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35周年アニバーサリー・ツアー・ファイナル
2016.3.26 東京国際フォーラム


2016.12.21発売 DaisyMusic
POXX-29002 [CD(DVD付属)]

PRODUCER:
佐野元春
RECORDING & MIXING ENGINEER:
熊田好容

作詞・作曲:
佐野元春
シュガータイム
ジュジュ
優しい闇
La Vita e Bella
君を探している
 (The Coyote Band Version)

ワイルド・ハーツ
ヤング・ブラッズ
誰かが君のドアを叩いている
約束の橋
サムデイ
ロックンロール・ナイト
ヤング・フォーエバー
ニュー・エイジ
悲しきレイディオ〜メドレー



同名のライブ・ビデオ付属のCD。2006年のビデオ「星の下 路の上 2006.4.2 LIVE AT 東京国際フォーラム / HALL A」にも同様のCDが付属したことがあり、その際にはiPodなどで音源を自由に持ち出したい人のためのリッピング素材と説明されていたが、今回も同様の趣旨だろう。単独での発売なし。

タイトル通り2016年3月26日に東京国際フォーラムで行われた「35周年アニバーサリー・ツアー・ファイナル」から14曲を収録。ビデオ本編はライブ全曲にあたる35曲190分の大作だが、CDはそこから代表曲のみを収録した構成となった。それでも演奏時間は1時間16分。

オープニングからアンコールまで、ライブ全編からバランスよく選曲されており、『SOMEDAY』『Rock & Roll Night』『約束の橋』『Young Bloods』など代表曲もきちんと収録されているのは最大公約数として理解すべきところだろう。

ただ、最新譜「Blood Moon」からの曲が『優しい闇』のみ、『La Vita e Bella』を合わせてもコヨーテ・バンド以降が2曲というのは、最近の佐野の充実ぶりを考えるだにもったいない。何度も音源化されている「代表曲」はもういいから、バランスを崩してでもここ3作の曲を中心に構成して欲しかった。

ツアーの趣旨からして原曲に忠実なアレンジでの演奏がほとんどだが、「The Coyote Band Version」と銘打たれた『君を探している』のみヘヴィなギターの新アレンジ。貴重なテイクだがディランを意識した従来のフォーク・ロック・バージョンの方が素直に好きだ。

何度も通して聴き返すようなものではないが、記録としては価値あるものだろう。



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