logo Silverboy Club Music Award 2001


パンパカパーン、皆さん、こんにちは。今年も Silverboy Club Music Award の季節が巡って参りました。このアワードは2001年にリリースされたアルバムの中から、僕が聴いて高いスコアをつけたものを順に整理して発表するというものなんですが、これも今年で3回目という由緒あるイベントになりました。

では、早速発表したいんですが、今年は最高のスコアリングをマークしたアルバムが3枚ありました。「THE GUNMAN AND OTHER STORIES / Prefab Sprout」、「RINGS AROUND THE WORLD / Super Furry Animals」そして「LOVE IS HERE / Starsailor」です。同点1位なんですけど、大賞は1枚に絞りたいということで厳正なる審査の結果、輝く Silverboy Club Music Award 第3回受賞者は、プリファブ・スプラウトに決まりました。おめでとうございます。パチパチパチ。パディ・マクアルンさん、もしこれをご覧でしたら喜びのコメントをお願いします。

プリファブは決してアップ・トゥ・デイトな存在ではありませんが、その目線の高さ、音楽的な完成度は高く評価されるべきだとの意見が大勢を占め、これまでの業績への評価も合わせて今回の授賞となりました。今年やっとかないと次作がいつになるか分からないからという意見もありました。2001年はプリファブの新譜リリースがあったというだけで幸せな年でした。

SFAは毎年コンスタントにレベルの高い作品を発表し続けている点で強く推す声もありましたが、むしろそれゆえに、今後引き続いての活躍を切望する意味からも今回は見送りという結果になりました。現在のシーンにあって彼らの存在が非常に貴重かつ大きなものであるとの認識では審査員一同問題なく一致しています。

スターセーラーはオーソドックスな音づくりの中に風格さえ感じさせるデビュー・アルバムで最高点をマークしました。彼らには新人賞を授与して次作を待ちたいと思います。同じく新人のストロークスも彼らに次ぐ高得点をマークしましたが、こちらにはベスト・ジャケット賞を授与したいと思います。

総評としては1年を代表するというほどの作品がなかった年のような気がしますね。僕自身としては結構楽しんでロックを聴いた1年だったと思います。2000年頃は、オレはもしかしたらレビューを書くために無理矢理ロックを聴いてるんじゃないかというオブセッションにとりつかれたりもしましたが、2001年はレビューを書くことがロックに向かい合う糸口になるならそれで構わないという割り切りができてきた。聴いてみて、それに対して自分の中から出てくる反応を見極め、それを言葉に写し取って行く、そういうことがまた楽しいと思えるようになってきたということかな。張り合いが出てきたと言ってもいいかもしれません。

反省点としてはやはりスコアリングがどうも真ん中辺りにかたまってしまったこと。理論的には10松〜1梅まで30段階あるはずなのに、実際には5〜6段階評価になっちゃってるんだよね。もう少し上下をきちんと使おう。確か去年もそう思った。

そんな訳で、個人的なロック体験としての第3回 Silverboy Club Music Award 大賞はプリファブ・スプラウトさんでした。それでは皆さん、また来年お目にかかりましょう。




選考結果

大賞 (評点1位)
THE GUNMAN AND OTHER STORIES Prefab Sprout
Prefab Sprout [選評] ある種の「拙さ」がロックの本質的な契機の一つだとすれば、これはもはやロックではないかもしれない。しかし、「高み」に向かって駆け昇り続けるその意志の強さとそれを下支えする音楽的な基礎体力の確かさにおいて彼らに勝る存在は簡単には見出しがたい。音楽が描き出せるものの限界を更新した穏やかな名作。

[評点] 8竹
 
次点 (評点1位)
RINGS AROUND THE WORLD Super Furry Animals
Super Furry Animals [選評] シャレの利かない世の中になり始めているとき、信頼できるのは自分の足が確かにどこかに接地しているという感覚しかあり得ない。大失業時代に「手に職がある」ということが決定的に重要なように、彼らにしかできない種類の音楽があるということが何より大切な彼らの武器だ。この音楽はもはや傍流ではない。

[評点] 8竹
 
新人賞 (評点1位)
LOVE IS HERE Starsailor
Starsailor [選評] むき出しのロックというものが21世紀にあってどれだけの力を持ち得るかという困難な問いかけに答えを出してしまったアルバム。仮想現実の時代にあっても、人を何かに駆り立てるためにモダン・テクノロジーは必ずしもマストではないということを彼らは示した。この初期衝動がどこまで彼らをドライブして行くのか。

[評点] 8竹
 
優秀賞 (評点4位・順不同)
REVEAL R.E.M.
THE INVISIBLE BAND Travis
AMNESIAC Radiohead
IS THAT IT The Strokes
WONDERLAND The Charlatans
HOW I LONG TO FEEL THAT SUMMER IN MY HEART Gorky's Zygotic Mynci
POINT Cornelius
 
ベスト・ジャケット賞
IS THAT IT The Strokes
The Strokes [選評] いやあ、単にスケベっぽくていいというだけなんですけど、画面全体に対する曲線の入り方とか、そこに革手袋をした手を添えるあたりはさすがにプロの仕事ですね。もちろん音の方もよかったです。

[評点] 8梅



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