然ではあるんですが。特に前半30分ほどまではスピード感のある試合運びでウクライナを圧倒しました。さすがにその後やや息切れし雑に流れた部分もありましたが、後半に追加点が入ったので展開として非常には安心感がありました。
●バラックが素晴らしかったのと、ノイヴィルが非常に運動量豊富で神出鬼没でした。シュナイダーは引き続き存在感あり。ウクライナは早い時間での失点に戦意を喪失したのか、競り合いは弱いしパスはカットされるし、後半ややスピード感を増してつないでくるようになったところもありましたが、結局シェフチェンコのゴール・シーンが唯一の見せ場でした。確かに半身でボールを受けてから反転してノボトニー抜いちゃうところはさすがと思わせるものがありましたが。
●キエフの試合でもうかがえたモラルの高さが今回はホームでのアドバンテージに後押しされて実を結んだという感じの試合でしたね。さて、「kicker」にならって選手を採点してみたんですが、「kicker」の方も既に発表になっているので、併せて掲載しておきましょう。5点法で数が少ない方が評価は高く標準は3.5、あまりに出来が悪いときは5.5や6がつくこともあります。選手の名前の次が「kicker」の採点、その次が僕の採点です。
カーン 2.5 / 3.5
レーマー 2 / 2
ノボトニー 4 / 3.5
リンケ 3 / 3
シュナイダー 1.5 / 2.5
ハマン 2.5 / 3.5
ラメロウ 2 / 3.5
ツィーゲ 3 / 3
バラック 1 / 1.5
ヤンカー 2 / 3.5
ノイヴィル 1.5 / 2.5
ということで傾向としては一致してると思うんですけど、ハマン、ラメロウの評価がちょっと乖離してますね。押さえから起点としての役割を評価してるんだと思うんですけど、それってなかなか見極めるのが難しいんだよね。
●まあそんな訳で、シェフチェンコを見たいからといってウクライナを応援していた不届きな皆さん、残念でした。ショルもダイスラーもイェレミースもいないしキルステンの召集もしなかったけど勝ちました。W杯本番までに若手がもう少し台頭することを期待したいです。
■2001年11月13日(火)
●ヴァルドホフ・マンハイムのウヴェ・ラポルダー監督が解任されました。残念ですが1部昇格を目標に掲げながら、12試合を終わったところで勝ち点10(2勝)の16位ではこれもしかたないかというところですね。最近監督とフロントで話し合いがもたれ、シーズンの目標を「1部昇格」から「確実な中位のポジション」に変更して、若手主体にチームの建て直しを図るという青写真が示されたのですが、チームの雰囲気も悪く結局監督の解任に至ったようです。
●今季の不振の原因は以前にも書きましたが補強の失敗に尽きますね。キープレーヤーだったアルバニア代表のヴァータを契約更改できずに逃がしてしまい、他にも同じくアルバニア代表のスケラ、U20ドイツ代表のバリッチを放出したのですが、その穴を新加入の選手で埋められなかったと。実際バリッチをケルンに売った4百万マルクに加え、スケラ、ヴィンチェの放出で5百万マルク以上の移籍金を手にしたにも関わらず、補強にはほとんど1銭も使っていません。
●それでもブレーメンから獲得したトラーレス、マキシモフなどに期待したのですが、特にトラーレスのお父さんはダメでしたね。シーズンが始まってから泥縄式に取ったヘルゼンやブンデアの方がまだ使えると思います。あの移籍金は苦しい台所の穴埋めに使われてしまったのでしょう。イヴァノフも期待はずれだったなあ。
●あと、開幕早々に右ウイングのシセがケガで長期欠場したのも痛かった。あれでいろんなサイクルが全部狂ってしまったような気がします。ともかく、テバー、フィカートなど若手を使って、リーグ一高い外国人比率を下げながら地道に再建するしかないでしょう。監督は当面アマチュアの監督であるプラートと選手兼助監督のパシエカが代行します。後任にはこの際パゲルスドルフとかハッヒングを首になったケストナーなんてどうでしょうか。
●という訳でだれも読んでないマンハイム情報でした。
■2001年11月10日(土)
●W杯予選プレーオフ、ドイツ×ウクライナの第1戦がキエフで行われました。結果は1-1の引き分け。アウェイでゴールを奪っての引き分けは、最善ではないものの取りあえず納得のできる結果ではないでしょうか。
●ドイツの1点はシュナイダーからのFKをツィクラーが頭で伸ばし、横に流れたボールをバラックが左足でファー・ポストに押し込んだものです。1点を先制された後だっただけに貴重な得点でした。ドイツはそれ以外にも何度かチャンスを作り、アウェイながらアグレッシブな戦いぶりでモラルは高かったと思います。中盤の競り合いもかなりしっかりしてました。
●何といっても右サイドに入れたシュナイダーがよかった。あとはバラック、ツィーゲかな。ノボトニーは後半よくなったのではないかと思います。シェフチェンコは今ひとつ見せ場もなく、唯一ゴール前の勝負になったシーンではカーンがゴールを守りました。
●第2戦は水曜日にドルトムントのヴェストファレン・スタジアムで行われます。とにかく先制点を許さないことだと思いますが、妙に守備的になるのではなくしっかり攻めて欲しいですね。ウクライナは強力なFWと右サイドに比べてDFに問題ありというのが一般的な見方のようですので、アウェイを乗り切った今となっては問題はメンタルだけですか。
■2001年11月4日(日)
●ブンデスリーガ第12節は、1部リーグ9試合のうち7試合がホーム・チームの勝利、残りの2試合はビジター・チームの勝利で引き分けはなしという恐ろしく順当な結果に終わりました。唯一注目されたレバークーゼン×ラウテルンは、ラウテルンが1点を先制したもののレバークーゼンがバラックの2ゴール(うちひとつはPK)で逆転し勝ち点1差で首位バイエルンを追走しています。シュナイダーいいです。昨季後半フォクツを監督にせざるを得なかったのはかえすがえすも回り道でした。
●グラードバッハはベルリンでヘルタと対戦しましたが0-3と完敗。まあシーズンの目標は1部残留ですから上位チームとのアウェイ戦は敗戦もしかたがないでしょう。下位チームとの対戦とホームの試合で手堅くポイントを重ねて行くのが今年の戦い方だと思います。でもまあ1点くらいは取って欲しかった。
●2部ではマインツがまた勝って首位をキープ。調子に乗っているチームというのは強いですね。ハノーファーが勝ち点3差でこれを追っています。そうそう、リトバルスキーさんのデュイスブルグですが、どういう訳か2連勝して13位に上がってしまいました。
●我がマンハイムは地元にオーバーハウゼンを迎えましたが1-1の引き分けに終わり、16位と降格圏にとどまっています。今日はほとんど昨季のメンバーに戻して戦ったのですが、内容は悪くなかったようだし僕は泥縄式補強よりこっちの方が信頼できますね。少なくともトラーレスとイヴァノフは使わない方がいい。ヴァータとスケラ、バリッチの穴は痛いけど、ブンデアは使えそうだしテバーは育ってきてるし、若手を中心にチームを立て直すつもりで今年は2部残留に目標を絞るべきでしょう。
●それでですね、久しぶりにサッカーくじの話題なんですが、規定の11試合のうちなんと10試合も当たってしまったんですよ、という訳で明日タバコ屋へ換金に行く予定。ただいかんせん冒頭に書いたとおり超順当な結果だっただけに配当が低いのは目に見えており、いったいいくらもらえるのかはまだ不透明です。ちなみに外した1試合というのはパウリ×1860であり、パウリに期待して引き分けに賭けたんですが結果は3-0で1860の圧勝。
●ヨーロッパはW杯予選のプレーオフを次の週末にひかえてインターナショナル・モードに入ります。ドイツはこの時期にアジア遠征を予定していたんですが、予想に反してグループ2位に終わったためプレーオフを戦う羽目になり、10日にキエフで、14日にはドルトムントでウクライナ代表と対戦します。そういえば日本代表はイタリア代表とやるらしいですね。がんばってください。