Silverboy Club Music Award 2000 皆さん、こんにちは。という訳で、今年も「Silverboy Club Music Award」の季節がやって参りました。って、もう2001年の3月だけどさ、その辺はまあ目くじら立てないでさ、だって、2000年下期のディスク・レビューに手をつけたのが2月に入ってからなんだから。アワードができただけでもよしとしなくちゃね。 まず、このアワードの趣旨を説明すると、要は2000年リリースの洋楽アルバムの中から、僕のディスク・レビューで高いスコアリングを獲得したものを機械的にランク付けするだけということなんだけど、それでも1枚1枚のCDを個別にスコアリングしてたときとは別に、それらをまとめて並べてみて「ああ、オレは結局このアルバムにいちばん高い点をつけた訳か」という感慨は当然あって。それぞれのアルバムにスコアをつけるときは、できるだけ他のアルバムと比べずに、自分の中でこれは何点かということを考えるので、結果として、「ああ、あれより高くつけちゃったか」みたいなこともあるけど、それはそれで面白かったりもしてね。 あと、シャレの分からない人のために一応ことわっておくけど、アルバムにスコアをつけるのがナンセンスだということは百も承知。それでもごく私的に感じたインスピレーションみたいなものを一応の尺度に置き換えてみることはそれなりに面白くはあるんじゃないかということ。これはあくまで「個人的な体験」としてのスコアリングだということをご理解いただきたい次第。 で、輝く Silverboy Club Music Award 第2回受賞者は、ベル&セバスチャンのアルバム「Fold Your Hands Child, You Walk Like A Peasant」に決まりました。パチパチ。この長いタイトルは何とかして欲しいところではあり、また、初めから高い点をつけるつもりで聴いたという面は否めないものの、その期待を裏切らない水準を維持してくれたということで、ベルセバに栄冠を授与したいと思います。スチュワート・マードックさん、もしこれをご覧でしたら受賞のコメントをお願いします。 総評としては、個人的に2人目の子供が産まれて、大きな音でCDが聴きにくかった環境にあり、自分とロックとの距離感について考えた1年だった。自分にとってロックがどれだけ切実な経験かを問い直し、見つめ直した年とも言える。成熟とロックとの関係については盟友mine-Dとのバーチャル対談「Crazy Strawberry Lover」をご覧ください。新しいものにチャレンジする時間も感受性も体力も限定されてくる中で、自分をアップデートし続けることの困難さと、しかしだからこそそこから生まれてくる「あがき」の面白さを直視して行きたい。 そういう意味での今年の反省は、スコアリングが7〜8点台に偏っていること。これはもう少し下のレンジを上手く使ってメリハリのあるスコアリングを心がけたい。自分の心証にいまいち自信が持てないと、どうしても甘くつけがちなんだよな。ピシッと6点台つけないと。 そんな訳で、個人的なロック体験としての第2回 Silverboy Club Music Award 大賞はベルセバさんでした。それでは皆さん、また来年お目にかかりましょう。 【選考結果】
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