■2001年5月29日(火)
●代表親善試合ドイツ×スロバキアはブレーメンで行われ、ドイツが2-0で勝ちました。この試合は週末の対フィンランド、来週の対アルバニアと続くW杯予選のテスト・マッチでもあった訳ですが、ドイツはケガ人続出で急遽U-21のケールとメツェルダーを追加召集するドタバタでした。
●そんな訳で、先発でデビューを飾ったアザモアに加え、後半にはケール、ベーメがデビュー、リッケンも後半をフルで出場し、フリングス、クローゼも投入、逆にバイエルン関係はツィクラーが74分に入ったのみというなかなか新鮮な顔ぶれ。両チームともW杯予選前でケガをしたくないということもあってかプレッシャーはそれほどきつくなく、その分若い選手が走り回る運動量の多い試合で、なかなか楽しかったです。
●試合はドイツがおもにボールを支配、中盤からの玉出しもなかなかクリエイティブでした。前半は0-0だったのですが、後半50分にアザモアが右から距離のあるシュートを決めて初得点、56分にはバウマンがCKを頭で押し込んで2-0と、結果も出てよかったと思います。
●それにしてもヴェーザー・シュタディオン、空席の目立つ入りで、まあ気持ちは分からなくもないけど、今日の試合こそ見ておかなければならないのではないのかなと思ったりしました。ケール、ベーメはよかった。あとラメロウはいいよね、やっぱり。GKはレーマンだったんですが、厳しい局面は特にありませんでした。
●そういえばそろそろコンフェデが始まりますが、これって盛り上がってるんでしょうか。ブラジルは二軍だっていうし、フランスもジダン抜きらしいし、まあ、コンフェデってだいたい時期が悪いんだけどさ。
●ブンデスリーガ、来季の日程の大枠が決まりました。開幕は7月の最終の週末で、我がグラードバッハはいきなりバイエルンをベケルベルグに迎えます。混みそうだなあ、いやだなあ。シャルケは新スタジアムが開幕に間に合わないため、第1節の試合を8月に振り替え、第2節、第3節を続けてアウェイで開幕するという変則日程になっています。
●ところで、こないだ女子のDFBカップを見ていたら、準優勝だったフレスハイム・ヒレンに、片桐さんという日本人がいて驚いてしまいました。ふだん女子なんてほとんど気にしてなくて、テレビで見るのは毎年DFBカップの決勝だけなんですが(男子の前に中継があるので)。
■2001年5月26日(土)
●今日はDFBカップの決勝がベルリンで行われました。前半を終わって0-0でしたが、後半53分にベーメが左からのFKを壁越しに決めて1-0、その5分後には再びベーメが今度はPKを決め、シャルケが2-0でカップを獲得しました。試合はシャルケが押し気味だったものの、ウニオン・ベルリンもポストやバーをたたくシュートを何回か放ち、さすがにここまで勝ち残ったのはまぐれではなかったかもと思わせるものはありました。ウニオンは来季から2部です。
●シャルケはムペンザ、ザンドのコンビからの得点がなかったのが残念でしたが、代表に選ばれたベーメが2得点と活躍したのはよかったですね。そういえばドイツ代表初の黒人選手となったアザモアも悪くない動きをしていたように思います。ショルが一連の代表試合を辞退したので、ひょっとしたらベーメには出場の機会があるかもしれません。ともかく、シャーレの逃し方が悲劇的だっただけに、せめて今日のカップだけでも取らせてやりたかった僕としては納得の行く結果でした。
●それにしてもウニオン・ベルリンの選手の名前、オケケっていうのはちょっと勘弁して欲しいところ。いや、考え過ぎか…。
●ウニオン・ベルリンはこの試合に勝つとカップの優勝とともに7月に行われるリーガ・カップへの出場権ももらえるところだったんですが残念でした。この結果、リーガ・カップは1部リーグ今季6位までのチームで争われることになり、フライブルグが出場権を手にしました。
●代表試合の方は29日にミュンヘンでスロバキアとの親善試合、その後6月2日にフィンランドと、6月6日にアルバニアと、ともにアウェイでW杯予選を戦います。新たに代表に選ばれたのは上にも書いたベーメとアザモア。それから「永遠の才能」ことリッケンが代表復帰を果たしました。何とかがんばって代表に定着して欲しいところ。ショルの他、イェレミースとハインリッヒが辞退、ダイスラーは警告累積でフィンランド戦出場停止です。
●「青キッカー」こと「kicker」の別冊シーズン総括データブックが発売されています。日本で入手するのは難しいかもしれませんが、すべての試合結果や記録がカラーで掲載されています。7マルクです。お近くのキオスクでどうぞ。
●皆さんあんまり関心ないと思いますが、マンハイムの補強情報。一時は移籍が確実視されていたGKホレリートはマンハイムがオプションを行使し来季も残留が決まりました。「(目の前で1部昇格を逃した)こんな状態でチームを去りたくない。このチームでもう一度昇格を目指す」とは泣かせてくれるじゃありませんか。U20代表のバリッチは1.FCケルンに売られて行きました。逆にブレーメンからトラーレスとマキシモフを獲得。
■2001年5月23日(水)
●チャンピオンズ・リーグ決勝はミラノで行われ、バイエルンがPK戦の末バレンシアを下して優勝を果たしました。今終わったばかりなんだけど、もう12時だよ。参ったよ、まったく。最後まで見ちゃったよ。
●試合は3分にメンディエタのPKでバレンシアが先制、どちらかといえばバイエルン優勢ながらなかなかゴールの決まらない試合で、1-0のまま前半を終了。後半50分に今度はバイエルンがPKをもらいエフェンベルグがこれを決めて1-1となりましたがやはりそれ以外は決め手を欠き、延長戦も両チーム無得点のままPK戦となりました。
●バイエルン先攻で始まったPK戦は、いきなり1人目のパウロ・セルジオが枠をはずしてイヤなムードでしたが、カーンが2本止めて3-3で延長。7人目を再びカーンが止め、ようやく念願の優勝を果たしました。カーンは最優秀選手に選ばれました。
●バイエルンはこれでリーグ優勝と合わせて二冠を達成。DFBカップも取りたかったところですが、何しろ4部のマグデブルグに負けちゃいましたからねえ。残念でしたねえ。せっかく三冠のチャンスだったのにねえ。
●ふだんはどちらかといえばアンチ・バイエルンな僕ですが、こういうときだけはナショナリズムに乗っかってバイエルンを応援してしまいました、ていうかこういうのはナショナリズムというのか?
●DFBカップの決勝は土曜日にベルリンで行われます。組み合わせはシャルケ×ウニオン・ベルリン。来季2部昇格を決めているウニオンですが地元ということもありがんばって欲しいところ。でも、シャルケの皆さんにはせめてDFBカップを差し上げたいところでもあり。
■2001年5月20日(日)
●何やってんだよ、ニュルンベルグ、ケプケの現役最後の公式戦じゃねえかよ、いくらもう1部昇格が決まってるったってホームでの最終戦なんだからしっかりがんばれよ、何も負けるこたあねえだろう、勝たなくてもいいんだからさ、引き分けでいいって言ってんのに…。
●あ、すみません、取り乱してしまいました。2部リーグ最終戦は気持ちのいい初夏の天気となった日曜日、ドイツ各地で9試合が一斉に行われました。我がマンハイムは1部昇格への望みをかけたホームでの対マインツ戦に臨み、前半を終わったところで1-0、後半にもクラウシュの2ゴールなどで着実に追加点を奪って4-0で見事に最終戦を飾りました。
●さて、昇格争いの相手であるパウリはニュルンベルグで最終戦を戦いました。試合はニュルンベルグが1-0とリードを奪ったもののパウリが追いつき1-1で前半を折り返し。僕はグラードバッハの本拠であるベケルベルグで掲示板を見ていたのですが、パウリが引き分けでマンハイムが勝ちならマンハイムの1部昇格となるため、これはやったと思っていたのですが…。
●75分にパウリがバリスのゴールで勝ち越し、そのまま1部昇格を決めました。ベケルベルグでは「パウリが勝ち越しのゴールで2-1とリードを奪いました」とわざわざ言わなくていいことをアナウンスしてくれちゃって、僕は一人がっくし来ていたのですが、他のお客さんは大喜びであり、なぜみんなそんなにパウリに肩入れするのかという感じで実に悔しかったです。まあ、パウリって人気あるからなあ。
●いずれにせよ、一度は昇格をあきらめかけたところから、残り4試合を全勝したマンハイムの粘りは賞賛に値すると思います。最終戦も、例えばパウリが負けてくれてるのにマンハイムも負けちゃった、なんてケースだと悔いが残りますが、4-0で勝ったけどパウリもアウェイで勝って結局追いつけなかったということなら仕方ないですね。悔しいですが来季に期待するしかないでしょう。ご苦労様と言ってあげたいです。
●さて、僕が見に行ったベケルベルグのグラードバッハ×ケムニッツは、既にグラードバッハが事実上1部昇格を決めていること、一方ケムニッツはダントツの3部降格がかなり前から決まっていることが相まって、グラードバッハの昇格パーティの余興みたいな試合でしたが、その割には両チームともモラルは高く、なかなか見応えのある試合ではありました。結果は3-0でグラードバッハが完勝、試合後にはゲートが開かれてファンがグラウンドになだれ込み、1部昇格というか1部復帰を喜び合っていました。
●結局1部昇格はニュルンベルグ、メンヒェングラードバッハ、ザンクト・パウリの3チーム、一方降格はケムニッツ、シュトゥットガルター・キッカーズ、ウルム、オスナブリュックの4チームとなりました。マンハイムは4位となりましたが、だからといって来季4位からスタートできるって訳ではないのでまた出直しです。監督も残るし選手の補強も昇格にらみでカネをかけたし、引き続き応援しましょう。僕の衛星デジタル放送加入は見送りとなりました。
●今日の新聞の見出し。「ミュンヘンはシャーレを獲得したが、シャルケはみんなの心をとらえた」、「ドイツ中がシャルケとともに泣いた」ときたもんだ。涙を拭うアサウアー、ステヴェンス、メラーらの写真が…。
●ところで来季のレバークーゼンはトップメラーが指揮するというのは既定路線なんでしょうか。バステュークに加えてバックリーもボッフムから引き抜くという噂です。ゼ・ロベルトは20百万マルクでフィオレンティーナに売り飛ばす模様。僕はノボトニー、バラック、ラメロウ、ノイヴィルが全員残留して監督がトップメラーという条件で来季の1部はレバークーゼンをグラードバッハの次に応援します。仮にダウムが監督なら文句なしに一押しなんだけどなあ。あと、リトバルスキーさんはレバークーゼンの育成コーチに転身という情報も入っていますが、それなら横浜に戻ってやれよという気もしますな。
●という訳でこのコーナーですが、シーズンが終わってしまったのでちょっと処遇を考えます。しばらくはまだチャンピオンズ・リーグの決勝、DFBカップの決勝、W杯予選とネタがあるし、移籍市場もあるし、その辺をフォローしながら様子を見て行きます。とりあえず、今季のご愛顧ありがとうございました。ていうかここ見てる人いるのかな。
■2001年5月19日(土)
●さて、僕個人としてはマンハイムの1部昇格がかかった明日の2部最終節の前哨戦である1部の最終節が行われました。結論から言っちゃうと、バイエルン・ミュンヘンがハンブルグと1-1で引き分け、3年連続の優勝を果たしました。なんだ、面白くねえの、って感じですが、ま、順当といえば順当、むしろ初めっから本命視されてた割には苦しい戦いのシーズンだったと思います。勝ち点63での優勝は記録的な低さだそうです。
●で、その試合なんですが、0-0のまま終盤に突入し、そのまま引き分けでバイエルンの優勝かと思われた90分、バーバレスが頭で決めて1-0とハンブルグがリード、この時点でシャルケはハッヒングに5-3と勝っており、バイエルンは万事休すとだれもが思ったのでした。
●ところがその直後、ロスタイムにバイエルンがハンブルグのペナルティ・エリアすぐ外でFKをもらい、アンダーソン(日本では「アンデション」として知られているらしいが)がこれを決めて土壇場で再び同点に持ち込みました。そのまま試合終了となり、バイエルンはシャルケに勝ち点1の差をつけてマイスター・シャーレを手にしたという次第。
●一方、シャルケの本拠ゲルゼンキルヘンのパーク・シュタディオンでは前半早々にハッヒングが2-0とリード、こいつら去年のレバークーゼンに続いてほんとにヤなヤツらだよなと思っていたのですが、シャルケがここから意地を見せ、2-2と追いついて前半終了。後半再びハッヒングが3-2とリードを奪い、やっぱりヤなヤツらだと思ったのも束の間、シャルケが逆転して5-3となかなか見応えのある試合で最終戦を飾ったのでした。
●試合終了の時点では、ハンブルグが1-0とリードを奪ったところまでしか情報が入っていなかったようで、パーク・シュタディオンではシャルケの優勝と信じきった人たちが選手、スタッフ、なだれこんだファン入り乱れての大騒ぎになり、その後にハンブルグの結果を知るという実に気の毒な結果となってしまいました。でも、今シーズンのシャルケは実によく戦ったと思います。観客席の横断幕には「結果はどうであれトップ・クラス」とありましたがそんな感じ。
●その他の結果。2部降格の最後の1チームは、シャルケに負けたハッヒングとなりました。詳しい結果と最終の順位は順位表をご覧いただきたいのですが、フライブルグがUEFAカップ出場圏に滑りこんでしまいました。尚、ラウテルンとケルンはUIカップの出場申請をしていないため、ブレーメン、ヴォルフスブルグ、1860の3チームがUIカップ出場となります。また、他にDFBカップの決勝に残っている3部のウニオン・ベルリン(来季2部昇格確定)がUEFAカップの出場を確定しています(シャルケがリーグ2位でチャンピオンズ・リーグに出るため)。
●得点王は、シャルケのザンドとハンブルグのバーバレスがともに今日1ゴールずつを決め、22ゴールでタイトルを分け合いました。次点は20ゴールのピサーロ(ブレーメン)。
●という訳で、混戦となった2000/2001のシーズンは、それにふさわしい劇的な幕切れとなりました。シャルケにはほんとに気の毒ですが、バイエルンにはあとチャンピオンズ・リーグの決勝もあり、この際ドイツのUEFAランクを上げるためにもがんばって欲しいですな。いや、マジで。
●僕は明日、ベケルベルグでグラードバッハ×ケムニッツを観戦の予定ですが、気になるのは当然マンハイムとSt.パウリの試合の方であり、電光掲示板に気を取られてろくに試合を見ていられないのではないかと思っている次第。マンハイムでは街をあげての盛り上がりになっているようで、既に2万枚近いチケットが前売りで売れちゃっているとか。条件的にはマンハイムの方が有利でもあり、楽しみです。
●それにしても月曜日、会社でシャルケ・ファンの同僚に何と言ったものか…。あと、僕の隣の隣に座っているおじさんがパウリ・ファンなんだよな…。
●既に何回か書いていますが、来季はグラードバッハの本拠、ベケルベルグのシーズン・チケットを購入の予定。ベケルベルグのシーズン・チケット購入のお知らせは近いうちに郵便で届くらしいです(今年シーズン・チケットを持っていた人には優先的かつ割引で来季のシーズン・チケットが割り当てられる)。あと、マンハイム昇格の暁には、衛星デジタルのプレミーレ・ワールド導入も考えています。
●さあ、明日は運命の日だ。
■2001年5月13日(日)
●今日は2部の第33節9試合がすべて同じ日程で行われました。我がマンハイムはオーバーハウゼンに来ていたのですが、僕はちょうど3時頃オーバーハウゼン近郊をクルマで通過中で、よっぽど寄って見ていこうかと思ったんですが家族連れだったので断念しました。行っとけばよかったよなあ。
●そのオーバーハウゼン×マンハイム、前半終了間際にモンテロの浮かしたシュートでマンハイムがリードを奪ったものの後半に追いつかれ、終了間際のPKをスケラがはずして万事休すかと思ったロスタイムにデリッチが左サイドからのセンタリングに見事なボレーを合わせて勝ち越し、劇的な勝利でマンハイムは勝ち点を56に伸ばしました。
●一方3位のザンクト・パウリは地元ながらハノーファー相手に苦戦、0-2からようやく2-2に追いついたもののそのまま引き分けとなり、勝ち点は57にとどまりました。3位の座をともに争うアーレンは降格候補のマインツとアウェイで対戦してやはり2-2の引き分け(勝ち点54)、同じくフュルトは地元でグラードバッハと戦いこれも2-2(勝ち点54)でした。
●この結果、マンハイムは3位のパウリと勝ち点差1の4位に浮上、最終節でマンハイムが勝ってパウリが負けか引き分けだとマンハイムがパウリを抜いて1部に昇格します。ちなみに来週マンハイムは地元でマインツと対戦、パウリはニュルンベルグに遠征です。既に昇格を決めているニュルンベルグですがここはモラルを示して欲しいところ。いずれにせよシャルケが優勝するよりマンハイムが昇格する方が確率としては高そうというのはなかなかすごい話ですな。
●そういえば残り6試合くらいの時に、ラポルダー監督が「勝ち点58取れば昇格できるだろう」と言ってたんですけど、まさにそういう展開になってきましたね。一時はあきらめかけたけど、今週のがんばりはなかなか見上げたもんです。ここまで来たらマジで昇格して欲しい。ああ、来週はマンハイムに応援に行きたい…。
●グラードバッハは既に書いたとおりフュルトと2-2で引き分けました。この結果、グラードバッハは勝ち点が59となり、4位のマンハイムが最終節で勝ってグラードバッハが負けても、現在の得失点差17をひっくり返す大勝と大敗でない限りグラードバッハが上位となって3位以内を確保できるということで、実質的に昇格確定のお祝いを盛大にやっていました。まあ、確かにマンハイムが9-0で勝ってグラードバッハが0-9で負けるというのは現実にはなさそうな気がするけど、でもあり得ない話じゃないと思うんだけどなあ、そんなに喜んじゃっていいのかなあ…。
●ちなみに、マンハイムの1部昇格のもう一つの可能性は、マンハイムが引き分けてパウリが7点以上の点差で負けること。この場合、フュルトが勝たないこととアーレンが2点以上の点差で勝たないことも条件になります。ま、そこまで考えても仕方ないかって感じですね。
●尚、降格の方ですが、1部ではボッフムとフランクフルトの降格が決まり、事実上ハッヒングとコットブスが最後の椅子を争っています。VfBにも理論上の可能性はまだ残されています。2部はケムニッツ、ウルム、シュトゥットガルター・キッカーズの降格が決定、最後の椅子はオスナブリュックとビーレフェルドの争いです。1部から降格してきたチームが2つも降格しちゃうとちょっとしゃれになりませんね。
■2001年5月12日(土)
●雲ひとつない快晴で気温も30度近くまで上がったサッカー日和の今日、僕はミュンガースドルフでの今季最終戦となるケルン×ブレーメンを見に行ってきました。まず15分にアイルトンのシュートがバーにはじかれたところをピサーロが頭で押し込み0-1。すぐにケルンがアーヴェラッツェの得点で1-1に追いついて前半を終わったものの、後半守備の乱れからアイルトンに立て続けに決められ、結局1-3で地元最終戦を終わりました。
●やっぱりピサーロとアイルトンのコンビネーションで攻めるブレーメンのゴール前の動きは華麗ですね。アイルトン速いし。でもバウマン、フリングス、エルンスト辺りにもうちょっと存在感が欲しいな。ヘルツォークは悪くなかったような気がしたが。
●まあ、ケルンとしては今季の目標はまず「降格しないこと」ですから、UEFAも狙える中位というのは悪くない成績で、まあ成功したシーズンだったということなんでしょう。来季はもはやミュンガースドルフのシーズン・チケットは買うつもりがないので、今日が最後の観戦だと思います。かなり欠席したので元が取れたかどうかかなり怪しいですが、おかげでバイエルンもレバークーゼンも見られたし、まあ、よかったですね。
●今日は最終戦だからか、異常にお天気がよかったからなのか、4万人を越える大入りでチケットは売り切れだったとか。ちょっと気候がよくなるとみんな浮かれて出てくるからなあ。いいけどさ。
●で、第33節の結果なんですが、バイエルンが勝ってシャルケが負けたため首位が入れ替わりました(勝ち点差3)。得失点差ではシャルケが上回っているため、最終節にバイエルンが負けてシャルケが勝つとシャルケが優勝するんですが、逆に言えばそれ以外の結果だとバイエルンが優勝ということになります。なんだ、つまんないの。尚、最終節、バイエルンはハンブルグに遠征、シャルケは地元にハッヒングを迎えます。
●ミュンヘンでは試合開始早々にラウテルンのロクヴェンツが見事なヘディングを決めて1-0とバイエルンをリードしたんですが、ミュンガースドルフの電光掲示板にバイエルン0-1ラウテルンという途中経過が映し出された途端、歓声と拍手が。でも、試合終了直前にVfB1-0シャルケとバイエルン2-1ラウテルンという経過がほとんど同時に入ってきて、場内は悲鳴とブーイングに包まれました。そんなのケルンには関係ないじゃん、と思うんですが。別にみんなシャルケを応援している訳じゃなくて、要はバイエルンに優勝して欲しくないだけということですな。
●2部の試合は明日全部まとめてやります。マンハイムは水曜日になんと5-0でウルムに勝ち、かろうじて昇格レースにぶら下がっている訳ですが、得失点差のことなどを考えると、マンハイムは残り2試合を両方勝った上で、3位のパウリが残り2試合を1敗1分または2敗というひどい成績を収めるのを待つしかないという状態であり、なかなか現実には厳しいものがありますね。
●一方、グラードバッハは、明日勝てば1試合を残して昇格が確定します(引き分けでも得失点差を考えると実質的には確定するけど)。アウェイで相手はフュルトですが、フュルトはマンハイムと昇格を争っているチームのひとつでもあり、ここは是非グラードバッハに気持ちよく勝ってもらいたいところ。尚、僕の今シーズン最終観戦は来週日曜日のグラードバッハ×ケムニッツです。
■2001年5月6日(日)
●さて、今週はケルンもグラードバッハもアウェイのため、僕個人としては現地観戦が何もない週末なんですが、シーズンも終盤に入りなかなか厳しい戦いが展開されています。まずレバークーゼン×バイエルンは終了間際にサンタ・クルーズのヘディングが決まりバイエルンが1-0と勝ちを拾いました。レバークーゼンはこれで今季の優勝はまず絶望ですね。残念です。
●シャルケは地元でヴォルフスブルグと対戦、ザンド、ムペンザ両巨頭が1ゴールずつ決める律儀さで2-1と手堅く勝ちました。メラー、ベーメ辺りから出たボールをザンドとムペンザの絶妙のコンビネーションで流し込むという必殺のパターンを持っているところが今季のシャルケの強さでしょうか。アザモアもいるしね。なんか自信持ってるよな。
●ドルトムントは地元でVfBを迎えましたがスコアレスドローでこちらも優勝戦線からは脱落。残り2試合で結局バイエルンとシャルケが優勝を争う格好になりました。尚、フランクフルトに0-3と完敗したボッフムは、わずか1シーズンにして降格が決まってしまいました。僕としてはボッフムってどうも印象の薄いどうでもいいチームなんですが。
●逆に2部ではニュルンベルグがマインツに勝ち、2試合を残して1部昇格を決めました。ま、ニュルンベルグもボッフムも1部と2部との往復という意味ではあまり目新しくはない名前ですが。
●我がマンハイムは今節なぜか水曜日に試合が入っています。どのみち残り3試合を全部勝って、昇格を争っているパウリ、フュルト、アーレンの取りこぼしを待つしかない訳ですが、そのパウリは土曜日にアーヘンで1-0、フュルトは今日ビーレフェルドで1-1。アーレンは洪水のためスタジアムが水浸しで試合が水曜日に順延になりました。マンハイムとしては何としても水曜日、地元でウルムに勝って3位と勝ち点差3をキープしたいところ、ていうかそれしかあり得ないですね。
●昨日はデュッセルドルフのスポーツ・ファンショップに入ってみたんですが、各チームのユニフォームやグッズがたくさんあって楽しかったです。ユニフォームは来シーズン用の新デザインが出たら考えようと思いました、いや、子供にね。あとグラードバッハが1部昇格を果たしたあかつきには、ベケルベルグのシーズン・チケットをまた1年買うつもり。ケルンは見送ります。両方だと見に行けない試合が多くてロスが出る。マンハイムが1部昇格を果たしたら衛星デジタル放送に加入します。
●あ、そうそう、そういえば火曜日のチャンピオンズ・リーグ、レアル・マドリッド×バイエルン・ミュンヘンは皆さんご存知のことと思いますがエルバーさん(日本名エウベルさん)のゴールでバイエルンが驚きの勝利を収めました。ふだんは「バイエルン負けろ」と念じながら見ていることの多い僕ですが、チャンピオンズ・リーグだとさすがにバイエルンを応援してしまうところがもはや半分ドイツ人でしょうか。作家の村上龍さんがメルマガ「JMM」でこの試合についてというかカーンについて書いてました。
●ところでこのコーナー、シーズン終わったらどうしよう…。