logo ブンデスリーガ・トーク 2001年9月


■2001年9月30日(日)

●さて、ブンデスリーガ第8節、昨日の分も含めて概観しておくと…
●まず開幕以来7連勝で首位を独走していたラウテルンがアウェイでヴォルフスブルグに負けるという波乱がありました。ヴォルフスブルグはラウテルンとは対照的に開幕7試合勝ちなしというどん底状態で、この日の試合に負けるとヴォルフ監督の首が危ないという瀬戸際の試合だったんですが、終わってみれば2-0と問題のない勝利。僕としてはヴォルフガング・ヴォルフという監督の名前はヴォルフスブルグにしか合わないと思うので喜んであげたいです。ていうかどうして名字がヴォルフなのに子供にヴォルフガングなんて名前をつけるんだろうな、まったく。
●で、この試合でラウテルンのクローゼがケガをしてしまいました。10月6日のW杯予選が危ぶまれています。ただでさえFWのいない代表がツィクラーをケガで欠き、せっかく調子を上げてきたクローゼまで欠場しちゃったらいったいだれが出られるというのか、というヤバい状態です。ヤンカーもビアホフも本調子じゃないし、まともなのはノイヴィルだけ。こりゃファン・レント呼んでくるか、いよいよ。と思ったらそのファン・レントも練習中にケガして昨日の試合を欠場。ダメだ、こりゃ…。
●その他の試合。バイエルンは4-0とシュトゥットガルトに危なげなく勝ちました。昨季はシュトゥットガルトにホーム、アウェイとも負けを喫するという屈辱を味わったバイエルンですが、怪我人だらけの中でもきちんと集中すればやはり強い。シーズンの出足こそ悪かったものの、いつの間にか2位です。
●開幕以来、カップ戦、チャンピオンズ・リーグを含めて負けなしのレバークーゼンもフライブルグに4-1と圧勝。だからやっぱり去年からトップメラーにしとけばよかったんだよ。ところでそのトップメラー監督、げんを担いで毎試合同じネクタイをして来るんですが、これがピアノの鍵盤をあしらった何とも趣味の悪い代物。奥さんの見立てで買ったらしいんですが、いくら縁起がいいとはいえそのデザインはいかがなものかと。
●あと、キルステンの髪がかなりヤバげなんですが、まあ、男性ホルモン濃そうだからな。
●男性ホルモン濃いといえばオリバー・カーンですが、今アディダスがやっている2001/2002シーズン用のユニフォームのコマーシャル。試合前にヒッツフェルドが一列に並んだメンバーに一人ずつ声をかけて行くという設定なんですが、最後のカーンまでがフィールド・プレーヤー用のユニを着ている。で、監督が「オリ、君はそれ着ちゃダメだ、君のはそれじゃないだろう」と言うと、カーンが「でも監督、みんなこれを着ろって言ったじゃないっスか」、監督「みんなっても君は違うだろう」。で、カーンは不承不承ロッカールームへ戻って行く、その背中には番号がないという落ちなんですが、なかなか笑えました。背番号「1」でカーンの名前が入ったフィールド用ユニ出したら売れるんじゃないかな。
●そういえばグラードバッハの今シーズンのユニフォーム、ホームは昨年とまったく同じで、アウェイだけ新デザインなんですが、胸の宣伝ロゴが違ってまして、ホームは「MAXDATA」でアウェイは「Belinea」。まあ「Belinea」はMAXDATA社の商品なんで別におかしくはないんですが、いいのかな、こういうのって。ちなみにモノはコンピュータです。そういえばHSVもふだんは「TV Spielfilm」だけどたまに「Max」だったりするよな。こちらは同じ出版社の出している雑誌です。ブレーメンはスポンサーなしですが、緑のユニフォーム結構カッコいい。
●すっかり脱線しまいましたがあとドルトムント。エヴァートンというブラジル人を新たに獲得したようで、早速ゴールを決めていました。結果は2-0、アウェイとはいえ相手がザンクト・パウリですからねえ、下位チーム相手には本当に強いですねえ、ドルトムントは。それにしてもこんなに補強してボビッチとかヘアリッヒとかレイナとかどうするんでしょうか。CLだってほとんどローテーションしてないじゃん。マンハイムにボビッチ安く貸してもらえませんかね。

■2001年9月29日(土)

●実はですね、今日も行ってきたんですよ、マンハイムまで。片道280kmですわ。2時間半ですわ。午前中に買い物をすませて12時頃に出発、ちゃんと試合の20分前に着きました。これでマンハイムの試合を3つ続けて現地観戦することになる訳ですが、通算するとこれまで5試合観戦しており、その結果は3敗2分。見ない方がいいような気もしたんですよ、確かに。
●今日の相手はハッヒングだったんですが、ハッヒングは深めに守ってカウンターに賭ける典型的なアウェイ・フットボールであり、というかここのチームはもともとそういうところだったような気もするんですが、ともかくマンハイムはボールを支配しているというかどちらかというと「持たされている」という感じ。ペナルティ・エリアではまったく勝負させてもらえませんでした。
●一応芸のない縦パスを放り込んではみるものの、ゴール前には敵が密集しており動きが取れません。サイドからの崩しもアイデアに乏しく、左のエヴェラルドはすぐ真ん中へ切れ込もうとしてボールを取られるし、右のテバーは上げるのか持ち込むのか戻すのかはっきりしないし、真ん中で配球してるトラーレスは視野が狭くパスが甘いし、もうため息の連続ですわ。
●FWのイヴァノフは再三にわたってゴール前でボールを持ちながら味方のいないところへパスを出すという特技を披露するし、クラウシュはPK外すし。試合はハッヒングが前半にPKで上げた1点を守りきって1-0で勝ちました。マンハイムは開始早々にゴール前の密集から得点したかに見えたのですが、直前に笛が鳴ってノーゴール。オフサイドでもなしファウルでもなし、謎の判定でした。
●ハッヒングに与えたPKはダイヴくさかったですけどね。まあ、いいけどね、もう。ともかく、ここ3試合勝ちがなく(2敗1分)、このホームは是非とも勝たなければならない試合だったんですがね。確かにケガ(マキシモフ、シセ)と前の試合の退場による出場停止(カティッチ、リヒト、ブンデア)で痛いメンバーを欠いているのは事実なんですが、今日を乗り切ればインターナショナル・ウィークで1週間休みだし、そうすればシセ、リヒト、ブンデアが戻って来て盛り返しもきくかなと思っていたんですよ。こりゃもうあかんという感じですな、ホントに。次の試合は10月15日にボッフムであるけどもう行く気がなくなった。これで僕が観戦した試合の結果は4敗2分…。
●グラードバッハはブレーメン遠征。終了間際にゴールを決められてやはり0-1で負けました。順位表その他は明日です、明日。ああ、もう寝よ。

■2001年9月23日(日)

●ああ、今日も気乗りしないなあ。どうしてもやるの? そうですか、じゃ、しかたない、一応書いとくか…。
●今日はデュッセルドルフから80kmほど離れたアーヘンまでアーヘン×マンハイムというカードを見に行きました。思ってたより早く45分くらいで着いちゃって、どこで見るかいろいろと悩んだんですが、結局ビジターチームのファン向けに用意されたブロックで立ち見することにしました。天気が悪そうだったので屋根つきのスタンドにしようかなとも思ったんですが、やっぱりアーヘンのファンに囲まれて試合を見るのは居心地が悪そうだったし、たまにはゴール裏の視点から試合を見てみるのもいいだろうということで。
●それにしてもアウェイまでわざわざ追いかけてくるようなファンはベケルベルグのメインスタンドで観戦している人たちとはあからさまに客層が違いますね。あまり知能指数の高くなさそうな兄ちゃんがほとんどです。アーヘンはシーズンのスタートが悪く、この日負けると監督が更迭されるという切羽詰まった試合で、試合前から監督に対するブーイングがすごかったです。
●で、試合なんですが、主導権はアーヘンが握っているものの、チャンスを生かせないひどい攻めでこっちは胸をなで下ろすようなシーンばっかり。30分頃にリヒトが2度目のハードアタックで黄色2枚になり退場した直後、ゴール前の横パスから流し込みを許し0-1で前半を終えました。マンハイムは組立もパスコンビネーションもなってない。うかつなケアレスミスも多すぎ。これで目標が来季昇格とは笑止千万です。顔ぶれ的には決して悪くないはずなので、しっかり連携をやり直して欲しいです。
●さて、この時点で時刻は4時前。もうちょっと見て行こうかと思いましたが道中で焦るのもイヤなので余裕をみてチボリを後にしました。クルマの中でラジオを聴いていたら、マンハイムは後半さらに2人の退場者を出し、無茶苦茶な試合になったもののアーヘンが引き続きチャンスを外しまくって結局0-1のまま終了した模様。
●アーヘンからグラードバッハまでは70kmほど。30分強でグラードバッハまではたどり着いたもののスタジアム近くの渋滞があったり入場ゲートのチェックが厳しかったりで、席についたのはキックオフ15分前でした。相手は最下位独走中のザンクト・パウリです。
●パウリは自陣のペナルティエリアにプレーヤーが9人いるという前節のレバークーゼン戦のような超守備的布陣で来るかと思ったんですが、思いの外オフェンシブで時折ボールを取られては攻め込まれる危ないシーンもありました。とはいえ試合はグラードバッハが支配。右のヴィティチェック、左のミュンヒから崩しにかかるのですが、ゴール前の守備が厚くなかなか打たせてもらえません。両チーム得点のないまま前半を終了しました。
●後半に入り50分過ぎにニールセンがペナルティ・エリア内で倒されて得たPKをファン・レントが決めて1-0。しかし喜んだのも束の間で、数分後には同点のゴールを許し、そのまま試合は終盤へ。ロスタイムに入ってゴール前の密集からファン・ホウトにボールが渡り2-1となり今度こそ勝ったかと思いましたが、その直後、ラスト・プレーとなったパウリのFKがコロコロとゴールに入ってしまったところで試合終了。先週のハンブルグでの逆を見ているような試合でした。疲れました。

■2001年9月22日(土)

●ブンデスリーガ第7節。今節は上位チームのカードが適度に分散していて見所が少ないんですが、その中でドルトムント×レバークーゼンは唯一の注目でしょうか。試合はドルトムントがアモローゾのゴールで先制したものの後半に追いつかれ1-1で引き分け。それにしてもドルトムントは強い相手には本当に弱いですね。この辺が下位に取りこぼしても上位相手にきちんと勝つバイエルンとは違うところ。
●で、そのバイエルンはコットブスへ遠征。昨季はここでまさかの負けを喫して観戦に来ていたシュレーダー首相を喜ばせたバイエルンですが、今日は開始3分で2ゴールを奪いさっさと勝負を決めてしまいました。コットブスの自殺点のおまけもあり終わってみれば3-0。エフェンベルグ、ショル、ヤンカー、イェレミースをケガで欠き、リザラズにも休養を与えてこれですからね。
●首位を独走するラウテルンはホームでヘルタに4-1と圧勝。開幕7連勝となりブンデスリーガの開幕連勝記録に並びました。問題児ジョルカエフ君も途中出場。しかしこの連勝、いつまで続くんでしょうね。ここまでの7勝の中にもグラードバッハ戦、ニュルンベルグ戦みたいに内容的には決して勝ててなかった試合が混じってると思うんですが。
●監督を更迭したHSVはスポーツ監督のヒエロニムスが代役で采配を振るいましたが地元AOLアレーナでブレーメンに0-4と完敗。シャルケはフライブルグで0-2と返り討ちに遭いました。
●明日はアーヘン×マンハイムとグラードバッハ×パウリのハシゴに挑戦です。

■2001年9月20日(木)

●HSVのパゲルスドルフ監督は結局更迭となりました。試合の直後は「監督問題は議論しない」なんて言ってたのにね。で、その後任に、マンハイムのラポルダー監督の名前が挙がっているとか。ラポルダー監督にはこの他にもシーズン開始早々からつまづきまくっているヴォルフスブルグのヴォルフ監督の後任にというオファーもあるらしく、引っ張りだこの人気者であるのは結構なんですが、とにかくマンハイムをシーズンの途中で見捨てて行ってしまうのはやめてねとお願いしたい今日この頃です。本人は「今はそんな話をする時期じゃない」と否定しているらしいですが。まあ1部で監督をさせてあげたい気もするんですがね。
●チャンピオンズ・リーグの結果を復習しておきましょう。バイエルンは地元にスパルタ・プラハを迎えましたが予想外のスコアレスドロー。一方リヨンに遠征したレバークーゼンはキルステンの押し込みで1-0と勝ち星をあげました。
●昨日水曜日はまずドルトムントが地元ヴェストファレンでリバプールと。互いに譲らぬガチンコ勝負となり、0-0で引き分けました。代表試合でオーウェンにまったくついて行けず酷評を受けたヴェアンスでしたがこの日は非常にいい動きでロイターともどもオーウェン、ヘスキーを押さえ込みました。リッケンを休ませてゼレンセンを右外で使いましたが悪くなかったと思います。
●一方ロンドンまで出かけたシャルケはプチ・フランス代表ことアーセナルと対戦。善戦しましたが2-3で敗れ2連敗となりました。後半開始早々に許したPKがもったいなかったです。かなりギリギリの判断だったようにも思えましたが、レックがヴィエラを倒したと見られたようです。尚、この試合、アーセナルの稲本君が残り15分で出場、なかなかのセンタリングを上げてました。
●UEFAカップではヘルタがアウェイでウェステルロ(って読むのかな)に2-0で勝ちました。フライブルグは同じくアウェイで0-0の引き分け。今日あったウニオン・ベルリンもやはりアウェイで1-1の引き分けと、各チームとも2回戦進出の足場は悪くない情況です。それにしてもウニオン・ベルリンがUEFAカップ…。
●尚、先週アメリカのテロの関係で延期になったチャンピオンズ・リーグの一部の試合は10月10日に行われることになりました。この結果、同日に予定されていたDFBカップは大幅な日程変更を余儀なくされる見込みです。特にバイエルンはトヨタカップもあり、予備日が容易に取れない状態で、これに全体を合わせると果てしなくずれ込んで行くことになってしまう訳ですね。
●今週末はアーヘンでマンハイムのアウェイ戦を前半だけ見た後、そのままグラードバッハに回って対パウリを見るというプランに傾きつつあります。好きですね、我ながら…。

■2001年9月16日(日)

●行ってきましたよ、マンハイム。片道290kmということで余裕をみて午前11時過ぎに家を出たんですが、渋滞もなく快調にアウトバーンを飛ばした結果キックオフの1時間以上前にはスタジアムに着いてしまいました。そうか、マンハイムまで片道2時間半か…。「メインスタンドのなるべく上の方」と指定して当日券を買い、ファンショップでマフラーとプログラムを手に入れて試合開始を待ちました。
●テロの犠牲者への黙祷を捧げたあとキックオフ。相手はウニオン・ベルリンだったんですがファンがやたらやかましかったです。勘弁して欲しい。試合は互いにエネルギッシュでダイナミックな展開になりましたが、マンハイムは容易にパスカットを許すような緩いパス多し。連係も今ひとつで崩しは左サイドのエヴェラルドが中心なんですがおまえボール持ち過ぎやっちゅうねん。ブラジル人なんで華麗なステップで抜きたくなるのは分かるんですが、そのたびにボール取られてるやんけ、とつい関西弁になってしまう歯がゆさ。
●中盤の要は昨季までブレーメンにいたトラーレスですがいかんせんこの人も緩いパスが多く、よくボールを取られます。もう少し全体に小気味よいパス回しを練習するべきでは。僕の好きなモンテロはよく動いてたけど、とにかくみんなよく働いている割には無駄が多く決定的なシーンにつながらない。0-0で前半を終え、後半に入ったところで少し動きがよくなり51分にトラーレスのFKからヴコティッチが決めて1-0としたものの、58分にはCKから同点にされそのまま引き分けとなりました。
●4バックのディフェンスも時折横入りされてギリギリでクリアしたり、ま、怪我人でベストメンバーがくめない苦しさはあるものの、今季の目標は昇格と公言している以上ホームで引き分けはないでしょうという感じ。FWのクラウシュも冴えなかった。というよりクラウシュの頭を使えるような冴えたセンタリングがなかったということか。だってエヴェラルドが全部取られちゃうんだもん。残り20分ほどは両チームとも運動量が落ち、転がったボールを見送るシーンも多し。
●ウニオンは昇格したばかりのチームとはいえ届きそうなボールには取りあえず足を出してみる貪欲さと組み立ての速さで結構侮れないですな。というかウニオンはリーグ最多の17得点で5位と、11位に甘んじているマンハイムより今のところ格上な訳で、まあそれを1点に押さえて引き分けたのはよしとすべきなのか。情けない…。来週のアーヘン戦、勝ってこいよな。
●その他の試合は今日は別にどうでもいいという感じなんですが、コットブスがロストックと引き分け、勝ち点11で5位というのは痛快。グラードバッハも8位につけており、来週のホームは是非勝ちたく思う次第。相手はパウリだ。
●で、次の週末なんですが、アーヘンはここからクルマで1時間ほどということでアーヘン×マンハイムを観戦に行くつもりをしていたのですが、確定した日程を見ると23日(日)の15:00からアーヘンでアーヘン×マンハイム、17:30からベケルベルグでグラードバッハ×パウリというダブル・ブッキング状態となってしまい、いくら僕が狂ったようにアウトバーンを飛ばしたとしても16:45にアーヘンでの試合が終わってから45分でグラードバッハに駆けつけるのは無理があるだろうということで、ここはひとつシーズン・チケット購入済みのグラードバッハだけにしておくかという結論に至りました。いや、待てよ、アーヘンからグラードバッハは60km程度か、前半だけ見てグラードバッハに回るという手もあるな…。

■2001年9月15日(土)

●月曜日に順位表の更新をやるつもりだったんだけど帰りが遅くてさぼってしまったら例のテロが発生して順位表のことなんかすっかり頭からぶっ飛んじゃいました。ともかく今日の試合結果と今日現在の順位表はアップしておきましたのでご覧下さい。こちらです。
●さて、一時は開催が危ぶまれた今日の試合ですが、試合前にテロの犠牲者に黙祷を捧げ、各チームとも喪章をつけてプレーすることで行われることになりました。グラードバッハはハンブルグでHSVと対戦。HSVは今季出足が不調で、昨季の成績不振とも相まって今日負けるとパゲルスドルフ更迭かという報道が出る中での試合でした。この試合はHSVが2点先行しながらグラードバッハに追いつかれ、終了間際に何とか突き放したと思ったらその2分後にまた追いつかれて引き分けという苦しい試合展開。でもパゲルスドルフの首は一応つながっている様子。
●バイエルンは地元にフライブルグを迎えいつもの通りのパワーフットボールを展開しましたがゴルツ様の再三のセーブに阻まれてあわやスコアレスドローになりかけたところ、90分にエルバーがようやくゴールを決めて勝ちを拾いました。ていうかそこで1点取っちゃうところがバイエルンの可愛くないところですな。
●シャルケ×ドルトムントのルール・ダービーは1-0でシャルケ。ドルトムントは前半パッとしなかったものの後半猛然と反撃、ヴェアンスのゴールで同点かと思わせるシーンもあったのですがオフサイドを取られ追いつけませんでした。シャルケの1点はメラーのミドル・シュートですがなかなかのものでした。それにしてもドルトムントは前半パッとしなかったときの後半の切り替えというかモチベーションがいつもながらすごいですね。いったいハーフタイムに何が行われているのか…。
●カイザースラウテルンはニュルンベルグで勝ち首位に。開幕6連勝です。別に「強い」という感じでもないんですけどね。ところでジョルカエフってどうなっちゃってるんでしょう。
●明日は起きた時間と天気によってはマンハイムに遠征しようかとも思っています。
●尚、今週のチャンピオンズ・リーグ、UEFAカップは、火曜日のみ試合が行われました。シャルケは地元でパナシナイコスに負け、ドルトムントはキエフで引き分け。UEFAカップの第1戦をアウェイで戦ったフライブルグはスコアレス・ドローでした。水曜日と木曜日の試合は延期になりました。UEFAカップの再試合は9月20日、チャンピオンズ・リーグの再試合は10月10日の予定。

■2001年9月8日(土)

●今日はあんまり気分が乗らないんだけどなあ、やっぱりやるの? じゃ仕方ないな、一応やりますか。
●今日は例によってベケルベルグまでグラードバッハ×レバークーゼンを見に行ってきたんですが、結果は1-0でレバークーゼン。レバークーゼンの得点は試合開始早々3分にバラックがペナルティ・エリア内で勝手にコケたのになぜか審判がPKを与え、これをGKのブットが決めたもの。とにかくダイヴですらなく本当にただコケただけなのに何であれがPKなんだ? それが決勝点なんだから割り切れないよな。まあ、ブットのPKをこの目で見られたのはいい記念かもしれない。
●試合そのものは完全にグラードバッハが支配しており、チャンスも再三作ったのにポストに嫌われたりブットのセーブに阻まれたりでした。レバークーゼンはとにかくブット一人のセーブとPKだけで勝ったという感じですな。グラードバッハはエバールに替わってミュンヒが移籍後初出場したんですがなかなかよかった。試合後、グラードバッハのイレブンには惜しみない拍手が、審判には惜しみないブーイングが贈られました。内容的にはグラードバッハが2-0くらいで勝っていてもおかしくない試合でした。少なくとも0-0ではあったと思う。
●とはいえレバークーゼンは僕のフェイバリットの一つであり、まあ勝ちを拾ったのはそれなりによかったかと思うんですが、今日はチャンスらしいチャンスも作れず、いまいちパッとしない出来でした。それでも、ボールを拾いに行くときのスタートの早さなど一つ一つのアクションが実によく訓練されていると感じました。グラードバッハがいつもの調子でボールを持ったまま辺りを見回したり緩い横パスを出したりするとすかさず取られちゃいますね。セベスケンはそろそろもう一度代表に呼んでもいいのではないでしょうか。シュナイダーも悪くないと思います。
●その他の試合。バイエルンがドルトムントで2-0と完勝しました。ダイジェストを見た限りでは激しいファウルもなく(アモローゾの頭突きを除く)なかなかいい試合だったようです。それにしてもこういう試合にきちんと勝ってしまうところがバイエルンのバイエルンたる所以というか、まあ、面白みのないところですね。
●2部ではマンハイムがグロイター・フュルトに1-3で敗れました。アウェイなんでまあいいんですけど、せめて引き分けて欲しかったな。動きもあまりよくなかったように感じました。来週はできればマンハイムまで遠征してホームの試合を見てきたいと思っていますがどうなるか。リトバルスキーさんが率いるデュイスブルグはホームでシュヴァインフルトを相手にスコアレス・ドロー。これで開幕から3敗2分といまだに勝ち星がありません。リティの首はいつまでもつのか。

■2001年9月2日(日)

●いやあ、やってしまいましたね、ドイツ代表。いくら何でも1-5はないだろうと思うんですが、まあ、やってしまったものは仕方がないので最後のフィンランド戦を手堅く勝って欲しいと思う次第。ついでにイングランドの皆さんには水曜日のアルバニア戦は是非ともがんばらないでいただきたいです。いえ、負けてくれとは言いません、引き分けでいいんです。
●僕は昨日所用で外出していたために、今日になって録画しておいたビデオを見たんですが、負けると分かっているビデオを見るのも悲しいものがありましたね。得点の入る時間まで分かってるので、あ、そろそろ来るぞ、とか、ドイツは1点しか取れないのが分かってるのでどんなチャンスでも絶対これ以上ゴールが入らないのは保証つき、とか。
●で、見た感想なんですが、結果ほど極端に悪い戦いぶりではなかったということ。ポイントは3点目を48分に取られてから60分まで、押しながら得点を取れなかったことでしょうね。4点目を取られたところで試合は既に終わってます。全体としてはパス・コンビネーションというかコミュニケーションは悪くなくてチームとして機能している感じはあったし、ベーメ辺りを起点にいい形にも持って行けてるんですが…。
●問題はまずFWに決定力というか迫力というか怖さというか、何がなんでも押し込んでしまえというタフさが足りないことでしょう。ノイヴィルはアシストもできるし外からセンタリングもできるし自分でも決められるいい選手だと思いますが、あのよさは中心的なストライカーがもう一人いてこそという感じがします。レバークーゼンでのキルステンみたいに。ティムってダメかなあ。ケテラーは伸び悩んでるし。思い切ってファン・レントどうよ。
●あと、外のスペースがまったく使えてないですね。特に左。ベーメは存在感あるんだけど、結構中に入ってプレーしてたように思います。右外もダイスラーを真ん中で使っちゃうとレーマー一人になるんですよね。アザモアは調子落としてるみたいだし。ともかくスペースをもっと広く使っていいんじゃないですか。ついでに言えば3点目取られたところでビアホフ入れてもよかったかもしれない。
●ともかく、1-5というのは言い訳できない結果ではありますが、チームの枠組み自体は大きくいじる必要はないと思います。ただ、こうすれば得点できるという必殺のパターンみたいなものをひとつ軸として確立するべきでしょう。10月のフィンランド戦に賭けるしかないですね。



Copyright Reserved
2001-2002 Silverboy & Co.
e-Mail address : silverboy@silverboy.com