■2000年10月29日(日)
●ケルン×VfB、やっぱり見に行けばよかったかな。結構面白い試合だったもんな。盛り上がっただろうな。上司のお土産に期待しよう。
●全国2千万人(推定)のSVヴァルドホフ・マンハイム・ファンの皆さん、お待たせしました。今週のマンハイムはホームでグラードバッハと対戦、何と4-0で完勝してしまいました。僕としてはグラードバッハもひいきにしている訳であり苦しい心境ですが、とにかくヴァルドホフにとってこの1勝は大きい。これで一気に9位、順位表の上半分ですよ、あなた。ああ、これも見に行きたかった。逆にグラードバッハはこれで3連敗、10位に転落してしまいました。マズいよ、これは。
●マンハイムは途中からヴィンチェも出場、リヒトもようやくゴールを決めたし、チーム状態は上向いてきたと思います。10試合を終えて4勝3敗3分はまったく悪くない。現実的な目標としてはやはり2部の中位に安定した位置を占めることでしょうが、何とか昇格を目指してがんばって欲しいもんですな。現在のベスト・メンバーは、
ホレリート
シセ サントス ブカディダ パシエカ
モンテロ ヴィンチェ カティッチ
クラウシュ ヴァタ リヒト
ってとこかと思うけど(そんなこと書いてもだれも分からないと思いつつ)、これじゃキースもプロッツェルもヴコティッチもレームも控えだし、昨年のU-18代表トリオ(バリッチ、フィカート、テバー)もいるし、ああ、なんてぜいたくな悩み。でもこの中にドイツ人て何人いるんだろ。
■2000年10月28日(土)
●今日はバイエルンがヴェーザーでブレーメンとスコアレス・ドローでしたが、これを追うシャルケ×レバークーゼンも引き分け、ドルトムントはラウテルンに終了間際に突き放されて今季ホーム3敗目というつき合いのよさ。ともかく上位はダンゴ状態となっており、首位バイエルンから6位のドルトムントまで勝点差は3。明日のヘルタ次第ではありますが、なかなか面白いですな。
●VfBの至宝、パブロ・ティアムが今季終了後にバイエルンに移籍するのは確実なようです。まあ、来季もたぶんCLとリーガを並行して戦わねばならず、そのどちらにもそれなりの結果を求められるバイエルンとしては、2チームできちゃうくらいの層の厚さは必要なんでしょう。僕としてはVfBは嫌いなチームじゃないので残念ですが、まあ、脚光を浴びてしかるべき選手なのでバイエルンはいいかもしれない。
●ところで、昨日「更新履歴」にもちょっと書いたんだけど、Jリーグの福岡がカップ戦を「ベスト・メンバー」で戦わなかったということでおとがめを受けた件、それならアジア・カップ1次リーグ最終戦の日本はどうなんだという気が僕としては強くする訳ですが。ベストを尽くさないのは相手に失礼だ、スポーツマンシップにもとるというならあれだって十分失礼でしょう。協会はどう釈明するんでしょうか。
■2000年10月27日(金)
●水曜日にはチャンピオンズ・リーグ、レバークーゼンがモスクワに1-0で勝ちました。押し込み屋キルステンが不発でしんどい試合展開でしたが、バラックがFKからあげた1点を守りきり、Aグループ3位が確定。2次リーグ進出はならず、UEFAカップにまわることに。ひどい雨の中の試合でした。
●あと、UEFAカップの方の詳しい結果はしかるべきサイトでご確認下さい(自分で見に行くのが面倒くさい)。kicker onlineかDFB公式サイト辺りが手っ取り早いでしょう。ブレーメンとヘルタは勝ち、1860とVfBはともにアウェイで負けてしまいました。UEFAカップって結構早い時間からやったりするから見逃しちゃうんだよな。昨日は3試合あったけど、一番時間の遅かったハルムシュタット(仮)×1860の残り30分だけかろうじて見た。
●今日のリーガ、コットブスがホームでボッフムに2-0。2部ではニュルンベルグが同じくホームでケムニッツを3-1で下し首位を独走、ロイトリンゲン×ビーレフェルドは3-2で、引き分けに賭けた僕を見事に裏切ってくれました。コットブスとニュルンベルグは当てたのになあ。
●ダウムの自宅とクラブ・ハウスに当局の捜索が入ったとデュッセルドルフの新聞Rheinische Postのサイトに書いてあった。
●今週末はケルン×VfB。ヒルデブランド、マイスナー、ザイツ、バラコフ、ゲルバー、話題のティアムなど、僕的にはVfBはひそかなフェイバリットであったりもする訳ですが、試合が日曜日の夕方から夜なので、上司に譲ってあげました。何かお土産買ってきてくれるかな。ところでティアムは本当にバイエルンに行くのかね。なんか補強の仕方が読売的だよな。
■2000年10月24日(火)
●今週のキッカー・アンケートは「次の代表監督はだれがいいか」です。みんなウリ・ヘネスに投票しよう。理由? 「人を見る目があるようだから(Weil er die Menschlichkeit gut kennt.)」。
●昨日は雨の中ベケルベルグにグラードバッハ×アーレンを見に行ってきましたが、情けないことに1-2で負けてしまいました。初めっからボールは完全に支配しているのにまったく工夫のみられない攻撃で得点が入らないありがちなパターン。サイドからのクロスもまったく狙いが定まらずむなしく場外となることがしばしばで、前半は0-0のまま。後半アサニンがFKを直接決めて1-0とリードしたものの、カウンターで立て続けに2点を許し、気がつけばすべては引いて守ってカウンターに賭けるというアーレンのごく正しいアウェイ・ゲーム戦略にまんまと乗せられたかという試合でした。
●一緒に行ったドイツ人によれば、グラードバッハは中盤に人がいない、みんな上がっちゃって、敵のカウンターのときも戻りが遅すぎ。これでグラードバッハは2連敗、勝ち点13でマンハイムと1しか違わないんだもんな。痛い敗戦でした。来週はマンハイム×グラードバッハという個人的な好カードなんですがね。マンハイムは遠いしな。
●さて、今日のチャンピオンズ・リーグ、ユヴェントス×ハンブルグは何と恐ろしいことにHSVが3-1で勝ってしまいました。ジダン、ダヴィッズがともに退場という荒れた試合でしたが、アウェイでも攻撃サッカーを捨てないパゲルスドルフ監督の姿勢は実にすがすがしい。でも賭けはおかげで外してしまいました。ちなみにこの試合のオッズは、1.30-3.40-5.40。左から順にユーヴェの勝ち、引き分け、HSVの勝ちに賭けて当たった場合の倍率です。5.40倍を逃したのは痛かった。
●バイエルンはヘルシンボルグとスコアレス・ドローでした。確かこれで勝ち抜け確定だったと思うけど…。
●UEFAカップ、ラウテルンは昨日の試合でイラクリス・サロニキ(仮)に3-1で勝ちました(アウェイ)。今日はブレーメンがRCゲンク(仮)とやったはずなんですが結果を未確認です。すいませんがしかるべきサイトで確認して下さい。録画しとけばよかった。せっかくテレビを大きいのに買い換えたのに…。
■2000年10月22日(日)
●今日はシャルケ04がフライブルグに負け、首位をバイエルンに明け渡しました。他は監督が交代してから異様に調子のいいハンザ・ロストックがアウェイでボッフムに2-1と逆転勝ち。ちなみにロストックがブンデスリーガのアウェイの試合で逆転したのは9年ぶりだとか…。
●で、一夜明けたダウム騒動、何だかコメントするのは気が進まないが、そもそも7月にダウムを次期代表監督と決める時点でクリアにするべきだった問題。その時には何も言わず今頃騒ぎ出したウリ・ヘネスや、騒ぎになってからダウムを守ろうとしなかった「タスク・フォース」に対する不信感を僕は拭えません。いったん責任をもってダウムを次期監督に決めた以上、それに対する批判はDFB、タスク・フォースに対する批判だと受け止めるのが筋のはず。
●ダウムがコカインをやっていたというのが事実だとしても、今回のことの成り行きは何だかハメられたというか狙い撃ちにされたという感じが強い。サッカーの指導能力があるかどうかということと、人格的に立派な人かどうかということはまったく無関係ではないにせよ一応別の問題のはず。このままダウムという有為な人材が葬り去られるのは実に惜しいと思うんですが。コカイン問題に早く幕引きをして、早期に現場復帰して欲しいです。
●現実的にはクスリを抜いてから公式機関の検査を受け直し、クリーンになったというお墨付きをもらってから、縁のあるトルコ・リーグ辺りで監督の職を探すのがいいのでは。
●ルディ・フェラーはレバークーゼンの監督に専念するべきでしょう。ていうか監督ライセンスないけど。代表は話を混ぜっ返した連中に責任をもってフォローして欲しいですが、かといってメチャクチャにされても困るので、スキベを前面に出す格好で予定通り来年の5月まではフェラー+スキベ組に持ちこたえてもらい、その間にみんなでよくよく話し合った方がいいんじゃないですか。ヒッツフェルド供出も含めて。ウリ・ヘネス監督っていうのはどうだ。
■2000年10月21日(土)
●ドイツ代表の次期監督に内定していた現レバークーゼン監督のクリストフ・ダウム氏ですが、バイエルン・ミュンヘンのマネージャー、ウリ・ヘネスから「コカインやってる野郎に代表監督なんて任せらんねえよ」という攻撃を受け、「そんなに言うなら白黒つけてやろうじゃねえか」とばかりに受けて立った毛髪検査の結果、コカイン陽性と出てしまったそうで。どうするよ、ダウム。サッカーの指導に監督のコカイン歴は関係ない、と開き直ってみるか、この際…。
●注目のミュンヘン・ダービー(ちなみにドイツ語では正確にはMuenchener Derby、ミュンへナー・ダービーと呼ばれます、念のため)ですが、バイエルンが3-1で勝ち、昨年の雪辱を果たしました。
●2部のグロイター・フュルト×ニュルンベルグは当然首位ニュルンベルグの勝ちだろうと踏んでいたら0-0の引き分け。よく考えたらこれもダービーだったんだよな(フュルトはニュルンベルグ郊外にあるらしい)。フュルトもいつになく熱かったし。それにしてもニュルンベルグはこれで開幕9試合負けなし、7勝2分で圧倒的な首位です。
●尚、注目のレバークーゼン×ドルトムントはこれを書いている時点ではまだ終わっていません。明日書きます。あしからず。
■2000年10月20日(金)
●ブンデスリーガ第9節、の話をする前に一応チャンピオンズ・リーグ1次ラウンド第4日程の結果ですが、バイエルンは3分のサリハミジッチと89分のセルジオで2-0とパリ・サンジェルマンを下しました。あんまり真面目に見てなかったけど、いまいち盛り上がりに欠ける試合だったように思います。HSVはアウェイでパナシナイコスとスコアレス・ドロー。こっちはダイジェスト放映でしたがそれすらほとんど見てなかったんで。
●という訳でHSVの1次リーグ勝ち抜けの可能性はほとんど理論上だけのものになりました。バイエルンはさすがにF組のトップですが、まだまだ本調子とは言えません。結局エフェンベルグ頼みなのかという感じ。今週のダービーはどんなもんでしょう。去年は1860が2つとも勝って大騒ぎだったよな、確か。
●で、ブンデス第9節。1部はラウテルンがホームでブレーメンを2-0と撃破、ブレーメ新監督のホーム・デビューを飾りました。ま、監督が偉いというよりは気分が変わったということだと思いますがね、とりあえず。ブレーメンは再三の好機もラウテルンのGKコッホに阻まれ得点できませんでした。
●2部の方は2試合。ケムニッツ×パウリは0-1の劣勢からパウリが後半3点を上げて逆転しました。そしてもう1試合、全国2千万人(推定)SVヴァルドホフ・マンハイム・ファンの皆さん、ビーレフェルド×マンハイムはスコアレス・ドローに終わりました。4位のビーレフェルド相手にアウェイで引き分けは結果としては悪くないけど、試合は技術的にもモチベーション的にも完全に押してたんだから勝つべきでした。ゴール前の勝負強さがない。
●リヒトは今日もいい働きをしていましたが、やはり日替わりヒーローが出ないと勝てないところが辛い。まあ、たぶん次の試合ではヴィンチェが復帰できるだろうし、状態は上向いていると思うのでがんばりたいところですね。もっとも次はホームとはいえ相手はグラードバッハ。僕としては応援が辛い組み合わせでもありますが、やはりここはマンハイムに勝ってもらうしかない。そのためには今週グラードバッハはホームでアーレンにきちんと勝っておくべし。
●ところでビーレフェルドのGKチューコ(仮)は自分のチームのファンにブーイングされたのに腹を立て、自らグラブを外しユニホームを脱いで勝手に交替してしまいました。ビーレフェルドは監督を更迭したばかりだし、やっぱり勝っとくべき試合だったよな、マンハイムとしては。おかげでくじも外しました。ラウテルンの勝ちとパウリのアウェイ勝ちは当てたのになあ…。
■2000年10月17日(火)
●チャンピオンズ・リーグ、レアル・マドリッド×バイエル・レバークーゼンは5-3でレアルが勝ちました。レバークーゼンは2度追いついたんですがディフェンスに穴が多くツーバービューラーの動きも冴えず、1次リーグ突破は困難になりました。何もノイヴィルとラメロウをセットでリンクとポンテに替えることないんじゃないですか。
●あと、ツーバービューラー要らない。マティセックに戻そう。ダイジェストなんで確かなことは言えませんがノイヴィル、バラックは悪くなかった。ノヴォトニーも。先方ではさすがに老け顔のフィゴさんががんばっていらっしゃいました。あの顔でオレより7歳年下はないだろうって感じ。ラウルさんもゴールを決めてらっしゃいましたよ。
●それにしてもこの試合がどうして11時15分からのダイジェストなのかな。早く始まったらマズいと思ってテレビを先につけておいたら、見なくていい「Big Brother」なんか見ちゃったよ。ちなみにスタジオ・コメンテーターはベルティ・フォクツでした、どうでもいいけど。
■2000年10月16日(月)
●ニュルンベルグ×グラードバッハは2-1でニュルンベルグが勝ち、通算成績を7勝1分としました。この成績はもちろん圧倒的な首位。2位には既に勝ち点6の差がついています。グラードバッハはこの試合に勝てばニュルンベルグに勝ち点差3の2位に浮上するはずだったのですが。試合運びは悪くなかったけど力及ばずというところでしょうか。ここまで3勝1敗4分と負けが少ないのはいいけど勝ちも少なくて苦しいです。
●明日はチャンピオンズ・リーグ、レアル×レバークーゼン、水曜日は同じくアテネ×HSV、バイエルン×PSGです。レバークーゼンはここで勝たないと後がないですが、アウェイでレアルは厳しいですね。ノイヴィルのがんばりに期待しましょう。HSVはさらに厳しい状況ですが、まあ、勝つしかないでしょう。バイエルンもこの辺で態勢を立て直さないとチーム的に苦しい。ホームなのでがんばって欲しいです。他にもラツィオ×アーセナル、ACミラノ×バルサ、ラ・コルーニャ×ユーヴェなど、見どころ多いですね。
■2000年10月15日(日)
●今日は1部の残り2試合と、2部の4試合が行われました。結果はここで確認して下さい。まあ、特にこれといって取り上げるほどのこともなかったです。そうそう、徴兵検査の召喚状がきているというベルリンのダイスラー君(20)ですが、今日は1得点をあげたもののイエロー2枚で退場になってしまいました。別に極悪のファウルでもなかったと思うんだけどね。
●全国2千万人(推定)のSVヴァルドホフ・マンハイム・ファンの皆さん、今日の「Bild am Sonntag」による試合評をどうぞ。
「ほんの少し走ってほんの少し闘うだけ。ヴァルドホフ・マンハイムにとって、ブンデスリーガから降格してきたMSVデュイスブルグを1-0で破り、深刻な危機に陥れるにはそれで十分だった。MSVの監督ヴォルフガング・フランクが達した結論は淋しいものだ。『我々のやろうとしたことは何一つ成功しなかった』。昇格の筆頭候補が降格争い。いまやレギオナルリーガ落ちさえ差し迫っているのだ。フランク監督危うし? 事実は、許される負け数はともかくもうほとんど残っていないということ。彼は自認する。『こんな試合の後じゃ当然プレッシャーは感じるよ』。一方マンハイムでは陽光が射し始めた。ウヴェ・ラポルダー監督談、『ヴァタとヴィンチェという最高の選手を2人も欠きながら我々は大変強くなった』」
という訳で、世間の論調は「不甲斐ないデュイスブルグ」に関するものが大半のようです。ヴァルドホフの情報はオフィシャル・サイトがまったくの更新停止状態なので、ファンサイト「Waldhof Online」か、マンハイムの日刊紙「Mannheimer Morgen」のサイトでどうぞ。いや、もちろんドイツ語ですが。
●明日は2部のニュルンベルグ×グラードバッハがDSFで生中継です。グラードバッハは昇格争いに残るためには落とせない一戦。
■2000年10月14日(土)
●まずは現地観戦したケルン×ボッフム。ケルンが攻めながらも決め手に欠ける展開で、0-0は勘弁してくれよと思い始めた矢先、82分にティムが流れ玉をフリーで慎重に決めて1-0、86分にはクルトがポストに嫌われたボールを押し込んで2-0、と、終わってみれば何とか形になっていてよかった。終盤に点が入って勝つと気分いいしね。
●内容的には前回観戦したバイエルン戦の方がよかったような気もしたが、まあ、ボールへの食いつき、闘争心という点では及第点でしょう。ただやはり決定的に視野が狭く、ガラ空きの逆サイドにボールを出すとかフリーのFWを走らせるというクリエイティビティはほとんど見られなかった。特に両サイド、コーナーを頂点にした20m×20mの直角二等辺三角形の部分がまったく使えていないので、敵のDFを随分守りやすくさせている。
●なんでそんな密集した無理筋の中央に持ち込むかな〜、とか、なんでちんたら横に走るかな〜、とかそんな感じ。ボールをキープしたまま敵ゴール前を右から左へシュートも打たずに横切ってスタンドから「打たんかい」と指摘されていたヤツもいたもんな。あと、前から言ってるけど、ボールを持ったときの攻め上がりが遅い。遅すぎる。泣けてくる。この辺が昇格チームの限界か。
●ところでこの試合、昨日「シーズン・チケットを持っているのでなければ決して足を運ばないような試合」と形容したのですが、なんと公式入場者数33,500人と、Jならトップ・レベルの動員でした。僕なんか会社の同僚とバッタリ会っちゃったもんな。1.FCケルンの根強い人気+ボッフムが地理的に近いということでしょう。
●で、今日の大笑いはなんと言っても球界の盟主バイエルン・ミュンヘンでしょう。敵地とは言え最下位の昇格チーム、エナギー・コットブスに0-1と完敗。試合内容も結構コットブスが押していた様子で、どうしちゃったの、バイエルン、って感じのリーグ2連敗、チャンピオンズ・リーグのPSG戦を入れると公式戦3連敗という前人未踏(大げさ)の大惨事ですな。このまま昨季のBVBみたいにならないことをお祈りいたします。
●ところで、このコットブス1-0バイエルンの途中経過がミュンガースドルフのスクリーンに映し出された途端、大きなどよめきと拍手が…。それはコットブスに対する率直な称賛なのか、あるいはアンチ・バイエルンがそれほど多いということなのか。ところでコットブスの本拠地の名前は「Stadion der Freundschaft」、「友好のスタジアム」ってそれは旧東独時代の名前ですか。
●その他の結果ではレバークーゼンが歴史的に相性の悪いヴェーザー・スタジアムで2-0のリードを守れずに3-3の引き分け(交替枠を使い切ってからツーバービューラーが退場になっちゃったのでツィフコビッチが急遽GKに、昨季のタルナートを思い出しますな)、ラウテルンは監督が代わった途端に4-0と1860に圧勝、ってところが話題でしょうか。監督が代わってダメダメのチームが急にウソみたいに勝ち始めるのはよくあることですが(どこかの代表もか…)、それって監督の戦術云々より選手のモチベーションの問題でしょうかね、やっぱり。
■2000年10月13日(金)
●さて、先週のW杯予選以来更新をサボっていた訳ですが、その間、まず月曜日に次期代表監督のダウムさんが記者会見で「筋が違うような気はするが文句があるなら毛髪検査でも検尿でも採血でも何でもやってやる」と表明、翌日にはバイエルンのマネージャーであり騒動の張本人であるヘネスさんが「オレは新聞報道の感想を述べただけ、メディアが勝手に騒いでるんだ」と苦しい言い訳をして全独の反感を買い、さらに翌日にはW杯予選第3日程(ドイツは休み)でイングランドがフィンランドと0-0の淋しい引き分けで予選9組最下位と低迷、とそれなりに激動の1週間でした。
●イングランド(勝ち点1)はアルバニア(同3)より下なんだもんな。ドイツは2試合消化で勝ち点6と単独首位です。W杯予選、次の試合は来年3月下旬。
●で、今日は2週間ぶりのブンデスリーガ。まず1部の方はドルトムント×フライブルグの1試合が行われました。BVBは圧倒的に攻めながら得点のないイヤ〜な感じの試合展開でしたが、83分、ゴール前の密集からハインリッヒが押し込んでそのまま逃げ切りました。レイナが再三シュートを放ちましたがポストに嫌われる+ゴルツの好セーブで得点ならなかったのは残念。BVBはこれで暫定首位、5勝2敗1分は立派な成績ではないでしょうか。
●2部の方は2試合。アーヘン×ケムニッツは1-2で(僕の)予想を裏切ってケムニッツが勝ってしまいました。
●全国2千万人(推定)のSVヴァルドホフ・マンハイム・ファンの皆さん、お待たせしました。今日のマンハイムは地元カール・ベンツ・スタジアムで1部から降格してきた強豪デュイスブルグと対戦しました。試合は前半にカティッチがリヒトのアシストから決めたファイン・ゴールを守りきり1-0でマンハイムが快勝、通算成績を3勝3敗2分として暫定8位に上がりました。あの押し具合から考えればあと2点くらい入っていてもおかしくなかったですが、まあ、司令塔ヴィンチェと押し込み屋ヴァタを欠いての勝利はそれだけでオッケーでしょう。
●明日は一応ミュンガースドルフにケルン×ボッフムというシーズン・チケットを持っているのでなければ決して足を運ばないような試合を見に行く予定ですが不確定。
■2000年10月7日(土)
●W杯予選、イングランド×ドイツは恐ろしいことに1-0でドイツが勝ってしまいました。14分にハマンがFKを直接決めた1点を結局最後まで守り通した訳なんですが、格下相手の取りこぼしがないならアウェイのイングランド戦は引き分けでいいと思っていた僕にとってはうれしい誤算。W杯予選2連勝は今後の展望としても大きな前進ですね。ただ、これでダウム不要・フェラー続投論をまた言い出すヤツがいると不愉快だな、と。
●内容もアウェイとは思えないほどドイツが優勢。アグレッシブさでは完全にイングランドをしのいでいたと思います。右サイドのダイスラー、中盤のハマン、バラック(但し前半限定)、それから今やワールド・クラスといっていいノボトニー。ショルも今日はゴールにつながりませんでしたが動きはよかった。逆にいただけなかったのはビアホフ。もともと敵の甘いパスをカットして切り込むようなタイプではないと思うけど、それにしても見送りが多すぎないか。もうちょっと走れよ、って感じ。
●あと、リンケさんも悪くなかった。でも、リンケさんてどうしていつも口が半開きなんですか。何か理由があるんですか。
●それに対してイングランドは本当に精彩を欠きましたね。FWにはまったく凄みがないし、プレッシャーも甘い、パスは緩い。何度か危ういシーンもあるにはありましたがカーンさんがセーブしてくれたし、ドイツのDFが完全に抜かれてしまうシーンはほとんどなかったんじゃないかな。このままじゃ予選勝ち抜けないぜ。特に第一日程が休みで出遅れの初戦をホームで落としたのは星勘定的に辛い。ま、日本にイングランドが来ないのはフーリガン対策としては好ましいかもしれませんが…。
●ただ、ドイツにも課題がない訳ではありません。まずボールを支配しながらなかなか決定的な形が作れない。やっぱりエース・ストライカーが固定しないので攻撃パターンが定まらないということですね。あと、パスを交換しながらラインを押し上げて行くというオーソドックスなやり方はいいとして、カウンターの形になったときのスピード、怖さがない。リーガでキルステンが見せるような、どんな形でもとにかくオレが決めてやるというような気迫、頼りになるアニキ的な存在感が欲しいところです。パス出しにももう少しクリエイティビティがあってもいいように思いました。
●11日の予選第3日程はドイツはお休みです(グループが5チームなので日程ごとに1チームが交替で休み)。今日ギリシャがフィンランドに勝ったので、第3日程を終わっても、2試合消化のドイツを勝ち点で上回るチームはないという有利な状況になりました。気は早いが今日の勝利でぐっと来日が近づいたということですね。
■2000年10月6日(金)
●ドイツ・サッカー・ファンの皆さん、気になるU-21、イングランド×ドイツですが、1-1で引き分けました。前半ロスタイムにFKから1-0とリードを許したものの、後半62分に敵がコルツィニーツへのファウルで一人退場、その後は押し気味に試合を進め、82分にCKから敵GKのセーブしたこぼれ球をブレーメンのエルンストが押し込み、そのままドローに持ち込みました。
●イングランドで引き分け、1ポイントをゲットは結果としては悪くないですが、内容は決してよくない。まず視野が全然狭くてみんな自分から半径10メートル程度の中でしかボールを動かせず、スペースがまったく使えていないし、味方の追いつけるギリギリのところにパスを出すなんてこともできる訳がないという状態。攻撃は右サイドからのワンパターン、無理な中央への切り込み、緩いパス、上がりは遅いしコンビネーションもよくない。とにかく全体の見えてるヤツがいない。
●前半には敵CKからのシュートをポストについたDFがクリアしたシーンがありましたが、あれは本当は完全に入ってた。終了間際にも同じような怪しいシーンがあった。敵が一人少なくなってからは、あれっ?と思うくらいスカスカになってボールを持たせてもらえましたが、全般にイングランドの方が動きもよく当たりも強く、本当は3-1くらいで負けてても文句の言えなかった試合。引き分けでラッキーでした。明日のA代表を控えてちょっと暗い気持ちになりました。
■2000年10月5日(木)
●最近サボっています。月曜日の2部リーグ、ビーレフェルド×ニュルンベルグはニュルンベルグが2-1で勝ち、首位独走の状態。ニュルンベルグ、グラードバッハ、マンハイムで来季昇格しようというのは甘い幻想。
●週末にW杯予選を控え今週は各国リーグはお休み。昨日はW杯予選のない前回優勝国フランスがカメルーンとテスト・マッチをやっているのをちらっと見ましたが、ジダンが見当たらなかったぞ。あの頭だから出てればすぐ分かると思うんだがなあ。ジョルカエフも出てなかったしアネルカもいないような気がした。アンリはいたけど。あとリザラズか。リザラズいいよな、さすがに。
●我がドイツですが、代表はともかく、時期監督のダウムさんを巡る場外の騒ぎが激しくなっています。ダウムのあのいっちゃってる目は確かに怖いものがあるが。この騒ぎについての詳細はBVBファンボードでチェックして下さい。
●で、代表の方は土曜日にイングランド戦です。「kicker」の予想メンバーは、
カーン
レーマー ノボトニー リンケ ツィーゲ
ダイスラー ハマン バラック ボーデ
ヤンカー ショル
だったっけ。「kicker」会社に置いてきちゃったからよく覚えてない(onlineまで探しに行くのも面倒くさいし)。僕としてはラメロウとノイヴィルを出して欲しいんだけど、リンケさんてそんなにすごい人なのかなあ。バベルさん(代表辞退中)共々僕的には疑問が残るんですが。あと、ビアホフはベンチですな。後半から出してここ一番のゴールを頭で決めてもらおうと考えているのは正しいです、フェラーさん。それからリンクも残り10分のジョーカーでしょう。
●明日はとりあえずU-21ですが、ヒルデブランド君は怪我でお休み、代わりにバイエルンのサブ、ヴェセルズ君がGKの様子。ヘルタ戦でアルヴェスの52メートル・ゴールを許したケルンのGKプレールは精神的ショックが大きいので控えだとかなんとか。引き続きメツェルダー君、ビエロフカ君、ヴィリ君辺りに注目でしょうか。ティムはよ、もうちょっとしっかりやってくれよって感じ。ミュンガースドルフでも全然存在感ないんだよ、君。あ、コルツィニーツは出るのかな、今回は(これも「kicker」が手許にないので真相は藪の中)。ところでヒルデブランドにマンUが興味を示してるって本当?
■2000年10月1日(日)
●今日の大笑いはヴォルフスブルグのライトマイヤーさん。味方のバックパスを処理しようとして豪快に空振りし、ボールはそのまま自陣のゴールへ。VfBに先制を許し、2-2とこれがなければ勝ってたはずの試合を引き分けにしてしまいましたとさ。ま、長くやってればそういうこともあるわな。これも勲章ですね。
●「何年経っても話に出てくるゴールというのがあるが、昨日ベルリンのオリンピック・スタジアムにいた人はまさにそういうゴールを目にすることになった」というのは今日の「Bild am Sonntag」の論評。写真入りで昨日のアルヴェスのスーパー・ゴールを解説していました。今日の「ran」他のスポーツ・ニュースでも何度か流れてたけどやっぱりすごい。ケルンのGKプレールを責める声もあるけどそれは酷でしょう。ここは素直にアルヴェスをほめてやりましょう、パチパチ。
●今日のその他の試合結果は別途こちらをご覧下さい。僕はこれから「永遠の仔」の下巻を読みますので今日はこれで失礼します。