uki-uki music club vol.7 伊藤銀次と黒沢秀樹のユニット、アンクル・ジャムが、2012年5月5日、6日の2日に亘って下北沢・風知空知で行ったライブの模様を収録したアルバム。ライブを丸ごと収録したCDをその日のうちに制作、会場で販売するというHOY-HOYレコードからリリースされたもの。1日分ずつ個別に販売されている。メディアはCD-R。 両日とも演奏はアンクル・ジャムの二人のみの弾き語りスタイル。各々CD2枚組に開演からアンコールまでを丸ごと収録している。曲目は一部入れ替えもあるものの、主要部分はほぼ共通。カバー曲から始まり、銀次、黒沢それぞれのソロ、そしてアンクル・ジャムとしてのオリジナルという大まかな流れになっている。 ライブを丸ごと収録しているためMCも全部入っているし、ギターのミスタッチもそのまま。臨場感はあるが、繰り返し聴くには特にMC部分がやや冗長に思えるのは仕方のないところか。2013年にリリースされたアルバム「UNCLE-JAM」収録の6曲は全曲演奏されており、既にこの時期にレパートリーとして出来上がっていたことが分かる。 小さな会場での弾き語りということもあって、全体にアットホームな雰囲気のライブ。銀次と黒沢の息も合っており、パフォーマンスはしっかりしたもので安心して聴ける。銀次のソロの曲も披露されており、銀次のまとまったライブ音源がほとんど発表されていないことを考えれば貴重な作品だと言えるだろう。 若いアーティストとユニットを結成し、地道なライブ・サーキットで直接リスナーにプレゼンテーションする銀次の意気込みが風通しのいいパフォーマンスとして結実している。その瞬間を切り取った重要な記録だ。 2018 Silverboy & Co. e-Mail address : silverboy@silverboy.com |