logo 佐野元春 全12インチ・シングル解説

 




TONIGHT
佐野元春

Epic Sony
12・3H-118[12'] (1984.4.21)

TONIGHT (Special Extended Club Mix)
TONIGHT (Instrumental)

作詞・作曲・編曲:佐野元春
当時ニューヨークで流行しつつあったダンス・ミックスの手法を12インチ・シングルというメディアとともに日本に持ち込んだ先駆的なリリース。アナログ12インチ、45回転のマキシ・シングルとして発売された。7インチ・シングルも同時発売。

A面の『TONIGHT (Special Extended Club Mix)』はクラブのフロアで流されることを前提にリズムを強調、ノンストップで踊れるように編集によってサイズを延ばしたジョン・ポトカーによるリミックス。

2000年に発売されたアナログ2枚組のコンピレーション「Club Mix Collection 1984-1999」に収録された他、ともにアルバム「VISITORS」のスペシャル・パッケージである「VISITORS 20th Anniversary Edition」(2004年)、「VISITORS DELUXE EDITION」(2014年)に収録されCD化されている。オリジナル・バージョンはアルバム「VISITORS」に収録。

B面はミックスはクラブ・ミックスであるが、曲サイズはアルバム・バージョンに準じたインストルメンタル・バージョンである。未CD化でありこの12インチ・シングルでしか聴くことのできないもの。
 




COMPLICATION SHAKEDOWN
佐野元春

Epic Sony
12・3H-130[12'] (1984.6.21)

COMPLICATION SHAKEDOWN (Special Extended Club Mix)
WILD ON THE STREET (Special Extended Club Mix)

作詞・作曲・編曲:佐野元春
『TONIGHT』に続くアルバム「VISITORS」からの12インチ・シングル第2弾としてリリースされた。アナログ12インチ、45回転のマキシ・シングル。アメリカ他でも12インチシングルで発売された(本ページ末尾の囲み記事参照)。7インチ・シングルも同時発売。

両面ともにジョン・ポトカーによるリミックス。特に『COMPLICATION SHAKEDOWN』ではダンス・リミックスが楽曲にマッチしており、むしろこのミックスが本来のテイクという感じすらする。間奏にテレビの音声を取り込むなど実験的な試みも行われている。

両面とも2000年に発売されたアナログ2枚組のコンピレーション「Club Mix Collection 1984-1999」に収録された他、アルバム「VISITORS」のスペシャル・パッケージである「VISITORS 20th Anniversary Edition」(2004年)、「VISITORS DELUXE EDITION」(2014年)に収録されCD化された。オリジナル・バージョンはアルバム「VISITORS」に収録。
 




Young Bloods
佐野元春

Epic Sony
12・3H-158[12'] (1985.3.21)

Young Bloods (Special Dance Mix)
Young Bloods (7 inch Version N.Y. Mix)
Young Bloods (Instrumental)

作詞・作曲・編曲:佐野元春
1985年2月に発売された7インチ・シングルから約2か月遅れてリリースされたアナログ12インチ。33回転であり、12インチ・シングルというよりは「曲数の少ないLP」。アルバム「Café Bohemia」にもミックス違いで収められたナンバー。

ジャック・ヌーバーによるリミックス。キーボードを追加レコーディングし大きくフィーチャーしているが、オリジナルを越える出来とは言い難い。もともとマテリアルとしてダンス・ミックスに不向きな曲ではなかったかと思う。

「Special Dance Mix」は2000年に発売されたアナログ2枚組のコンピレーション「Club Mix Collection 1984-1999」に収録された他、アルバム「Café Bohemia」のスペシャル・パッケージである「The Essential Café Bohemia」(2006年)のボーナス・ディスクに収録されCD化された。

B面はダンス・ミックスの7インチ・サイズとそのインストルメンタル。ともにこれまでCD化されておらずこの12インチ・シングルでしか聴くことができない。
 




CHRISTMAS TIME IN BLUE
佐野元春

Epic Sony
12・3H-200[12'] (1985.11.21)
ESCB 1702[CD] (1995.11.22)

CHRISTMAS TIME IN BLUE 聖なる夜に口笛吹いて (Vocal/Extended Dub Mix)
CHRISTMAS TIME IN BLUE (Vocal/Original Version)
CHRISTMAS TIME IN BLUE (Instrumental/Orchestra Version)

作詞・作曲・編曲:佐野元春
クリスマス・シングルとしてリリースされたもの。当初はアナログ12インチ、45回転のマキシ・シングルのみで発売。後に5インチのCDシングルとして再発されている。7インチ・シングルのリリースはない。

Motoharu News Network」内の「資料室」によれば、1991年から1998年まで毎年11月(98年のみ12月2日)にこの曲のCDシングルが限定盤として規格番号を変えてリリースされていた由であり、リリース・ヒストリー詳細については同サイトを参照されたい。本サイトでは筆者の手許にある1995年盤のみ記載している。

オリジナル・バージョンはアルバム「Café Bohemia」及び多くのコンピレーションに収録。

A-1のダブ・ミックス及びB-2のインストはアルバム「Café Bohemia」のスペシャル・パッケージである「The Essential Café Bohemia」(2006年リリース)に収録されている。
 




99 BLUES
佐野元春

Epic Sony
12・3H-290[12'] (1987.6.3)

99 BLUES (Extended mix)
月と専制君主 (Extended mix)

作詞・作曲・編曲:佐野元春
1986年12月発売のアルバム「Café Bohemia」からのシングル・カットとしてアナログ12インチ、45回転のマキシ・シングルとしてリリース。7インチ・シングルのリリースはない。

『99 BLUES (Extended mix)』はジョン・ポトカー、『月と専制君主 (Extended mix)』はナイジェル・グレイによるリミックスで、『99 BLUES (Extended mix)』は2000年に発売されたアナログ2枚組のコンピレーション「Club Mix Collection 1984-1999」に収録された。

その後、両面ともアルバム「Café Bohemia」のスペシャル・パッケージである「The Essential Café Bohemia」(2006年)のボーナス・ディスクに収録されCD化されている。
 




インディビジュアリスト
佐野元春

Epic Sony
12・3H-320[12'] (1987.11.21)

インディビジュアリスト (Extended Mix)
インディビジュアリスト (Dub Mix)
インディビジュアリスト (Live Version)

作詞・作曲・編曲:佐野元春
1986年12月発売のアルバム「Café Bohemia」からのシングル・カットとしてアナログ12インチ、45回転のマキシ・シングルとしてリリース。7インチ・シングルのリリースはない。

「Extended Mix」はジョン・ポトカーによるリミックス。2000年に発売されたアナログ2枚組のコンピレーション「Club Mix Collection 1984-1999」に収録された他、アルバム「Café Bohemia」のスペシャル・パッケージである「The Essential Café Bohemia」(2006年)のボーナス・ディスクに収録されCD化された。

B面の「Dub Mix」もA面同様ジョン・ポトカーによるリミックス。アルバム「Café Bohemia」のスペシャル・パッケージである「The Essential Café Bohemia」(2006年)のボーナス・ディスクに収録されCD化された。

B面の「Live Version」は87年5月の渋谷公会堂でのテイクで、1988年に発売されたライブ・アルバム「HEARTLAND」に収録されたものと同じだが、ミックスは異なる可能性がある。
 




COMPLICATION SHAKEDOWN
MOTO SANO

EPIC
49.05076[12'] (1984)

COMPLICATION SHAKEDOWN
WILD ON THE STREET
COME SHINING

作詞・作曲・編曲:佐野元春
米国でリリースされた12インチ・シングル。45回転。

『COMPLICATION SHAKEDOWN』は国内盤12インチと同じクラブ・ミックス、『WILD ON THE STREET』と『COME SHINING』はアルバム「VISITORS」収録のオリジナルバージョンだが、「COME SHINING」は曲途中でフェイドアウトしている。ジャケットは黒いコートを着て紙袋を抱えた佐野が地下道のようなところから出てくるところの写真で、中袋は輸入盤によくある白い紙製である。アーティスト名義は「MOTO SANO」。


海外でのリリースについて

「COMPLICATION SHAKEDOWN」の米国以外でのリリースについては僕も手許で現物が確認できず、おそらくは米国盤と同様の仕様であろうと推測していたが、少なくとも米国盤とは仕様の違う英国盤が存在するらしい。英国盤は収録曲が国内盤と同じ2曲で45回転(米国盤は33回転)、ジャケットは青を基調とした簡単なもので、アーティスト名義はやはり「MOTO SANO」、規格番号はTA-4476(佐藤隆行さんが公式ウェブに書き込まれた情報より)。

英国盤については「ジャケットは青色、というか青緑色で、日本盤と同じように中央がくり抜かれていて、その上部に大きなEpicのロゴ、下部には『12”SINGLE』(どちらも黄色字)と書かれていて、MOTO SANO専用ではなくいろんなアーティストと兼用と思われるものです。裏面も同様で、イギリス盤の証として、『London』など、レコード会社の地名の記載があります。紙質はジャケットとしてはかなり薄く、むしろインナースリーブに近い位の薄さです。品番はTA4476、収録曲は日本盤と同様です。レコード盤のラベルは水色っぽい、いかにもEpicらしいもので、『MADE IN ENGLAND』などの記載があります」(匿名のロバさんより 2006.1.23)との情報もいただいた。

この他にもオランダなどでリリースされている等の情報を聞いた記憶があり、今後も情報の収集を続けて行くつもりだが、この12インチシングルの海外リリースについて何かご存知の方がいらっしゃったら是非教えていただきたい。



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